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【目次紹介】新装版『デジタル・ストリーム ―未来のリ・デザイニング』杉山知之 著

デジタルハリウッド株式会社より、1999年発行の杉山知之著『デジタル・ストリーム ―未来のリ・デザイニング』(NTT出版)を改稿した新装版を電子書籍で発売を開始しました。

新装版に向けての解説文を卓越教授の藤井直敬氏(医学博士/脳科学者)に、推薦文を特任教授の落合陽一氏に執筆いただきました。また、プロローグの光景を描いた挿絵を森内芳枝氏(クラシバ)に作成いただきました。編集・装丁は原田翔太氏。

「未来」は既にこの大きなうねりの中にある。デジタルとネットワークが基盤となる社会、その可能性の未来の実像を25年の実体験を通して描く、リアルストーリー。「コンピュータとネットワーク」にかかわるすべてのビジネスマンとクリエイターの必読書。

本書のために立ち上げた新レーベル「デジタルハリウッド・パブリッシャーズ」では、今後出版企画等を行ってまいります。

このnote記事では、書籍紹介とともに、新装版の目次情報をご紹介します。

著者メッセージ
(新装版 「電子書籍発刊によせて」より抜粋)

1994年、インターネットの夜明け直前と感じた筆者は、仲間と共にデジタルハリウッドを起業した。21世紀には、「コンピュータとそのネットワークが地球表面を覆い、私達人間はその全く新しい地表面に暮らすことになる。その新たな環境を活かすためには、すべてのことをデザインし直さなければならない」という近未来を確信し、「Re-Designing the Future」という言葉を掲げた。本書は、デジタルハリウッド設立に至るまでに、筆者がひとりのユーザーとして、コンピュータの成長を肌で感じながら、徐々に身につけていった様々のことを忘れないうちに書き記しておこうということで企画された。

(中略)

本著には、四半世紀前のコンピュータを良きものとして使っていきたいというナイーブな夢が描かれている。筆者は高齢者となり身障者となった現在も、そのナイーブな夢を持ち続けている。文明を進化させ、文化を深化させ、人々がそれぞれの一生を幸せに送ることができる人類社会にコンピュータは役立つはずだ。今もそう信じているのである。

目次

まえがき(杉山知之 新装版での書き下ろし)
新版発行の解説に代えて(藤井直敬)

プロローグ

第1章 日本の「マルチメディア」は死んだのか?
浦島太郎、日本に帰る
マルチメディア・バブルの中で
マルチメディアなんていらない?
僕たちは「剥き出しのロジック」の中に生きている
マルチメディア——新しい読み書き能力
初めてのマルチメディア・コンテンツ「ハイパー風土記」
マルチメディアはどこへいくのか

第2章 デジタルカルチャーショック——メディア・ラボでの経験
メディア・ラボへ
ニコラス・ネグロポンテとの運命的な出会い
メディア・ラボに着いた初日
メディア・ラボという組織
メディア・ラボの外観
研究——音場の再現
Wコマンド
デモか死か
ねばる壺
VR
コンピュータで音楽を作る——トッド・マコーバーとの出会い
MIT の重鎮マーヴィン・ミンスキー
「音」をデジタル化する
メディア・ラボがもたらすもの
メディア・ラボで得たもの

第3章 いかに私はデジタル・エヴァンジェリストとなりしか
伝道師に目覚めた理由
「デジタル」との出合い
床下を流れるデータ
音響の評価
音場をシミュレーションする
当時のコンピュータ観
アナログからデジタルへ——幸福な時代の過渡期

第4章 デジタルにて「創造」することの意味
身ぶりを表現するアプリケーション——アニメモ
知識をより早く、より正確に、より大量に——KNIGHTシステム
感性による情報探索——ヴァーチャル・ミュージアム/プラド美術館
無限に続く地平線
仮想の海に泳ぐ鯨
伝達の効率
文章という表現の終わり
インターネットからの革命
「リモコン」を説明する
どこまでリンクするか——「河口湖の釣り」
無限に続く「知」のリンク——インターネット
コピー文化の終焉
デジタルクリエイターとはなにか

第5章 デジタルハリウッド
ハリウッドに敬意を込めて
マルチメディアの寺子屋
デジタルハリウッドとは?
デジタルハリウッドの仕事のやり方——時空を超えた自発的コラボレーション
コンピュータは置き換え技術ではない
CGの最終目標は「世界を築く」こと
解放と拡張のツール、コンピュータ
Things That Think
現実に対する閉塞感
マクルハーンのグローバル・ビレッジ
プログラミングが命
日本がメディア表現にもっとも向いている
世界標準の感性を持つ若い人たち
教育——新しい時代へ5
デジタル作家の可能性7
デジタル作品のレーベルを作りたい
異なる領域の人が集まって新しいなにかが生まれる
デジタルハリウッドは「教育の場」ではない
楽天的に考えること
「老舗」のデジタルハリウッド

第6章 未来のリ・デザインに向けて
コンピュータとネットワーク 
世界は俺のもの! と叫ぶために 
電子魂——デジタルの墓 
身体感覚の延長
ウェアラブルへ——大型、ミニ、デスクトップ、ラップトップ、そして……
気配とウェアラブル
拡張する現実感
インターメディア
ヒューマンメディア
世界をデザインし直そう

エピローグ——夏への扉
謝辞
解説にかえて——tomoと呼ばれる男  服部 桂
謝辞(新装版発刊によせて)


表紙

デジタルハリウッド大学大学院の院生で、本書の編集も担当した原田翔太さんに装丁デザインも施していただきました。

装丁確定版帯あり

装丁確定版帯なし

挿絵

本書を象徴するプロローグの風景をモチーフに、クラシバの森内芳枝さんに制作していただきました。

【カラー】Digital stream【20211210】127×188

プレスリリース(PRtimes)

Kindleストア 販売ページ

https://www.amazon.co.jp/dp/B09WQZ5Z7J/

お問い合わせ

デジタルハリウッド株式会社、デジタルハリウッド・パブリッシャーズへのお問い合わせは下記までお願いいたします。





ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。