【剣盾S8シングル】グレイシア軸対面構築【最終270位/レート2017】
■コンセプト
・鎧の孤島解禁環境でもグレイシアを擦る
・初手DMを軸にした対面構築
■構築経緯
鎧の孤島解禁環境では氷技の通りが良いと感じ、攻撃性能を最大限生かせる初手DM弱点保険グレイシアから構築スタート。
初手DMをするにあたって、切り返し+詰めの手段として使用感の良かったタスキルガルガン+グラスシードゴリランダーを採用。
また、グレイシアを出しにくいPTに対して繰り出すDMエースとして、ジュラルドン・リザードンを採用。最後に、初手・詰めの手段として広くごまかせるアッキミミッキュを採用し、PTが完成。
■最終結果
TN:いけす 最終270位 レート2017
■個別紹介
①グレイシア
性格:ひかえめ
実数値(努力値):163(180) - x - 130 - 200(252) - 115 - 95(76)
-> C:ぶっぱ、S:最速120族(-2)抜き、
H:余り(ドリュのアイヘ耐え)
初手エースその1。連れ歩きがパタパタしていてかわいい。
弱点保険を振りかざし、不利対面でごり押しする。
S8ではエースバーン・ゴリランダーの使用率が高く環境から水タイプ・鋼タイプが数を減らしていたことで、氷技の通りは良かった。グレイシアの火力はトップクラスで、ダイアイス(ふぶき)の火力はH振りだけのポリ2の後出しを許さないほど(48.7~57.1%、霰ダメ込みで実質確2)。そのため、初手で都合のいい対面を作れれば安定して数的有利をとることができた。
また、炎タイプ(主にガオガエン・ウインディ)を絡めたサイクル構築やジバコイルを意識し、ダイアース(どろかけ)を採用した。ダイアースは読まれにくく、ダイアイスに後出ししてくる上記のポケモンをダイアースで処理することで、Dが上がったグレイシアで無双 or ゴリランダーが通せた。
特性はゆきがくれを採用した。死に出しで出てくるエースバーンなどの命中不安技の多いポケモンに対してDMを誘発させることができ、カウンターでDMを切り返すパターンに持っていきやすかった。
なお、どろかけ+ゆきがくれは一見強そうに見えるが、DM終了後は霰の恩恵を2ターンしか受けられない・回避に期待するよりはあくびor打点を優先したい、等の理由で素のどろかけはシーズン通して一度も打たなかった。
とりあえずみずのはどうを返してほしい。
②ルガルガン
性格:さみしがり
実数値(努力値):151(4) - 185(252) - 76 - x - 85 - 162(252)
-> AS:ぶっぱ、H:余り
相手エースへの切り返し。
タスキカウンターによるDMへの切り返しの他、アクセルロック+インファイトにより広範囲に打点を持てる。
ふいうちはドラパルトを意識して採用。変化技には無力だが、鬼火持ちは元々勝てない&相手視点身代わりをルガルガン対面で打つ意味は薄いため、ふいうちの有用性は高かった。ルガルガンのふいうち採用率は11位以下であり、相手に読まれにくくて強かった。
性格補正は当初ようきにしていたが、同速勝負は基本しない&火力が足りない場面が多かったため攻撃に補正をかけた。また、カウンターをダイジェット等でごまかす相手が多かったため、被ダメ上昇を期待してBに下降補正をかけた。
③ゴリランダー
性格:いじっぱり
実数値(努力値):175 - 194(252) - 111(4) - x - 90 - 137(252)
-> AS:ぶっぱ、B:余り(Hでいい)
詰め筋。実質残飯+アッキ+珠を持っているようなズルポケモン。
DMを切った後の相手に対しては強かったが、相手にDMが残っていると簡単に止まってしまう。そのため、こちらの初手DMで相手のDMを誘発させることと、ゴリランダーを止めるポケモンをできるだけ削ることを意識した。
技はグラスラ・剣舞・ミラー意識のアクロまでは確定で、最後の1枠は炎と電気への打点を意識して10まんばりきを採用した。
基本3番手に出して詰める役割を担っていたが、このポケモンでDMを切っても強い。
④ジュラルドン
性格:ひかえめ
実数値(努力値):145 - x - 136(4) - 189(252) - 70 - 137(252)
-> CS:ぶっぱ、B:余り
初手エースその2。変則両刀アタッカー。
グレイシアを出しにくい構築(受けループなど)に選出する。
一致技は火力を優先し、りゅうせいぐんとてっていこうせんを採用。DM前提のため、デメリットは気にならなかった。
他の技はギャラ・ドヒド意識の10万と、特殊受けへの打点となるボディプレスを採用した。DMが切れた後も一致技で特殊高火力を、ボディプレスにより物理高火力を出せるため止まりにくく、有利対面でジュラルドンを展開できれば安定して複数体持っていける強さがあった。
⑤リザードン
性格:おくびょう
実数値(努力値):185(252) - x - 99(4) - 151(172) - 106(4) - 143(76)
-> H:ぶっぱ、S:+1で最速ドラパルト抜き、
C:余り
初手エースその3。要検討枠。
主に初手に出てきて状態異常を巻いてくる相手に選出する。
初手エースバーン対面で撃ち合う役割を期待していたが、火力がないためポリ2後出しで簡単に止まるせいで、選出の機会は少なかった。
ジュラルドンとの相性補完が良くお互いの弱点すべてを半減で受けられるため、2体でサイクルを回す機会があったりなかったりした。
ダイウォール枠として眠るを採用したが、正直こらえるで良かった。(眠るが活きたのはダイアースによるD上昇と併せて相手を詰ませる or DMを枯らせる場面がまれにあった程度)。
⑥ミミッキュ
性格:いじっぱり
実数値(努力値):159(228) - 156(252) - 104(28)- x - 125 - 116
-> H:16n-1、A:ぶっぱ
B:余り
初手・詰め筋ごまかし。
DMエースのいずれも初手置きしづらい場合・ゴリランダーを出せない場合に選出する。
相手PTに速いステロ巻き(ルガルガン)がいる場合はほぼ初手で投げられていたので、ミミッキュを合わせて初手から剣舞を積んでいた。
個体は過去のシーズンで使用していたものをそのまま流用したが、Sや耐久ラインに調整の余地があったかもしれない。
■つらい相手(抜粋)
・ウーラオス
→鉢巻・タスキ・スカーフ全てを考慮すると、PTの全員が対面で負ける。
シーズン終盤には鉢巻持ちとはほぼ遭遇しなかったため、鉢巻は切って立ち回った。初手に出てくることが多かったため、グレイシアの弱保ダイアイスで無理やり処理していた。
・初手エースバーン
→こちらのDMエースが撃ち負ける。
ただ、シーズン終盤グレイシアとエースバーンが初手で鉢合わせたときに相手にDMを切られることがほぼなかったため、祈りながらDMを切って強引に突破していた。
・初手DMポリ2
→気合い。
■あとがき
キョダイカキュウやウーラオス・ポリゴン2など、グレイシアにとってはつらい環境でしたが、何とかS5以来のレート2000越えを達成することができました。
最終レートは正直上振れですが、これまでグレイシアを使って得た知見が活きて、グレイシアを腐らせずに活躍させられたのは良かったです。選出や立ち回りがしっくりこない時期が長かったですが、最終日にようやくパターンが確立し、連勝を重ねられたのが大きかったです。今後はより良い結果を出せるよう試行錯誤していきたいです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。