【剣盾S4使用構築】グレイシアパルシェン【最終339位】
■構築経緯
S3で手ごたえのあった、初手DMグレイシア+後発タスキパルシェンによる氷の役割集中に魅力を感じた。そこで、同じくS3で使っていたトリルミミッキュと併せ、グレイシアパルシェン+ミミッキュから構築スタート。
グレイシアパルシェンを通すにあたり、2体を通しやすいポケモンを呼び、および2体が通しづらいポケモンに圧力を掛けるポケモンとして、ドラパルト・パッチラゴンを採用。
最後に、シーズン終盤で厚い脂肪カビゴン・ミトムに集中的に鉢合わせたので、対策としてジャラランガを採用した。
■個別紹介(選出率順)
①グレイシア
性格:控え目
実数値(努力値):167(212) - x - 130 - 200(252) - 115 - 91(44)
-> C:ぶっぱ、S:20振りアーマーガア抜き、
H:余り(ドリュのアイヘ耐え)
第1のエース。
弱点保険を盾に、見かけ上不利対面でもごり押しする。
初手に投げて有利対面を作り、後続のポケモンをDアイスでごり押し、パルシェンの一貫を作る動きが強い。初手ドラパ裏ミミッキュ@1、といった選出に対し、@1の枠をごり押してパルシェンを通すのがこの構築の勝ちパターン。DMが終わっても霰+欠伸で裏の起点を作るなど、ごり押し+絡め手の異なる仕事ができ、使っていて楽しかった。
キョダイラプラスが解禁され、このポケモンも動きにくくなるかと思いきや、意外とそうでもなかった。よくグレイシアにラプラスを後出しされたが、相手がDMを切ってくれるならば、Dウォール・欠伸を絡めて適当に遅延しておけば大体パルシェンが何とかしてくれた。パルシェンつよい。
②パルシェン
性格:意地っ張り
実数値(努力値):125 - 161(252) - 201(4) - x - 65 - 122(252)
第2のエース。
パルシェンがきついポケモンをDMグレイシアで消耗させ、からをやぶるで全抜きを狙う。霰ダメージを受けずタスキも潰れないため、グレイシアとの相性も良かった。
グレイシア相手に出てきて剣舞を積んでくるミミッキュに対し、A↑↑氷の礫がB↓ミミッキュに皮ダメ込み高乱1発 (83.2~99.2%、珠or霰ダメ込みで確定1発)。皮にDホロウを当てることで安定して「からをやぶる」を打てるので、試合を有利に運びやすかった。
③ミミッキュ
性格:勇敢
実数値(努力値):162(252) - 156(252) - 101(4) - x - 125 - 90
-> H:ぶっぱ(B+1時、皮+霰ダメ込みで珠ギャラのダイジェット耐え)、
S:最遅
便利枠。主に初手DM終了後に出てくる、相手エースへの切り返しとして使用する。
抜きエース(ギャラなど)には皮やアッキを盾に無理やり後出しし、トリックルームでグレイシアを再展開する。のろいやDスチルのように耐久値を底上げしてくるポケモンは、呪いで削る。
ただ、S4ではグレイシアよりも遅いポケモン(主にラプラス、ラプラス対策の時間稼ぎ耐久ポケモン)が多く見られたため、トリルはS3よりは通しづらかった。
④ジャラランガ
性格:陽気
実数値(努力値):161(84) - 150(156) - 146(4)- x - 129(28) - 148(236)
-> H:16n+1、 D:身代わりが控え目FCロトムの10万を高乱耐え、
S:準速ダルマ抜き
(配分はジャラランガの先駆者を真似しました)
対カビゴン・ミトム要員。
シーズン最終日に、上記のポケモンを最後の一体に残してパルシェンを厚くケアする立ち回りをされまくり、順位が400位→2000位以下まで溶けたため、直感で採用した。
本構築はグレイシアにDMを切ることがほとんどであるため、DMを使用しなくても活躍が見込める点が良かった。欠伸展開・積みリレーなど、グレイシア+パルシェンとの相性も良い。
持ち物は残飯にしていたが、このPTでは混乱実にしたほうが良かった。混乱実であれば、A+1カビゴンでも死に出しからソウルビートできる(残飯で1敗)。
⑤ドラパルト
性格:臆病
実数値(努力値):195(252) - x - 95- 121(4) - 95 - 213(252)
見せポケその1。
こいつを見ると大体の人間がグレイシアよりもドラパルトを厚くケアしてくるので、初手グレイシア対トゲキッスといった、DMぶっぱ対面を作りやすくなる。
グレイシアの通りが良い相手に対しては選出し、壁DMグレイシアを押し付ける。…予定だったが、出した試合はことごとく急所で破壊された。
⑥パッチラゴン
性格:意地っ張り
実数値(努力値):165 - 167(252) - 111(4)- x - 90 - 127(252)
見せポケその2。
ドヒドイデやラプラスに選出段階で圧力をかける。
こいつを見ると大体の人間がグレイシアよりも(以下略)なので、相手が水地面などのグレイシアの役割対象を出してくる。
Dジェットエースとして運用できる他、トリルミミッキュと組むことでミミノラゴンの真似事ができたりする。...のだが、DMをしないパッチラゴンは安定感がなさ過ぎて(張り切り)、脳みそがDMグレイシアにとらわれすぎていたことも併せてほとんど選出できなかった。
受けサイクルにはたまに出した。
■つらい相手
・あついしぼうカビゴン
こちらのPTには、カビゴンは初手グレイシアへの引き先として選出されるケースが多いが、相手初手のドラパ、キッス等がとりあえず居座ってくるケースも少なくなく、ダイマを強いられるのがつらかった。
後出しカビゴンが食いしん坊ならグレイシアでも十分に消耗させられるが、厚い脂肪だと簡単に止められてしまう。
・ガオガエン
グレイシアの攻撃が通らないだけではなく、後攻とんぼで有利対面を作られる。オボンや混乱実を持っていることが多く、連続技に依存するパルシェンも通りづらい。一定の体力を残しつつグレイシアのクッションとして運用されるとつらい。
■使っていたポケモン
⑦オトスパス君
性格:意地っ張り
実数値(努力値):187(252) - 187(252) - 110 - x - 100 - 63(4)
ラムを盾にカビゴンの欠伸に後投げし、たこがためしたかったポケモン。
仮にトゲキッスなどに引かれても、たこがためのBダウン+ダイウォールを絡めれば勝てる!と妄想をしていた。
実際には、トゲキッス以前にミミッキュやドラパルトが後出しされ、たこがためが不発に終わるケースがほとんどだった。せめてBDダウンだけでも入れさせてほしい。(そもそも、努力値振りが適当すぎて、キッスの珠ダイジェットを耐えない)
ただ、使ってみると意外と強かった。こいつの不意打ちは読まれないため、ドラパ対面で冷パン+不意打ちで勝てたり、カバドリ+ナットレイをラム&たこがためで翻弄したりした。(翻弄して実質2タテした後はガバプレイをかまして負けた。オトスパス君ごめん。)
ちなみに、たこがためにはミラーアーマーが効かない(マメ知識)。
■あとがき
キョダイラプラスの解禁が逆風でしたが、前シーズンに引き続きグレイシアパルシェンで最終3桁達成できたのは良かったです。しかし、厚い脂肪カビゴンに最後まで苦しめられ、思うように勝てない場面が多かったです。また、グレイシアパルシェンに思考が偏りすぎて、ドラパルトとパッチラゴンがほぼ見せポケと化していたのが良くありませんでした。
ただ、最終日のジャラランガ採用以降、3桁前半勢との勝負を繰り返す中で、立ち回りや選出パターンにも幅ができたと感じています。シーズン最終日の緊張感も楽しめました。
S5でも、終盤の勝負を楽しめたら良いなと思いつつ、切断バグの早期修正を心から願っております(無人島生活をしながら)。