血族

眠れない夜をすごし時刻は4時を迎えた頃に父が部屋に来ました


起きてるか

うん眠れなくて

父さんもだ

そういって父は私に抱きつきました

○○は父さんだけのだ

そうよ

○○

○○さん

父と見つめ合いそのままキスを

父のなかにある思いを受けとりました

それから着替え祖父の家に向かいました

太陽の光が差し込む頃に祖父の家に到着しました

リビングにはすでに祖父がいてこちらをちらりと見るとそのまま奥の部屋へと導かれました


お祖父様おはようございます

おはよう○○、△△(父の名)

祖父は白い浴衣を着ていました

そこに二人のものがある、風呂で体を洗い着替えなさい

お祖父様これは?

すべてをわかった上で来たのではないのか

露骨に眉間にシワを寄せた祖父に私から報告しました

この間の件は父を思っての行動であること

本来であれば父以外に許したくない行為であること

それを静かに聞くと祖父は父を見据えました


○家の長男として役目を果たせてないお前に○○のことを任せるのは心配だがお前に果たせるのか

それは…

ここは昔から子に恵まれない家には若衆が赴きその家を存続させてきたことがあるのは知っているだろう

○○の年齢を考えるとすぐにでも子を宿すに十分な素質がある、が、お前にその甲斐性があるとは思えない


祖父からのキツい言葉に父はただ拳を握りしめることしかできていない様子でした


そんな父の拳の上に私の手のひらを乗せました

父は悪くありません

この一年できっと○家の役目を果たします

ですからもう少しお待ちください


祖父はそれでも納得していない様子でした


○○は若衆が嫌なのか

はい

では、私ではどうだ

お祖父様が?

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