認知症の母と沖縄移住 18 沖縄移住の総費用
コロナ騒動とその感染防止対策のため、高齢者施設に強い面会制限がかかり、母の移住はコロナ収束まで据え置きとなってしまいましたが、私たち夫婦は当初の予定通り、先遣隊として、2020年5月に沖縄本島に移住することができました。
親子での移住はまだ道半ばですが、目的のちょうど半分を達することができたので、ここで夫婦2人分の移住費用の総決算をしておきたいと思います。
移住費の総額は、129万6956円です。
当初は100万円くらいで収まるかと思っていましたので、3割ほど超過した計算です。
いつものように内訳を見てみます。
「015 下見の総費用」の回でお伝えした通り、下見の総額は69万1224円。ここには、物件の契約費用と、冷蔵庫と電子レンジの事前購入費用も入っています。下見段階で、総予算の5割強を使っている計算です。
そこから引っ越しに向けて、新居で荷物が届くまでの1週間の寝床の役割を果たしてくれる「組み立て式の自立式ハンモック」のレギュラーサイズが、1万4997円。
引っ越し時の移動で、飛行機の手荷物と預け荷物、計50キロを運搬し、さらに引っ越し後には、自転車の後部に取り付けて、大きな荷物の買い出しにも活用できる「トレーラー」が、フリマアプリのラクマで2万4395円。
ゆうパックで事前に送り、新居への入居て当日に受け取った荷物の送料が、2万4634円。
日通に依頼した引っ越し費用が、35万円。
荷物搬出後に東京に一泊した宿泊費用が、6546円。
夫婦二人の飛行機代、羽田ー那覇間が7万6220円。当初はこの半額で予約していましたが、コロナの影響で減便となり、残った便は皆、倍以上の料金という鬼のような状況で、苦渋の決断でした。
エアコンの清掃費が、2万4200円。新居にエアコンを取り付けようとしたところ、妻がカビ臭い、このままでは体に悪いと言い出し、急きょ、取り付け業者に清掃をお願いすることに。エアコンを持ち帰り、細かく分解して、丁寧に清掃してもらったため、料金がかさみました。
IHクッキングヒーター(据え置き・電源工事不要タイプ)が1万9500円。
除湿機が2台で5万7360円。靴箱や押し入れ用に入れる、小型で充電式の除湿機が6台で、7880円です。
費用が高くなった要因としては、次のようなものが考えられます。
当初、下見の日程を6泊7日で組んでいたが、物件が見つかりそうにないので長期戦を覚悟して、8泊9日に組み替え、直前に延泊を申し込んだため、延泊分の料金が2倍になり、宿泊費がかさんだ。
下見期間中の晩ご飯は、ほぼ居酒屋で外食。おかみさんとのゆんたくが面白すぎたため、情報収集代と割り切って通い続けた。
下見の時は、LCCを利用したものの、成田で空港駅からターミナルまでの距離が、悪い冗談かと思うくらいに遠く、荷出し後に重い荷物を抱えて移動するのは無理だと判断。引っ越し時は、ANAを予約したものの、減便のあおりを受けて、割高な便を選ばざるを得なくなった。
冷蔵庫を東京で処分し、沖縄で新規購入した。
……ということで、下見を4泊5日に圧縮し、夕食は毎回、弁当にする。飛行機は下見も、引っ越し時も徹底してLCCを利用し、冷蔵庫は今あるものをそのまま沖縄に運び、引っ越し業者は、大容量を運搬できるサカイに依頼する。そこまで節約を徹底できれば、110万円まで圧縮できそうです。
逆に大きく節約できた点もあります。荷出し後、新居に荷物が到着するまでの1週間をホテルで過ごす代わりに、新居にいきなり入って、ハンモックで寝泊りしたところです。仮に、ここで格安のコンドミニアムに1週間滞在していたとすると、安く見積もっても、2万5000円以上の出費となります。
金銭感覚と快適さの価値観は人によって、大きく異なることと思います。これから移住される方には、節約と快適さの心地よいバランスを見つけ、笑顔で満足できる移住が実現できることを願っています。
では、良い移住ライフを。
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