【感想】舞台│福岡若手演劇ウィーク『ロクコレ』

福岡市と北九州市で同時開催された、
福岡若手演劇ウィーク
『ロクコレ』
について…
観劇する側として正直な感想を書いてみる。
前半は愚痴多め。
後半は普通に演目の感想です。

◎会場
(福岡市サイド)
ぽんプラザホール
リノベーションミュージアム冷泉荘
湾岸劇場 博多扇貝

(北九州サイド)
枝光アイアンシアター

◎企画についての感想
企画そのものは良かった。
自分は都合上すべては観れなかったけど、ずっと公演ができていなかった若手のフラストレーションの爆発がみれたと思う。

◎制作についての感想
・料金設定が複雑過ぎ
客としても分かりにくかったし、
単独公演をするユニットに負荷が掛かり過ぎていた。
単独公演の受付は
①単独公演のみ1,500円
②ロクコレ2,500円+700円
③700円(ロクコレ精算済み)
の3種類も振り分けがある。
割引システムがあるだけでややこしいのに、さらにややこしくなっていた。
ロクコレチケットはぽんプラザかアイアンシアターでのみお金を受け取るべきだった。

・会場別れ過ぎ
2会場でやるなら福岡市側か北九州市側で統一するべきだった。
どっちつかずになっている。
あと単独公演するユニットはお客さんが分散してしまって損しているのでは?と思った。ロクコレの枠でやるメリットは無かった様に思える。

・直前のタイムテーブル変更
楽日の直前にタイムテーブルが変更となったのは流石に困る。
ぽんプラザの後に扇貝に行く予定だったが断念。

◎観た演目の感想
・petty matters / Space_
どこか遠くに行きたくなる話。
中盤からほとんどひとり語りだったけど全く退屈しなかった。
ずっと二人の関係性について想像を巡らせた。
人の事は知ってるようで知らない。

・アイスブレイクセンセーション / がらくた宝物殿
Theコント。面白かった!けど漫画か映像でもいいかなぁ。政策とかの本末転倒感がよく風刺されてたかな。薔薇園さんの芝居が面白かった。

・まじなう / 若宮計画
ルッキズムに関する呪い?
周囲の言葉が積もり積もって呪いになる。
宮村耳々さんの芝居が好き。
ただ、これはしょうがないことかもしれないが、小さい子もいたので言葉が気になってしまった。(R-15くらいにはしてもよかったかも)

・水の街 / ギムレットの作り方
感じたのはコロナで外出自粛になった閉塞感とコーヒー愛。ストーリーにもう少し変化が欲しかった。少し退屈してしまった。終盤僕から私に変化した理由はいまいち掴めなかった。同性愛の比喩?ちょっと唐突だったな。舞台セットは中途半端にチープだったので、どうせならもっとシンプルでもよかった気がする。

・かいそうれっしゃ  / Yb
タイトルは回想と回送をかけてるのかな。思い返す回送と役目を終えた回送列車。会葬もかけてるのかも。(海藻、潰走とかもありか)
何となくゆばくんの死生観と銀河鉄道の夜をミックスした感じ?
個人的には1番最後のシーンは蛇足と感じた。冒頭と対比した変化はその前のシーンで充分達成されてると思ったけど、ゆばくんのロマンチストな部分が出たのかも。
銀河鉄道の夜がモチーフだからか、小説または朗読劇的だった。

◎最後に
ほとんど読む人もいないと思うけど、傷つけてしまったらすみません…。
お芝居の内容的にはそれぞれ個性があって、好みはあれどどれも楽しめました。
ただ、受付のやりとりでもやっとしてしまうと、それが強く印象に残ってしまうので作品的にも良くないと思う。
もし次回があるのであれば、よりシンプルなシステムだったらいいなぁ。
その時はまた観に行くと思います。
関係者の皆様、お疲れさまでした。

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