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門真市総合教育会議

令和5年度第4回門真市総合教育会議を傍聴。会議内容(メモ。公式な議事録ではありません。)と私見を述べます。

◇今後の教育の方向性と、令和6年度の取組
「学力向上アクションプラン」の結果、《全国平均越え》の目標には届かず。
これまでの授業方法から、新たな『令和の日本型学校教育への転換』へ。

この、”学びの転換”のキーワードは
①子ども主体の学び
②探求的な学び

実践のために、先生が授業づくりにあてるための時間を捻出し、
教育委員会による伴走チームを結成してサポート
予算の確保。
探求的な学びの先進校である、軽井沢風越学園と連携。

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私の思うところを述べますと、子ども達の主体的な学びを育てることは、
たいへん良いことだと思っています。
子どもの学習に必要な目標として、私が考える理念は
「自ら 気づく」
「自ら 学ぶ」
「自ら 行動する」
でありますので、今回、市が令和6年度に取り組もうとしている学びは
良い方向だと思います。(教育委員の先生からも、賛同意見が多かったです)

そして当然ながら、実践していくためには、課題があります。
授業方法の方向転換、とも言える、ドラスティックな側面があると思うので
先生方の意識変化、取り組む意欲の増進が必要となり、
そのためには、これからの学びについて、先生方はもちろんですが
保護者や地域の方々にも、ご理解いただけるように、
きめ細かい浸透を図っていくことができればと思います。
(言うは易し、ですが、時間がかなりかかることと思います。)

◇教育ICT環境更新整備について
校務用端末、クラウド、セキュリティ等の教職員の利用環境・運用方法を一新します。

H30年度より、国の動きに合わせて、市でも教育ICTの環境整備を進めてきました。
ネットワーク、タブレット(教職員、児童生徒)、電子黒板、統合型校務支援システム、等

現状課題もあり、今後の整備基本方針を整理。
課題を改善し、利便性を向上させて潮流に対応するため
ネットワークの統合、パブリッククラウド、テレワーク対応、ペーパーレスを進め、「校務DXを後押しする環境」を整える。

文科省が令和5年度補正予算を組んで大阪府に基金として積み立てられているので、それを活用して、門真市は、令和7年に一斉更新予定。

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以下は私見です。
GIGAスクールは、コロナパンデミックの影響で、
前倒しで一気に進んだ、というところがあります。
何に於いても、一気に違うフェーズになれば、様々な課題が出てくるのは当然。
この5年間において、先生方も子ども達も、ようやく少し慣れてきたのではという段階かと思います。今回、整備基本方針を策定する過程においては、「学校の意見(現場の課題)」もしっかりと聴いて、組み込まれているようなので、そこは良いことと思います。
端末やネットは、あくまで手段であり、学校は、先生方が子ども達に、人が人に、教えて育てる貴重な場であります。
そのためには現場の先生方が、教育への情熱を失わないように
子ども達と向き合う気持ちを削がれないように、ICTという「道具」も適切に使いながら、大人も子ども達も、心身ともに健全に学習できれば理想的だと思います。
そこにつながる、一斉更新、となるよう、(予算もかかることなので)注視していきます。

◇部活動地域移行
部活動地域移行、とは、これまでの中学校の部活動(先生が指導する)から、地域活動(スポーツ連盟、地域団体、企業チーム等が指導する)に移行すること。

門真市は、地域移行モデル校(四中→水桜学園)を設置し、休日の地域移行を実施するほか
他校においても、地域の方に部活動指導員として来ていただいたり(先行実施中)
モデル校以外でも、できる種目から随時実施していく。最終的には全中学校の地域移行へ。

最初は、休日の、地域活動指導員による指導を、教員と一緒にスタート。
慣れてきたら、休日活動指導員だけでの指導になる。

課題は、部活動指導員の確保の拡大、学校との情報連携、生徒や保護者、地域の理解、持続可能な運営体制の構築、予算・費用の負担 等々

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以下は私見です。
教育委員の先生からもご指摘がありましたが、大きな課題として2つあると思います。
一つ目は、「生徒一人一人が、部活動に求めること」が違う中で、指導員の方が、どこまできめ細かく対応できるだろうか、という不安です。
たとえば、部活動に求めることとして、
「居場所」「友達との時間」「楽しさ」という生徒も居れば、
「技術の向上」「大会での勝利」「プロになりたい」という生徒も居ると思います。
そういった、バラバラの、個人の希望に、きめ細かく対応していくことは、
かなりハイレベルなことになるのでは、と拝察します。

二つ目は、費用負担の課題です。受益者負担、という観点に立てば、
部活の生徒保護者が費用負担、というスキームも検討されると思われます。
これまでの、部活動の概念とは異なるわけですから、これについては
慎重に、充分な議論がなされてから、方向性を決めるべきと思います。

◇日本国籍を有しない児童・生徒の現状報告
門真市内14小学校・6中学校に、
中国・ネパール・ベトナムなど
7か国の国籍を有する児童95名・生徒41名、計136名が在籍。
日本語指導の必要性が高まっている。

◇いじめ問題第三者委員会の件について
令和4年2月、市立中学校の生徒が自殺する痛ましい事案があった。
令和5年12月、教育長が第三者委員会の報告書を受け取った。
市教委は、文部科学省が示している、「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」に沿って、調査結果を公表する方向で調整を行っている。

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ご遺族の心中は察するに余りあり、軽々に何かを言えるものではありません。

本日、門真市総合教育会議(公開されています)の場で、現在の状況の報告がありました。市教委が、ガイドラインに沿って、調整を行っているとのことです。
議会としても、確認すべきところはしっかり確認してまいります。

決して、忘れてはならない、事案であると考えております。

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