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第3回 第五次門真市学校適正配置審議会

◇この審議会について
門真の市立学校のあり方(適正配置・適正規模)について、審議会にはかって意見をまとめてもらうための会議です。要するに、どの学校を廃止するか、どの学校とどの学校を統合するか、などを決めていくための会議で、学識経験者(4人)、市民の代表(11人)、学校関係者(3人)で構成されています。市民の関心が高い事項であり、本日の審議会においても、闊達なご意見が交わされました。

(以下は傍聴メモの一部抜粋です。公式の議事録ではありません)

◇第2回のふりかえり
1 『門真の目指す教育』=つながりから自分の生き方を見つける
・縦のつながり
・横のつながり
・将来の自分とのつながり
具体的には、「門真市版キャリア教育」
2 『小中一貫教育』=中一ギャップに対応し、縦のつながりをつくり、単元、授業、人をつなぐ。
人は人を浴びて人となる → 将来の自立へ
3 門真市立学校の変遷
約150年の歴史がある、旧村の4校(門真小、大和田小、二島小、四宮小)から分離拡大
4 学校再編の基本的な考え方
①これからの教育(令和の日本型学校教育)
②児童生徒数の推移(1980年ピーク時の約4分の1)
③校舎の老朽化 ④まちづくり ⑤これまでの変遷
を踏まえて、再編をこの審議会で考えていく。

◇学校再編にあたっての基本的な考え方
1 これからの教育
①令和の日本型学校教育
「個別最適な学び」「協働的な学び」の整備
②門真の目指す教育
将来の自立を目指して自分の生き方を見つける子ども
小中一貫教育の9年間、つながりの中で子ども達を育てていく
2 児童生徒数を考慮
単学級(1学年1学級)の学校について、速やかな検討必要
*現場の先生よりご意見
 単学級では、いろんな人とのつながりが拡がらない。例えば、クラス対抗行事などできない。ベストは1学年3学級だと思う
*市民の方よりご意見
 つながりは大事だが、現実問題としていじめやコミュニケーションの課題による不登校の子ども達がいる。この子たちを頭において考えてほしい。
3 老朽化した校舎への対応
ほとんどが50年以上経過している。築年数、過去の大規模改修の状況を考慮して検討
*市民の方よりご意見
 過去、人数が減ることがわかっていたのに大規模改修をしている学校もある。10~20年後も見据えて、単学級にならないかも検討必要。
 再編の先に何が見えるかを考える必要あり。マスタープラン、というか、長期的視点の考え方も、加筆すべきである。
 通学路が、安全に通えることが重要
 一案として、門真市で一つの小中一貫校にして、スクールバスをまわす、ということも考えられる。
 村社会も残っている、だんじりの関係で統合できない、ということもある。校区割りの意義づけの議論も必要。
 学校は災害時に避難所になる。そのことも考慮すべき。
*学識経験者の方よりご意見
 京都市東山区では、最終的に2つの小中一貫校に再編した。
 校区と学校を別々のものとして考える考え方もある。
4 今後のまちづくりを考慮
まちづくり(大型マンションなど)の影響で、児童生徒数が増加またはそれほど減少しない可能性にも考慮しての検討。
5 学校の変遷を踏まえた検討
旧村の4つの小学校から分離されてきた歴史、これまでの再編の経緯も考慮しながら検討必要。
◇審議会用資料
単学級 北巣本小
ほぼ単学級 大和田小、五月田小、砂子小
小規模(1学年3クラス以下)の中学校 四中
ほぼ小規模 七中
築年数古い順 二中(築59年)、門真小(58)、大和田小(58)、古川橋小(58)、三中(54)、門真みらい小(53・大規模改修済み)、沖小(52・大規模改修済み)、上野口小(52)、速見(51・大規模改修済み)、二島小(50)以下略

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(以下私見です)
学校、という場所は、子ども達にとって、たいへん重要なものであるので、保護者にとっても、地域住民にとっても、関心がたいへん高い事項であります。
適正配置、という言葉になっていますが、要するに、どの学校を残し、どの学校を無くすのか、ということです。多くの市民にとって、母校でもあり、愛着、思い入れが伴うので、慎重に進めざるを得ない課題です。そしてなおかつ、現在と将来の子ども達にとっての、より良い学校にするためには、過去にのみとらわれず未来に向けての環境整備が必要なことも自明の理です。

それらを総合的に考えれば、この適正配置という事業には、違う方向を向いたベクトルがそもそも前提として含まれているとも考えられ、それらをいかにして、多くの市民の納得を得つつ集約して、最終的に一つの具体案にまとめるのか。そのための議論の場として、本日は様々なご意見が、闊達に出されたことはたいへん有意義だったのではないかと思います。

最も基本となる考え方は、「めざす教育の実現」。それはわかっていて、共有できている。しかし、具体案の統廃合となれば、多くのご意見が噴出してくるのもまた当然だと思います。ひとつひとつ丁寧に、子ども達にとってベストなかたちに集約していけるよう、今後の議論にも注目してまいりたいと思います。

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