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古川を美しくしましょう

2021年1月26日
市民の方から、「古川がたいへんよごれている。きれいにしたい。」というご意見をいただきました。早速、現状を調査いたしました。

この写真は、国道163号線の南あたり、打越一番橋の北側を写しました。大量の水草と、その上にゴミが溜まっています。

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この状況について、門真エコネットワーク連絡会の水辺部会長で、河川レンジャーとして淀川流域清掃活動をはじめ環境活動を活発に展開しておられる、山口進氏に知見をいただきました。この水草は、オオバナミズキンバイかもしれない。オオバナミズキンバイであれば、琵琶湖で大量発生している、外来種であり、放置していてはたいへんなことになるということです。

そこで午後から、古川の管理を所管する、大阪府寝屋川水系改修公営所に出向き、現状を説明しました。

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【大阪府】
・古川は、感潮河川で、潮の満ち引きで水位が上下します。(←水草が漂いながら上流へ下流へと移動しているのはこの理屈ですね)
・水流を阻害する粗大廃棄物はクレーンで引き揚げるしかないので、処分するが、たいへん、経費がかかります。(←もちろん税金ですね!)
・川へのゴミのポイ捨てについては、啓発看板を多数設置していますが、無くなりません。
・大阪市内の一部は、「航行安全確保の為」大阪市の船で定期的に清掃。(←門真市内の古川は、航路ではないので、これはできません)
・恩智川においては、クリーンリバープロジェクトとして、沿岸各市が積極的に関与し、公民協働で、川を美しくする活動をされています。

1月27日
大阪府の説明、見解をうけ、山口氏と、門真エコネットワークメンバーで地元で様々な数多くの活動(着物リサイクル、高齢者支援、よさこいソーラン指導、施設ロビー等の季節の装飾等々)をされている畑智恵子氏と、再協議しました。そして、大阪府に対し、再検討のお願い(要望)を提出しました。

【大阪府への要望】
◇オオバナミズキンバイについて
・オオバナミズキンバイは特定外来生物で琵琶湖では大繁殖している。
・水利施設に侵入すれば、通水障害を起こすおそれがあるため、淀川においては、河川事務所に報告して、国交省に重機で駆除いただいた。
※駆除活動の様子が、こちらの山口氏のブログにあります

http://ecorelay.livedoor.blog/archives/cat_330358.html?p=2

・(冷蔵庫など)流れを阻害する場合に、クレーンで掃除する」ということだが、水草も、流れを阻害するものであるというご意見があり、実際に国交省がクレーン(重機)で駆除している。この観点から、駆除できないか再考してほしい。
・どの程度の阻害なのかという問題もあると思うが、他のサイトでオオバナミズキンバイについてリサーチしたところ、異口同音に「早めの駆除が必要」と書かれている。放置すると増えるばかりなので、早めに対処する方が経費は少なくて済む。
・たしかに、このまま放置しておくと、春先に間違いなく大量に増殖すると思われ、寒い今のうちに対処できるのであれば、賢明だと思う。
・まずは、一度現地を確認してほしい。
そのうえで、ぜひとも、上記の観点、国の動きから、府でも今回対応できないか、可能性を再検討いただきたい。(要望としてはここまで)

そして、市民の方からは、「(行政の許可さえ出れば)人を集めて掃除したい」というお話もあります。
具体的な方法として、ボートと網で(ライフジャケットを着て)掃除できるものかどうか、というところですが、古川の場合は水深もあり底が見えず、川べりはコンクリートのような壁面で、川原も全くない川です。事故になっては絶対ダメなので、安全で適切な方法をもって市民のご希望にそえるかどうか、府にもご協力、ご指導いただきながら、引き続き調査してまいります。

1月29日 再び、山口氏と共に現地調査しました。水草については、ナガエツルノゲイトウが多く繁殖していることが判明しました。ナガエツルノゲイトウもまた、特定外来生物です。

環境省のHP ナガエツルノゲイトウhttps://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-syo-06.html#

茎切片による栄養繁殖が極めて旺盛、とあります。外来種なので、最初は、人が不要になった水草を川にほかしたところから繁殖し始めたということが考えられます。川への水草の投棄は、絶対にやめましょう。

2月1日 大阪府寝屋川水系改修公営所 維持管理課 河川管理グループの担当者より連絡をいただきました。古川の現状について現地確認し、まずは大阪府と門真市が連携して、清掃を行う段取りを進めてくれることとなりました。市民の中にも、清掃活動に是非とも協力したいという方々がおられますので、今回の府市の作業を参考にして、今後市民として継続的に取り組んでいける、安全な方法を研究したいと思います。

2月10日 門真市道路公園課より、古川の清掃が2月18日午後に決まったと連絡いただきました。

門真エコネットワーク連絡会メンバーと、この問題に高い関心を寄せておられる地域の方々にも、日程をアナウンスさせていただきました。

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2月18日  庭のメダカ鉢に氷が張る、寒い日になりました。大阪府寝屋川水系改修公営所と門真市道路公園課の担当者が集合し、市議会議員数名と地域の方々が見守る中、清掃作業を実施してくださいました。時刻13時〜は、干潮ということで水位が下がり、川べりのコンクリートが水面より出て、歩けるようになっている時間帯で、府の担当者の方々が歩いてゴミを拾ってくださいました。

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そしてそのゴミを吊り上げ、門真市の担当者の方々が、車に積んで処分してくださいました。

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極寒の気温の中、まことにご苦労さまでございました。いつもありがとうございます。

前日にも予備作業として、ナガエツルノゲイトウを吊り上げていました。ある程度乾燥させてからの処分になります。

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ゴミの量は、雨で流れたりして、いちばんひどい時よりはずいぶん少なくなっており、今日の作業で、川面はずいぶん美しくなりました。

しかしながら、ゴミを拾う作業はほんとうにたいへんであり、何より「ゴミを捨てないこと」にみんなで協力する必要があります。

啓発看板も、新たに設置していただきました。これを、市民全員で、実践していくには、どうしていけばいいのか、市民の皆さんと共に考えてまいります。

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本日の清掃作業は、第一歩です。

これから、古川を美しくするために、皆さんのご意見をいただきながら、市民の皆さんと一緒に、進めてまいりたいと思います。

古川を美しくしましょう。そして、次世代に、今より美しいまちを残してまいりましょう。

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