【『エモい』って音楽の世界だとちょっと違うんじゃない!?】

この4年ぐらいよく耳にする言葉、「この曲めっちゃエモ〜い♫」とか「このアレンジ、エモッ!!」とかの【エモい】という言葉。
40代以降の人は【emotional】から80年代パンクシーンにあったエモーショナル・ハードコア(エモコア)辺りを想像する人が多いのでは?

そもそもの意味は、Wikipediaなどで調べると、『感情が動かされた状態』とか『感情が高まって強く訴えかける心の動き』などの意味で、日本のスラング(俗語)と記してあるようだが、
実際の若者や昨今の音楽業界の一部で使っている意味は、『切なさ』『懐かしさ』や『ヤバい』の代語とかが多く、『言葉に言い表せない感情』という意味で使っている人は少ないようだ。
他には、『センチメンタルな感じ』とか『もやもやした気持ち』とか、『レトロな感じ』=『エモい』と思って使っている20代もいるようだ…。

僕は、本当の意味での「エモい」は、
『自分の中で言葉に言い表せない、心を揺れ動かされたのにそれが何なのかわからない、そんな気持ちの高ぶりや感情』をエモいと呼ぶのだと思う。
要するに【理解し難い感情】ということ!

大抵は、曖昧な感情は別の言葉で表現されることが多いが、そこに定義は無いのが実情。
感情豊かな若者の一部では、自分で理解できない感情が沸き上がる曲(音)を聴くと、『この曲エモい…』と発している。僕はこれが最も正しい使い方な気がする。
もちろんそこには個人差があり、一概に『その曲=エモい』となるわけではなく、その曲のどこをどう感じるのかが十人十色なわけで、逆にその音楽を作った当人、もしくはプロデューサー辺りが『この曲はエモさを感じてもらえたら嬉しいです』とか『この曲のサビはエモいんで是非聴いてみてください』とか言っちゃってるのは、まさに聴き手に感情を押し付けていることになり、そう発言すること自体がおかしな話では?と思うのです。

どんな人間が曲を作っても、それが例え駄作と言われようが、僕はその1曲の中には必ず心を動かす何かが一瞬でも存在していると思うし、それが存在していない音楽(曲)には僕は今まで出会ったことがない!
ということは、どんな曲でもエモい個所が存在するって話になる。
なので、もし例え100歩譲って『エモい』の意味が、『感情的な、情緒的な』という意味と仮定したら、それは全ての曲に当てはまる話で、使い方としては、『この曲はエモさが強い』もしくは『この曲はエモい部分がとても多い曲だ』などの使い方が正しいはず、、と思うのです。
逆にどこかのプロデューサーが、「君の曲はエモさが足りないね。」とか言ってるのを聞くと、『ああ、あんたはこの曲のエモさを感じられないんだ↓↓感情の乏しい残念な人だなぁ…。』と思ってしまう。。

僕は最近のインディーズミュージシャンの音楽を聴いていると、時々エモと感じる曲に出会うことがあります。
『あ〜、ここは切ないなぁ〜。うんうん、、ここは刹那な感じ、、いいね♪儚いね、、、、。ん?、、ここは、、何だろう?、、何て言うか説明できない不思議な感じ、、よくわからないけどなんかいい!、、これって、、、そう!エモいなぁ。。♫』
こういう感じで、エモいを使います。(ホントにそういう曲は少ないですけど…)


今回『エモい』について話しましたが、まあスラング(俗語)なんてそこに定義なんて無いに等しいんでしょうけど、でも、僕が今回言いたかった事は、

①エモいって言葉は特にミュージシャン(音楽家)は使う際にちょっと気をつけた方がいい。
②最近のインディーズには、まさにエモい、新しい感覚を作る才能あるミュージシャンが出始めてきてて、きっと彼等彼女等がいずれ新時代のムーブメントを引き起こすだろう。

と思うのです。。

【Mudia】良かったら検索してみてください。
そこにいるアーティスト、エモいのが居ますよ!!
是非見つけてみてください☆

読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m

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