婦人科検診は受けろ

だいぶ強い物言いになりました。
安心のためにも受けてほしいし、私の周りでは何かしら見つかった人が多くいるからです。

超健康体と思われていた友人も、妊娠をきっかけに卵巣嚢腫が発見されました。
当初は経過観察でしたが妊娠過程で嚢腫が大きくなり、緊急手術となりました。幸い立派な病院で腕の良い先生の手術を受けられて、無事に回復しつつあるようです。

もし痛みを我慢し続けてしまっていたら?旦那さんの「病院行こう」の一言がなかったら?
考えたら怖いです。

婦人科検診で自分を知り、未来を考える

私は一時期不妊外来に通っていたため、性感染症のチェックはしていました。妊娠するまでに夫にも私にも不義はなかった(はず)ので、妊娠初期検査でもその点の不安はありませんでした。
男性の性感染症は、女性のそれと違って本人が自覚しにくいという難点があります。パートナーを疑う気持ちがなくても、妊娠を望む場合はお互いに検査を受けて不安を取り除くことが大切だと思います。万が一、あれ?と思う結果になってもお互いを責めず向き合うという覚悟も必要です。

不妊外来に通い始める前は、1年半くらい子宮頚がんの検査を定期的に受けていました。
国は2年に1回のがん検診を推奨していて、そのため会社員時代に加入していた協会けんぽでは、2年に1回無料で子宮頚がん検診を受けさせてもらえました(たしか)。
またさいたま市からも受診の案内ハガキが届きます。こちらは初年度(20歳)は無料で受けられ、無料でない年も600円で受けられます。他にも無料で女性のヘルスチェックという簡易的な健康診断を受けられ、私はこちらも毎年受けています。
そんな中、子宮頸がん検診でちょっと引っかかってしまった時期がありました。

※以下は私が当時受診していた時の出来事や医師から聞いたことを覚えている範囲で書いたものです。最新の正しい情報は各医院のホームページなどでご確認ください。

①要精密検査という判定
→ASC-USという細胞の異形成が疑われる状態で、がんの疑いとは異なることが説明されました。また、精密検査はHPV(ヒトパピローマウイルス)感染の有無を調べるもので、痛みを伴うものではないということ、その結果次第でさらに検査をするか定期検診に戻るかが決まるということも知りました。

②HPV陽性という判定
→この陽性で怖がることはありません。HPVは性交渉経験がある女性の多くが感染しています。悪さをすることなく自然消滅することがほとんどで、一部が細胞に異形成を起こし、それがやがてがん細胞になる可能性があるということのようです。
念のため、そのまま組織診も行うことに。こちらは子宮の入り口あたりを数ヶ所小さく切り取る必要があり、少し出血があると言われましたが、麻酔はしませんし、結構痛いなぁと思っていたら、、
帰宅後、膣内に大量の真っ赤なガーゼが突っ込まれていて卒倒しそうになりました。

③軽度異形成の判定
→組織診の結果としては一番軽いものです。異形成が認められるが、消滅する可能性が高いため経過観察。といったところ。
私は半年に一度検査を受けながら経過観察することになりました。これはしっかり通院しました。
1年半くらいで解放されて良かった方だと思っていますが、その間に結婚や住宅購入などもあり新たな保険に入る支障となったのは痛かったです。がん検診で無罪放免になっていないと健康診査で落とされると言われたので。

ちなみに軽度異形成でも妊娠できないなどの心配はない、関係ないと先生から言われました。
その当時はまだ考えていなかったのでそうなんだくらいに思いましたが、重要な情報でした。

このような経験から学び、反省したことがあります。

パートナーと向き合い、妊娠を望まないうちは徹底して避妊・感染症予防を
異形成やがん細胞の原因となるHPVは性交渉により感染します。HPVに限らず性感染症のほとんどはコンドームで防げるので、当事者同士が理解して気をつければいいだけのこと。パートナーときちんと話ができる関係であることが大切だと思いました。
そして妊活を始める前には感染症の検査をしましょう。

推奨されている検診は受け、気になることは聞く
根拠があって推奨されています。無料もしくはかなり低負担で受けられるものなので必ず定期的に受けること。
面倒くさいようですが、医師と面と向かって自分の身体について話すことで安心できるし、普段気になっていることを聞いてみるチャンスにもなります。(おりものが人より多いのでは、とかって誰にも分からないですよね)

自分にとって信頼できる先生を早く見つけておく
この子宮頸がん検診を受けるまでは、いくつかの婦人科に行っていました。
その時その時、自分が通いやすいと思う立地や人の紹介などで病院を決めていたため、先生との信頼関係が築けなかったと思っています。それ以前に内診も説明も雑な先生に当たったこともあります。
子宮頸がん検診を受けた病院の先生は女性で、手際はテキパキ、話し方もサバサバした方。最初は怖い(質問とかして長引かせるとイライラさせそう笑)と思ったのですが、通ううちに信頼して話せるようになりました。
恐怖の組織診も、あの出血量にしては痛くないように手早く済ませてくれたのではと思っています。

もし子宮頸がん検診や性感染症検査を受けずに妊娠に至っていたら、、
初期の段階で何かしらトラブルが見つかったかもしれません。
子宮頸がんは特に自覚症状がないまま進行することがほとんどと言われていますから、不調がない方も受けてほしいです。

それに自分の健康状態を客観的に知れば、未来の計画が少しでも狂わなくなります。
私の場合、経過観察中でありながら住宅ローンを組んだことが無茶だったのですが(結局なんとかなるだろうの精神)
慎重な人物なら、それを踏まえて計画を先延ばしにするとか他の方法を考えるとか、できたと思います。

と散々偉そうに書いて
今年の受診ハガキを紛失してしまいました笑
妊娠がわかった後に届いたので、行くことはないと思ってどこかにしまっちゃったかも?
産後はもちろんこれまで通り定期的に検診を受けます。

全ての女性の参考になれば幸いです。

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