胎児超音波検査①

妊娠中および妊娠希望のみなさん、胎児超音波検査はご存知でしょうか。

医学的定義はもっと細かいようですが、ここでは胎児ドックや胎児スクリーニングと呼ばれるものと同義としてお話しします。

妊婦健診との違い

まずは妊婦健診についてサクッとご理解ください。
妊娠すると定期的に受ける妊婦健診があり、そこで超音波による健診が行われます。最初は経膣超音波ですが、よくイメージされるのは経腹超音波ですね。お腹にジェルを塗って棒でグリグリするやつです。
妊婦健診とある通り、ここで主に診られるのは妊婦の健康状態すなわち妊娠過程の異常が無いかどうかです。

え、胎児の健康状態は診てくれないの?🤯
って思いますよね。私も思いました。

友人や情報交換の場を通じて知る限り、妊婦健診で胎児のことをどれくらい詳しく診てもらえるかはそのクリニックや医師のさじ加減なんだな、という印象です。
初期・中期・後期と胎児スクリーニングを必須にしているクリニックもあれば、胎児については推定体重くらいしか教えてくれないクリニックもあります。(推定体重を計算するため胎児のサイズは計測されます)

胎児超音波で確認してもらえる内容は妊娠週数で異なります。胎児の成長度合が異なるので当然ですね。
またクリニックによって検査項目はきちんと明示されていますが大まかに言うと下記の通りです。

・超音波なので染色体異常は調べられない。
・目でわかる形態異常を調べられる。


その中でも脳、骨、臓器の異常は生後すぐの赤ちゃんの生命を左右する重大なものの場合があるため、胎児のうちに診てもらうことが重要なんだそうです。
このまま出産までお腹の中で育てても生後治療不可であるとか、そもそも生後すぐ亡くなってしまう致命的な異常があるという場合は、かなり辛いですが人工中絶を検討する材料にもなります。(そのため人工中絶可能な21週までに受ける方が多いようです)

そのような情報を得た上で、36歳の高年妊婦である私はこの検査を希望。
私の通うクリニックには該当サービスがなかったため、自費で他院の胎児超音波検査を受けることにしました。

案の定、その決意の頃に受けた妊婦健診でさりげなく「赤ちゃんの脳みそ、ちゃんとありますか?」と聞いたところ

ははは、大丈夫でしょう👴🏻

で終わらされたので、そういうもんなんだなと。
出産に対する熱い想いを持つベテラン先生なのでこれで不信になることはありませんが、アレコレ細かく見せないのがこの先生の方針なのだと納得しました。

私が検査を熱望した一番の理由

もう一つ、私がこの検査を受けたいと強く思った理由があります。

夫にもパタニティライフを楽しんでほしい😌
という思いからです。

「パタニティ」という気の抜けた響きには正直慣れないというかなんか笑ってしまうのですが、、父親の自覚を持ってほしいと言うとまたニュアンスが違うので。

パタニティの響きはともかく、妊娠初期からこの考えは根強くありました。
このままDINKSでもいいねと話し合った直後の妊娠。できたらできたで一緒に喜んでくれ、家計を支え、家事も進んでやってくれる夫に感謝しかありません。

それなのに、妊娠中の我が子の成長を実感できるのは母親の私だけ?そんなの嫌🫤

コロナが落ち着いてきたとはいえ、クリニックの健診は付き添い不可、動画撮影不可。
胎動もない初期に、健診で聴く心音や動く胎児を目にした感動を自分だけしか味わえないことが悔しくて悔しくて。
胎児のモノクロ写真を見せて、あーだこーだ説明してもあんまり伝わってないのが夫の反応でわかります。この影だけ見せられてもなんだかよくわかんないよね、ごめんね。みたいな。

そんなわけで心音計を買ったりもして、それが間違いなく夫の父親意識を高めたと実感した私はこれに味を占め、超音波も絶対見せたい!!と思うに至ったのです。

心音計については↓の記事をご参照ください。

ただ、妊娠を機に専業主婦となってしまった私としては自費で受けるこの検査、本当に必要か?というところも悩みました。
そもそも同じく妊娠中の友人が胎児ドックについて教えてくれたから知り得たことで、知らなければ考えることもなかった検査。夫婦で話してNIPTは不要と言い切った私たちに、本当に必要なの?と、、

私が決めることでもないので、夫に相談しました。どんな検査でどんな覚悟が必要になるのか、私はどういう思いでこの検査を受けて夫に付き添ってほしいと考えているのか。
「一時的な出費は問題ないよ」「会社休んででも行くよ」即答でした。本当に感謝です。

形態異常を目で調べる検査は、染色体異常の可能性を調べるNIPTとは意義的にも異なります。先述の通り、生後すぐに亡くなる=現時点で諦めなければならないかどうかや、生後すぐになんらかの処置が必要かどうかがはっきり分かるものです。
受けるべきだし、何もなければ安心できる。今の胎児がどのくらい人として育ったのか、親として自分の目で確認したい。夫婦の総意でした。

こんなふうに私たち夫婦は胎児超音波検査を受けることを決めました。
実際、受けるまでは不安よりワクワクが大きくて、万が一の結果だった時の気持ちの整理なんてつくはずはなかったと今になって思いますが、それはそれです。

胎児超音波検査のことを初めて知った方、受けるかどうか迷われている方の参考になれば幸いです。


次回はクリニックの選定&予約と、実際の検査についてお伝えしたいと思います。

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