お産はフルマラソン

友人が臨月を迎え、お産に向けた準備について話したところ、衝撃的な事実を知りました。

はい、タイトルの通りです。

お産はフルマラソンと一緒だそうです。

お産はフルマラソン、その心は

考えてみれば、陣痛開始〜出産までの時間て
初産なら15時間くらいかかるんですよね。
しかもこれは、陣痛が規則的になってからの話。
陣痛の間隔がジワジワと縮まっていく間の我慢タイムは入りません。

(自然分娩の場合)具体的には
陣痛間隔が10分〜5分くらいになったら入院し、陣痛室で子宮口全開(赤ちゃんが産道を通れるようになる)まで過ごします。
これが10〜12時間の耐久レース

とにかく超強い生理痛並みの痛みとひたすら戦う時間です。

生理痛とかもう久しく来てないから忘れかけてるけど、会社に行けないくらい辛かったことが何度もあります。
ひどい時は鎮痛剤で何事もなかったかのように無痛にすることができたけど
薬が効きすぎる体質のため、我慢できる時はなるべく飲まないようにしていました。

でも、この「我慢できる」のレベルだって痛いことは痛い。
冷や汗も出るし、お腹や腰をさすっていないといられない。

その痛みのMAX値が数分おきにやってくる、
それが陣痛ですって?失神しないだろうか。

耐久レースの末、子宮口全開になる頃に分娩室へ移動して、いよいよお産本番に入ります。
え、ここから本番なの?って感じですよね。

深呼吸やいきむタイミングを助産師さんに指導されながら、赤ちゃんを押し出していきます。
これがラスト2〜3時間の地獄坂ダッシュ

タイミングがズレると赤ちゃんを苦しめてしまうので失敗できません。
焦ってもダメ。3歩進んで2歩下がりながら少しずつ押し出すしかない。

そしてこの間も陣痛間隔は狭まり続けるし、今度は出口の方の痛みにも耐えなければなりません。
赤ちゃんが骨盤に頭突っ込んで肩入れながら出てくるんだから、そりゃ痛いでしょうね。

失神しないだろうか。

小学生の時のマラソン大会(たしか距離にして1000m)ですら苦しくて走りきれなかったような私が
フルマラソンであるお産を乗り切れるのか?

もちろん乗り切る以外の選択肢はないんですが
無痛分娩という選択肢もあったよね〜と今更ながら思います。
自然分娩に決めたことを(まだ)後悔はしていないんですが、実際の分娩のイメージできていない段階で決めちゃったなぁと。

友人はこのまま順調なら無痛分娩を予定しています。
それはそれで感想をぜひ聞いてみたい!と思っています。

フルマラソンを走り切るための準備

大事なのはここですよね。
気持ちだけ準備しても何も解決しない。

まずフルマラソンっていうか、マラソン苦手すぎる私なら24時間テレビのランナーに選ばれたくらいの覚悟でいないと無理だと思う。
しかもトレーニング無しのぶっつけ本番なわけで。

その上ででき得ることは今からでも準備しよう!ということで、こちらに挙げていきます。

①フルマラソン当日までの身体の準備

基礎体力をつけ、できるだけ柔軟な身体にしておくことが大切です。

お腹が頻繁に張るようになってから、プールでのウォーキングは中断しています。
代わりに近所を少し歩くくらいはしていますが、体力がつくほどではないかも😅
やらないよりは、と思って続けます。

柔軟性については、残念ながら異常なほど身体が硬い私。
特に股関節周りは100人中100人からウソでしょ?と言われる自信があります。
お産には不利すぎますよね。
少しでもマシな状態で臨めるよう、朝晩のストレッチをします。

そして、何より心がけなくてはならないのは体重管理です。
どんなに体力つけて柔軟性アップしても、体重が増えすぎていたら難産になる可能性が高まります。
産道に脂肪がつくからです。

助産師さんからは次のことを気をつけるように言われました。

・消化の時間をしっかり取るため、早い時間に夕飯を終えること(食べてすぐ寝るとぜんぶ吸収するから肥る!)
・高血圧症候群にならないよう、塩分を控え薄味にすること(高血圧になるとお産の時に出血が多くなり危険!)

というわけで、それほどストイックな内容ではないですが常に意識を持って過ごそうと思います。

②マラソン中のエネルギー補給の準備

友人のアドバイスもあり、必携アイテムとして挙がったのが

・アミノバイタル パーフェクトエネルギー【赤】

陣痛と戦いながら長時間病院にいなければならないので、ゼリー飲料などの口にしやすいものを持参しこまめに体力回復する必要があります。

マラソンブロガーの方が補給食として愛飲しているという記事を読んで、これや!と決めました。

他にもゼリー飲料はあるでしょってご指摘もあると思いますが、それ以上は調べません。
そこに時間割いてもしょうがないし、支持率の高い商品なら間違いないと思うから。

あとおにぎりなんかも良いと聞くけど、塩分が怖い。塩なしプレーンがいいのかな😂

逆にこれは避けた方が良さそうと思っているものを挙げると

・塩分濃度の高いスポーツドリンク
・甘いお菓子

とあるYouTuberさんの出産動画を見た時に
陣痛室でスポーツドリンクを飲んだりチョコレートをつまんだりしていて
その後分娩台に上がってから子宮口が浮腫んだため、しばらくいきめなくなっていました。(赤ちゃんが通れないから無理できない)

いきめない=お産が長引くってことですよ。

こちとらフルマラソン走ってる最中だというのに、坂の途中で渋滞が起きて立ち往生してるようなもんです。

医学的根拠はないですが、それを見て
浮腫の原因になりそうなものは絶対に口にしない!と決めました。

補給食の準備というところでは、こんな感じです。

③フルマラソンへの心構えや走り(過ごし)方のイメトレ

これも、とあるYouTuberさんの動画から学びました。

まず陣痛室での過ごし方。

リラックスできる風景を思い浮かべるとか、できる人は瞑想すればかなり楽になるそうです。
赤ちゃんに話しかけて、一緒に頑張ってる!という気持ちを強く感じることもいいと思います。

注意点として、YouTuberさんも言っていますが、
普段やっていないことを急にやっても意味ありません
アロマを焚くとかヒーリングミュージックを聴くとか、普段しない人はそれではリラックスできないんですね。
むしろ普段はキンプリ聴いてるよ〜という人なら、キンプリ聴いた方が楽しい気持ちになれるし気が紛れますよね。

それから実践的な痛みのやわらげ方。
陣痛はだんだん下に降りてきて、最終的には肛門近くが痛むようになります。
お腹や腰はさするイメージですが、肛門はさするだけでは効かなそう。
赤ちゃんが骨盤に頭を入れているのを想像すれば、なんとなく理解できますよね。
この痛みは、テニスボールなどの硬いものを当てて圧迫するとやわらぐそうです。
うちの産院ではテニスボールも貸してくれるそうですが、他にベターなアイテムがないか考えようと思います。

いよいよ分娩の時、意識すること。

助産師さんの指示をしっかり聞いて、深呼吸といきむタイミングを間違えないこと。
いきむ直前には少し息を吐いて、息を止めながら無言でいきむこと。

母親学級でも言われましたが
ドラマなんかの影響で勘違いされることとして
いきむ=雄叫びを上げる
というイメージを持ってしまう人が多いそうです。

でもこれは逆効果です。
声を出すとそっちに力が逃げてしまうので、ちゃんと力めなくなり、赤ちゃんを押し出す力が弱まります
お産が長引いてしまう原因になるんですね。

正しくいきむには、声を殺して静かに出口にだけ力を注ぐ!ということです。

最善のイメトレはたぶんこれ。
ひどい便秘の時のことを考えるといいんじゃないかと思います。
便座に座って孤独な戦いに挑んでいる、あの感じ。
声が漏れると恥ずかしいから、息止めて血管切れそうになりながら力む、みたいな。
声出ちゃう時あるんですけどね笑

勉強することでメンタルトレーニングになる

このように自分で色々調べて納得したことに加え
産院での母親学級、区役所での両親学級を経て、お産への不安が薄れて自信も出てきました。

(痛みへの恐怖心はどうしようもないです)

院長が「受験とお産は勉強が大事」と話してくれましたが、特に分娩についてはテキストやネットで読んだだけの状態と、プロから教えてもらうのとでは違いました。

何より心強いのは、助産師さんの伴走があることと、夫の立ち会いができるようになったことです。(コロナ禍ではできなかった)

産院を決めた時点では特に希望していなかったものの、意外にも夫自身が立ち会いたいと言ってくれたのでそうすることにしました。
後期に入り具体的にイメージする中で、やっぱりいてくれた方が絶対心強い!と思うようになり、立ち会ってくれる夫には感謝しています。

両親学級でも積極性を見せてくれた夫。
早く彼似の息子に会わせてあげたいです😌
(3Dで見た感じ、ほぼ夫の幼少期だった)


私と同じようにお産への不安や疑問だらけの方に、この記事が届きますように。
参考になれば幸いです。

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