創作メモ

頭上からこちらを照りつけるまっすぐな太陽光線、こちらを飲み込もうとするかのように迫る積乱雲、真昼のやけどするような熱を放つ砂浜、きらめく水面に色とりどりの浮き輪を浮かべてはしゃぐ子供たち、砂浜が暑くて歩けない、と駄々をこねて父親に抱きかかえられる少女、あっついわね~。と汗をぬぐいながら傘の下孫たちが跳ね回っているのをにこやかに見守る老婆、買ったラムネを盛大に吹かせてケラケラと笑う少年たち、夏夏夏夏

自転車から退屈そうに漏れるキリリ…キリリ…という音、その後ろを追いつこうとするペタペタという足音、後ろに乗せるか一緒に歩けばいいのに何回もブレーキを鳴らしては「待ってるから早く~!」といってプールに向かう小学生たち。

うだるような暑さの中、コンビニの外で玉の汗を浮かべながら食べるガリガリ君ソーダ味。

昔ながらのレトロなちゃぶ台の上に出しっぱなしでぬるくなってしまった麦茶、結露して流れてしまった水滴をさらって、おでこに引いてみる。

カーテンを通り越して照らされる廊下。あんまりきれいだから近寄って足でそっと触れてみるけどやっぱり熱いんだよね。


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