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アラビカ種の起源

アラビカ種が持つ44本の染色体のうち、22本がカネフォラ種、残りの22本がユーゲニオイデス種のものに近いことが分かってます。ユーゲニオイデス種はタンザニアに自生する種で、自家受粉は不能です。現地では珈琲として飲むこともあるそうです。また、カフェインが少ないことから低カフェイン品種の開発のために注目されてます。

また、母親のみから受け継がれる葉緑体とミトコンドリアのDNAを遺伝子解析すると、アラビカ種はユーゲニオイデス種に近いことが分かりました。
つまり、アラビカ種のお父さんがカネフォラ種、お母さんがユーゲニオイデス種だということです。

アラビカ種は異種交配によって生まれ、そのとき染色体数が倍加した異質四倍体と呼ばれるタイプです。また、四倍体化すると同時に自家受粉不能のものが自家受粉可能になる現象が他の植物でもあるそうで、アラビカ種が自家受粉可能なのも四倍体化による副産物だと考えられます。

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