2021年にやった美少女ゲーム②: 彩の頃, 9-nine-新章

いかずち

この記事は、いかずちさんだーAdvent Calendar 17日目の記事です。

また古にやったゲームの感想を書くやつやります！！！！！
冷静につまんなかったやつについて書く必要性を感じないのでおもしろかったやつだけやります！
あとエロスケ的にはスス子ルートアペンド今年やったことになってたんだけど、たぶん登録忘れてたのに気づいて登録しただけだなと思いました。

ちなみにぼくのエロゲの趣味は珍しくかなり順張りです。
普通に人気作が好きです。

もののあはれは彩の頃。（QUINCE SOFT）

基本情報

ストーリー

主人公・東雲暁は、目を覚ましたら不思議な世界にいた。
移動するのにサイコロを振る必要がある、双六の世界。
落ちていた盤によると、プレイヤーは9人いるらしい。
また、それぞれのプレイヤーは異なる特殊能力を持っているようだ。
暁は、陰陽師。
占いの結果が現実に影響を及ぼす。

大半のプレイヤーたちとは協力して双六を進めていく暁だが、何を考えているのかわからないカラスや、強い憎しみと戦闘能力を持つ鹿乃縁というプレイヤーとは協力できそうにない。
また、協力的なプレイヤーの中でも、琥珀は双六の仕組みから逸脱した挙動をしている。

また、緑のマスに止まったときに見ることになる夢。
これにはどのような意味があるのだろうか。
双六を上がった先にはなにがあるのだろうか。

感想

『アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-』や『さくらの雲＊スカアレットの恋』で知られる冬茜トム氏が過去にシナリオを担当していた本作。
簡単に言うと「双六」×「デスゲーム」×「異能バトル」です。
この作品も、上記2作と同様に叙述トリック系で、『世界の真実』を探っていくストーリーとなっています。
この双六は一体何なのか、双六の中に集められたメンバーはどういうつながりなのか、双六をクリアするとはどういうことなのかが問われます。
別に本格ルールに則っている訳ではありませんが、ミステリとして楽しむのが一番いいでしょう。

双六とはいってもルールは盤によって異なっていて、いろいろな駆け引きがみられるのも魅力のひとつです。
むしろ、当然ですが中盤までは双六どうするかが話の主軸ですからね。
「同じマスに止まったら物理的に会うことになる」というルールがなかなか良くて、鹿乃ちゃんと同じマスに当たったら殺されるから無理、みたいな謎の条件が追加されたりしています。

ヒロイン的には、鹿乃ちゃんが圧倒的にかわいいのに敵役だし、最終的にも攻略対象ではないという悲しみがありましたね…。
もちろん琥珀やクレア、みさきもたいへんかわいいのだけど。

気になる点としては、やはり男性キャラの作画がかなり厳しいレベル感です。
女性キャラは普通にかわいいのになんで。
あと、カラスの関西弁もかなり厳しい。
でも舞台は京都、西院駅付近。とてもよい。

9-nine-新章（ぱれっと）

基本情報

ストーリー

イーリスの脅威は過ぎ去った。
ただ、まだハッピーエンドに到達していない枝が残っていた。
まだ剪定の済んでいない枝で、すべての記憶を持った翔・都と与一の最終決戦。

そして、その後の世界のアーティファクトの回収。

感想

2017年から毎年4月に発売されていた9-nine-シリーズの後日談的作品。
2010年代を総括するにふさわしいクオリティの作品群で、特に3作目の『はるいろ』や4作目の『ゆきいろ』の評価は非常に高いです。

何の変哲もない、アニメで町おこしをしている地方都市。
残念ながらアニメはコケてしまったけれど、なんとなく現地イベントは続けている…と思ったら、アニメの設定は現実の物だった。
どこからともなく現れた《アーティファクト》を手にした人間は、それに応じた異能力を身につける。
そんな状況が明らかになった中で、明らかに「元人間」の石像が見つかった――。

このような導入で始まる9-nine-シリーズですが、やはり「現代学園異能」ジャンルをきっちりとやりきったことは評価されるべきでしょう。
途中からは時間操作の概念が入り、どんどん複雑な世界になっていきますが、最終的には全勢力を勢揃いさせた大バトルに落ち着く。
求められたものをドンピシャ、あるいは少し越える勢いで、しっかりとした演出とグラフィックで見せてくるのはさすがです。

キャラクターの魅力も十分で、都、天、春風、希亜の4人のメインヒロインももちろんのこと、脇役や敵役まで、全員が非常に魅力的なキャラクターになっています。
ぼくは露骨に希亜が一番好き……だと思いきや、みゃーこ先輩とどっちが好きかはかなり怪しいところです。

そのストーリーがすべて終わった後の後日談的な作品が本作ですが、さすがにバトルもそこそこに一通り日常をやって終わりという感じの内容です。
まあ9-nine-は日常も非常によいのですが、本編に比べるとまあまあという感じなのでこの点数に…。

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