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3年ぶりの宮古体験記~「遠恋複業課in宮古」で宮古を訪問して


 初めまして。この度すが田にて広報支援をすることになりました佐波(さなみ)と申します。
 1月17日。私はコロナ禍以来、3年ぶりに宮古に訪れました。
 私は東京生まれの埼玉育ちで、現在も埼玉県に住んでいるのですが、母の出身が宮古だったこともあり、幼い頃から毎年。多い時は年に2回“帰省”を30年近く繰返してきました。

★「遠恋複業課in宮古」に応募した経緯
 「コロナ禍だし宮古に帰るのも憚られるなぁ。いつになったら行けるのだろうか」——そう思っていた矢先、「遠恋複業課in宮古」という宮古市の事業があることをインターネットで見つけました。
 この“遠恋事業”とは、宮古に住んでいない人が、遠隔地から宮古市の企業とマッチングしたうえで、その企業が抱える課題の解決や、新しい展開を一緒に実現するという取組みになります。総務省が提唱した企画で、遠隔地から企業をサポートする、まさに“遠距離恋愛”にも似たような関係性を築こうということから“遠恋”と名付けられたとのこと。元々は岩手県で始まり、宮古市でも独自で応募を開始したという流れのようです。
 これに応募したところ、嬉しいことにすが田さんとご縁をいただくことができました。私自身、いかせんべいは子どもの頃から親しんできた“懐かしい”味です。小中学生の頃なんかは、夏休みのお土産として、クラスメイトに何度すが田のいかせんべいを配ったか分かりません。
 宮古にいる祖父母が共に亡くなり、宮古との縁が薄れつつあり、寂しさを感じていた今、すが田さんとご縁をいただけた時はまさに大歓喜。話が進むうちに、まずは「とりあえずいかせんべいや会社のことを知ってほしい」ということで宮古にご招待していただけることになりました。こうして実に3年ぶりの宮古行きが決まったわけです。

★盛岡と宮古をつなぐ新しい道路ができた!
 盛岡駅にすが田の社長と営業の山本さんが迎えに来てくれました。そして山本さんが運転する車で宮古に向かうことに。
 盛岡・宮古間をつなぐくねくねとした山道、国道106号線はところどころまっすぐな新しい道路が敷かれ、所要時間も2時間から1時間半に短縮されたとのこと。道がまっすぐになったおかげで安全性も高まりましたし、時間も短くなったしいいこと尽くしだと思いました。

★変わりゆく宮古 そして変わらない宮古
 きれいになった道路を通って3年ぶりに訪れた宮古は、私が最後に訪れた時とは少し様子が変わっていました。
 1つは浄土ヶ浜から出ていた観光船が廃止になって、道の駅シートピアなあどから新しい観光船が出航するようになったということ。時間の都合で乗ることは叶いませんでしたが、観光船でうみねこにあげる餌として定番の「うみねこパン」も、人間が食べても美味しいように改良されたとのことで、次回の機会に乗るのが楽しみです。うみねこパン、あのしょっぱくて無機質な感じも好きだったんですけどね。

 そしてもう1つが、どうやら「イカ王子」という有名な方が宮古のPRのために活躍しているということ。皆さん口々にイカ王子さんのお名前を口にされるうえ、彼が提唱した新しい名物「タラフライ」が居酒屋の定番メニューになっているのを見て、とても新鮮に感じました。ちなみに味はもちろん美味しかったです。

 宮古に着いてからは、すが田のいかせんべいを試食したり、売り場見学や工場見学をしたりしました。まずいかせんべいが“手焼き”であったことに驚きました。どこのお土産物屋さんにも置いてあるため、大きな機械で大量生産されているとばかり思っていました。
 材料にも発見がありました。いかせんべいの生地の中には、イカの粉末だけでなく煮汁も入っていたのですね。まさに海の風味が詰まったよくできたせんべいだと思いましたね。

★宮古訪問を終えて
 震災を乗り越えて復興、そして新たな街づくりに進む変わりつつある宮古の街を見ながら、そこに明治の創業以来、変わらない味を守り続けるすが田のいかせんべいがあることが、単純な表現ですが嬉しかったですね。どんな時に訪れても変わらない風土のものがあり続けてくれる温かみを感じました。

 色んなところを見学させていただきながら、仕事なのに癒されに来たような日々でしたが「ああ、やっぱり心のふるさとはここだな」と感じた宮古滞在。本当にあっという間でした。
 これからはすが田の一員として、noteを通じていかせんべいの魅力、そして有限会社すが田について紹介していけたらと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。


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