不意

自分はどんな人になら騙されるのだろうか。いただき女子のニュースを見て明日は我が身と襟を正す。本当は正す襟も貢ぎ切る財力も持っていないが姿勢だけでも正しく有りたいと願う。

お年寄りが騙そうとして来たら騙されそうになる気がしている。本来は騙される対象であると心の中で軽んじてしまう節もあり、賢い老獪がいるともすればいとも容易く自分が手玉に取られる様も想像に難くない。実際には年齢と共に衰えるはずなのでそんな機会は稀だと思うが、だからこそそんな存在が現れれば自分ならきっと騙されるであろう。

あとはイレギュラーな存在にも騙されると思う。自称陰謀論者なんて人が居たならその人物にはきっと騙されるはずである。陰謀論者が自身について陰謀論者であると自称している自己矛盾を抱えて接触してきたら普通の人はもう何もかもおしまいである。

騙される方も悪いという言説はあるが、あの手この手で騙そうとしてくる百戦錬磨の手練れには騙されているという自覚すら抱くことなく綺麗に意識を持っていかれるであろう。正直言うと華麗に騙されるということには美意識すら感じる。騙されていることに気付かせないプロに騙されるというのも面白いかもしれない。