Twitterの賑やかな論争

よくネットで言われていることを言い換えると「Instagramは陽キャ、Facebookはリア充、Twitterは陰キャのツール」である。Twitterは顔出しも本名登録もしなくて良いというか、それが普通であるため陰キャに人気なのだろう。他人事のようだが、僕も陰キャであるためTwitterを使っている。
流行っているSNSの中では匿名性が高いからか、政治的なものを中心とした主張はものすごく多いと思うし、Twitterをやっていると表現の自由という言葉を強く実感する。
 そんなTwitterは、よく人の言い争う姿も見れる。大体のトレンドには否定派がいるし、それに対する賛成派のリプライから始まる言葉の戦争が毎日ある。僕は政治的思想はあれど、それでTwitterで言い争うことはあまり好きではない。勿論僕自身が寡聞なもので、言い争う見識を持ち合わせていないこともあるが、私が言い争うこと自体が無意味に思えてしまいそうになるからだ。
よく見る光景に以下のようなものがある。

A「これは〇〇が悪い」
B(リプライ)「いや、〇〇ではなく△△が悪いに決まっている」
A「そういうってことは…」
BがAを引用RTしつつ「△△が〜、あなたは〜」
C(Bのフォロワー)「Bの言うとおりだ!Aの言ってることは〜」

Aという人が話題のことを呟くと、それに反応したBと言い争いになる。Bの引用RTでの反撃にCも参戦する。という流れだ。
この流れで仮にAが正しいとしても、Bが万のフォロワーを抱えている人ならば、Bに続くCがたくさん出てくるだろう。Aが間違いという事を言う人がたくさんいれば、傍から見ればBが正しいと見えても不思議ではない。ここまで言うと「意見の量で正しいか決まっているわけではない」という人もいるだろうし、私もそう思う。だが、切り抜きされた情報のみを享受し、情報源あるいは別の角度からの情報を知ろうとしない人が大半であるゆえ、結局意見の量で決まってしまっているというのがTwitterの論争だと思う。

では、AがBに突っかかってこられて、応対したが理解し合えないからBをブロックしたとしよう。Twitterお決まりの流れとして、おそらくBは「Aが逃げたwwwwww」と書くことのほうが多い。たまにブロックされたことを勝利の証として画像を添付してくれるご丁寧な論客もいる。
その気持ちはわからんでもないが、少し考えてみてほしい。
これを読んでいる人の耳元で僕が「アアアアアアアアアアアアア!!!」と叫んだらどうするか?(あるいは、何かの雑音を発してたとして。)
多分最初に「やめてほしい」という旨を伝え、それでも改善しない場合は耳を塞いで立ち去る。人によっては叫ばれた段階で無視して耳を塞いで立ち去るというだろう。
これをTwitter論争に当てはめると、AはBをブロックしたということは、たしかにBにとっては勝利かもしれないが、Aはうるさいから耳を塞いで聞こえないようにした。つまり、まともに相手にされていない状態でBは勝利宣言をしている。他人からすれば、なんとまぁ虚しいことだろうが、それに気付かず悦に浸るBは可哀想な人だ。耳元で叫んだ私が耳を塞がれ逃げられたあとに「うわっwww逃げた逃げたwwwヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」ってやってるのと変わらんだろう。

結局は声と影響力の大きい人が勝つだろうし、勝手な解釈で勝利宣言をされる。そう思うと、僕は費やした時間が無駄だなぁと感じるので、あまり論争はしないし巻き込まれたくもない。そもそもTwitter自体そんな真面目にやったこともないけどね。

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