見出し画像

Tswalu Kalahari

Unique Lodge #55 アフリカ/南アフリカ
コミュニティのために健康管理センターも併設

地元住民が誰でも無料で利用できる健康管理センターや幼稚園も運営し地域と協力しながら野生生物の保護に努めています。

客室数 14室

 ツワル・カラハリ保護区は、南アフリカのカラハリサバンナの南部地域にあります。ツワルは、サバンナ、砂丘、コランアバーグ山脈などの、独特の生息地のため、シマウマ、水牛、キリン、シロサイ、複数種のカモシカ、チーター、ハイエナ、黒毛のカラハリ・ライオンなどの野生動物が豊富に生息しています。
 現地では、専門家チームがカラハリの自然の生態系を元の生物多様性に戻すために、植生の成長や、水資源などの生態系を管理しています。トラッカーで探検したり、常駐の生態学者と話したりしながら、ミーアキャットやパンゴリンなどのユニークな種を含むカラハリ草原の多様な生息地や、野生生物について学ぶことができます。この活動は、将来世代のために周辺の生態系を保護するための取り組みを、継続的に支援するためのものです。
 このロッジでは、コミュニティのために敷地内に、誰でも無料で利用できるプライマリーヘルスケアセンターを運営しています。プライマリーヘルスケアセンターは専門の看護師によって運営されており、様々な健康管理プログラムを提供しています。このセンターでは、コミュニティの健康プログラムや、様々な外傷の治療の他に、眼科や歯科の治療も行っています。農村部のコミュニティを対象とした州の医療プログラムでも利用されるようになってきており、月に800~900人の患者を診ています。
 また、このロッジでは敷地内に子ども達のためのプレスクールを運営しています。子ども達は正式な学校教育を受けるための様々な早期学習プログラムの恩恵を受けています。成人基礎教育訓練(ABET)プログラムでは、チームメンバーの識字能力を高め、自分のスキルや知識を正式に認めてもらうための支援をしています。
 さらにこのロッジでは、積極的に農産物を栽培し、小規模園芸への持続的なアプローチを調査し続けています。伝統的な技術と、近代的で最小限の水灌漑技術を組み合わせることで、キッチンに新しいインスピレーションを加えながら、食料供給半径を減らすことが可能になりました。
 ロッジがある南アフリカ最大の民間ゲーム保護地であるツワル・カラハリでは、地道な保全活動の結果、水の使用量がつき100,000リットル削減されました。水使用量の削減、廃水の処理とリサイクル、水の使用量の測定、包括的なモニタリングシステムの採用などが行われています。

Tswalu Kalahari

写真提供:Tswalu Kalahari / National Geographic Unique Lodges of the World

目次に戻る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?