レイワ荘応援物語(仮)第5話

三つ巴はハンドスピナーのように
そして、伝説は始まった。


2020年2月3日


ついに、レイワ荘は、4月の本格始動に向けて、動き始めた。


オーナーである ないとーさんを中心に、

ヤザキング(グルメ系YouTuber)
Pさん(ゲーム系YouTuber)
オツクソ(無職系YouTuber)の三人をオリジナルメンバーとして、動き出したのだ。


この日、レイワ荘には、4人が集まり、まだ始まっていない新しいYouTubeチャンネル「レイワ荘チャンネル」について話していた。

ないとーさんいわく、このチャンネルのコンセプトは、「自分の全てをさらけ出せ」「嫌われてもいいから正直に生きる」

なんとも、ないとーさんらしいコンセプトである。

そして、新しい入居者をオーディションする予定であることが、ないとーさんの口から発表されたのである。

いよいよ、ついに、やっとこさ、始まったのである。

レイワ荘の精神は、
「助け合い、一人のスターをつくる」

そして、合言葉は、「ピコ太郎になりたい」

である。

どうやら、みんなで協力し、高めあい、それぞれの番組で、チャンネル登録者数10万人を目指すには、彼らの前方を走り、引っ張ってくれる人が必要だというのが、レイワ荘メンバー全員の満場一致の考えらしい。


だから、

一人でもスターであるジャスティンビーバーが生まれたら、ジャスティン推しで、みんなピコ太郎になれる、みんなで、ピコ太郎になりたい。

「目指せ★ピコ太郎」

なんともレイワ荘メンバーらしい、自由すぎる発想である。


そして、新たに、改めて始まったばかりのレイワ荘の屋上で、3人の未来のピコ太郎達(いや、ジャスティンかもしれない)の撮影会が行われたのだ。

その後、ないとーさんとオツクソの二人、やや神妙な面持ちで、オツクソの名前問題についても話し合いがされたのだが、結局改名には至らなかったようである。

たしかに、少し言いづらい名前ではある。
とはいえ、言いやすいおっくんでは、ややこしい大人の事情が生じるらしい 笑。

YouTube業界は、思ったよりも複雑なのかもしれない 笑。


プロローグは突然に


2020.2.8

一本の短くも、すべての期待が込められた動画が投稿された。

タイトルは、「レイワ荘、予告編」である。


青空の下、レイワ荘の屋上にないとーさんがひとり立っていた。


「レイワ荘はじめます」


自信に満ちたないとーさんの始まりの合図は、青空よりも映えていた。

そして、それを見守る3人の若きYouTuber達の影が屋上に伸びていた。

                    続く







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