〜いじめ問題の解決を阻む教育環境の構造変革を目指して〜 いじめ問題に立ち向かう個人や団体・当事者が集い、解決に向けた取り組みを推進する第一回「いじめ構造変革プラットフォーム定例会」を2月15日(土)13時より開催いたします。
この度、我々は、いじめ問題の解決を阻む教育環境の構造変革を目指し、いじめ問題に立ち向かう個人や団体・当事者が集う「いじめ構造変革プラットフォーム」を立ち上げ、初回定例会を2月15日(土)に開催します。
「いじめ構造変革プラットフォーム(Platform of Ijime-Structure Transformation.通称:PIT)」(共同発起人:谷山 大三郎 / 竹之下 倫志)は、いじめを生み、解決を困難にする組織の仕組みや慣習・空気、個人/組織間の関係性等の「いじめ問題を取り巻く構造」を問題と捉え、変革を目指す任意団体です。変革の土壌となる、いじめ問題解決に取り組む個人や団体、当事者が集い、知見の共有をし合い、相互の立場を理解し、互助の関係性を築くことができる場を作り、いじめ問題解決に向けて取り組みます。
第一回定例会は2月15日(土)13時より、以下の内容にて開催いたします。
第一回「いじめ構造変革プラットフォーム定例会」
「いじめ構造」を変えるために何ができるか~
「取手市立中学校の生徒の自死事案に係る再発防止案の提言」から学ぶ
イベント概要:https://pit-vol1.peatix.com/view
※第一回定例会は満席となりました。
1. 「いじめ構造変革プラットフォーム」設立の経緯
文部科学省の調査(*1)によると、2018年度のいじめ認知件数は約54万件と過去最高を更新、またいじめ防止対策推進法が定める「重大事態」の件数も602件と増加しています。いじめ問題解決に向けて被害者に寄り添い真摯に取り組まれる関係者の活動により、救われる被害者の方々がいる一方で、いじめ事案が発生した際に不適切な対応が行われ、さらに苦しむ方々がいることも事実です。
いじめ問題の解決に向けて、私たちはこれまで教育関係者として、また事業者として、様々な立場の方と連携し、尽力してまいりました。活動を続ける中で、同じ想いを持ち、必死に活動されている多くの方々と出会ってきました。そこで感じたのは、個々人、団体の置かれている状況の難しさや厳しさ、苦悩でした。
いじめ問題解決に向けた活動は、その課題の複雑さから、個々人、団体間の連携が難しく、相互の知見や情報共有はおろか、ともすればお互いが対立する様な関係にも陥ります。周囲のサポートも十分でない中、孤軍奮闘されている、そんな方々を多く目にしてきました。一方で個人としてはいじめ問題の解決に向けて真摯に取り組もうという想いを持つ人が、組織の構造が生み出す慣習や空気に従い悪気なく適切でない対応を選択してしまう事態も見られます。
私たちは、本取り組みにおいて個人を責めることは行わず、個々人を取り巻く組織環境や、それぞれの個人や組織間の関係性、といった「いじめを生み出し、解決を阻害する構造」こそが真の問題であると捉え、立ち上がりました。
この度、私たちは、団体や立場を越え、同じ「いじめ問題解決」を目指す同志として、いじめ問題に取り組む関係者や賛同者、当事者、が知見の共有をし合い、相互の立場を理解し、互助の関係性を築くことを目指した「いじめ構造変革プラットフォーム(PIT)」を立ち上げます。
いじめを生み出し重態化させていく構造を変えていく、という難しい挑戦に対し、解決への想いを持つ皆様が、定期的にPIT-inし、仲間と向かう方向を確認したり、研究・実践例・新しいテクノロジーに触れる機会を得たり、苦しい状況や悩みを共有し解決方法を共に探ることで、次のそれぞれの取り組みにスタートし加速していけるようになる。そんな場所でありたい、という想いを込めて、PITと名付けています。いじめ問題に取り組む全ての方が立ち寄れ、協力しあえる関係を作ることのできる場所を作り、関係者の方々と共にいじめを生み、重態化させる構造の解消に邁進して参ります。
*1 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/1410392.pdf
2. 私たちが実現したいこと
私たちはこの取り組みを通じて、以下を実現したいと考えています。
・教員、保護者、地域、関係団体等様々な立場の方々が意見を出し合える場、関係性をつくる
・対話を通じ、いじめ問題に関わる皆が、いじめが起こり重態化する背景にある構造を正しく理解する
・解決に向けた認識や知見、方向性を共有し、緩い連携体制の中、関係者間の共助体制や協働を生み出す土壌、仕組みをつくる
3. 今後の活動予定
2020年度3月末までに以下の取り組みを行う予定です。
① 2月15日(土)第一回「いじめ構造変革プラットフォーム定例会」開催
②今後、2020年度末までに年4回程度の定例会の実施
③いじめ問題に関する調査研究プロジェクトの立ち上げ
4. アドバイザー(五十音順/敬称略)
阿部 学(敬愛大学国際学部 准教授)
内田 良(名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授)
鬼澤 秀昌(弁護士・おにざわ法律事務所 代表)
藤川 大祐(千葉大学教育学部 教授)
真下 麻里子(弁護士・ストップいじめ!ナビ 理事)
*随時追加予定
5. 本プラットフォームの活動に賛同いただける方へ
私たちはいじめ問題の解決において抽象論で考えるのではなく、いじめ問題解決に取り組む関係者や当事者の皆様の意見交流等を通じて、いじめや差別を生み出す構造を変えていきたいと考えております。本活動にご賛同いただける際は、ぜひ年4回程度実施予定の定例会へのご参加いただき、意見交流させていただけますと幸いです。定例会は原則有料ですが、いじめ問題に取り組む関係者、当事者の方々は無償とさせていただきます。
また定例会への参加が難しいが意見交流させていただける方、賛同いただける方は、以下フォームへのご連絡をいただけましたら幸いです。みなさまからいただいた声はご本人同意の上匿名性を担保した上で、定例会等で共有させていただく等させていただけたらと思います。
いじめ構造変革プラットフォーム事務局連絡先:info@stopit.co.jp
*)第一回定例会は満席となりました。会の内容につきましては、対話の内容や匿名性等、然るべき対応の上、何らかの形でご共有をさせていただきたいと考えております。次回以降の参加をご希望の方は上記にご案内をいただければ、またご案内をお送りさせていただきます。何卒宜しくお願い致します。
6.発起人
谷山 大三郎
ストップイットジャパン株式会社代表取締役/
千葉大学教育学部附属教員養成開発センター特別研究員/
一般社団法人てとり代表理事 / NPO法人企業教育研究会理事
竹之下 倫志
一般社団法人HALOMY 理事/任意団体IKIGAI代表
第一回「いじめ構造変革プラットフォーム定例会」概要
「いじめ構造」を変えるために何ができるか
~「取手市立中学校の生徒の自死事案に係る再発防止案の提言」から学ぶ~
************************詳細/申込はこちら************************
登壇者(50音順):
鬼澤 秀昌氏 (おにざわ法律事務所代表)
藤川 大祐氏 (千葉大学教育学部教授)
谷山 大三郎 (ストップイットジャパン株式会社 代表取締役)
日時:
2月15日(土曜日)13:00〜16:00 *開場12:30
会場:
EIJI PRESS Lab~未来が生まれる場所
東京都渋谷区恵比寿南1-9-12 ピトレスクビル 5F
アクセス: http://www.eijipress.co.jp/lab/access.php
参加費:
1,000円(当日現金支払)
*いじめ問題に取り組む関係者、当事者の方々は無償(申告制)
************************詳細/申込はこちら************************
以上