ダンボールとの戦い

 最近の管理人仕事での変化は、ダンボール・ゴミの増加である。
 コロナの影響もありネット通販が主流を占め、なおかつ「置き配達」が殆どなので従来の倍くらいに増えている。

 これを畳んでヒモ掛けするのが手間だ。外箱の堅いモノや巨大なモノはカッターナイフで切れば済むが、中箱が厄介だ。

 従来から中箱は製品や付属品を確実に固定するために、複雑な形状になっていた。折り紙細工の極致のような「折り」と「はめ込み」で形成されている。
 平面ダンボールを一発で打ち抜き、折り加工も機械作業で自動化されている。今やコンピューターで折り紙と加工ができるので、呆れるほど上手に厄介にできている。

 畳むためには、まず折りを伸ばし丁寧に重ねて行くしかない。折り部分の反発があるので雑誌を乗せて押さえ込んで、つぎのモノを積み上げる。ここで手を抜くと運搬中にヒモがほどけて、バラで運ぶ羽目になる。

 最初はコンピューター折り紙に感心していたが、「こんな面倒なコトをしやがって、廃棄の手間など眼中に無いな」と腹が立つ。

 さらに腹が立つのはダイソンやアップルのキレイな化粧箱のモノだ。表面が高級感ただようグラフィック印刷で、角の部分は接着剤で固定され、中箱も接着されている。
 もう切り刻むしかなく、ダンボールと言うよりも「厚紙、ボール紙」に過ぎなくて、再生工程に回せるのか疑わしい。

 「これで高いカネを取っているのだな」と思うが、「再生可能やリサイクル社会」を謳うなら、廃棄プロセスも視野に入れろ、と言いたくなる。


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