20年後が楽しみ

 何故かというと、今の子供たちが大人になるからである。
 彼らは突然に学校が休みになり、友達とも遊べず、家では親が不機嫌になり、外に遊びに行っても開いている場所が少ない。その元凶が安倍晋三や麻生といった政治家にあることを良く知っている。
 小学生なら安倍晋三がバカであることは十分に分かる。そしてその下にいる官僚という連中が、どれほど情けないかが分かる。財務省の佐川など下僕というより奴隷である。
 国民環視の中で、あれだけ恥ずかしい目に遭わされて、なんの反論もできない。やったことは、「公文書の改ざん」と「事実の隠蔽」だけである。どれほどの経済的な見返りがあろうとも、人間としての辱めを受けて、よく生きていられるなあ、と思う。
 じぶんだったら、舌を噛み切って死ぬと思う。
 家族や子供に何と説明しているのだろうか。「お父さんは、あんな惨めな姿を晒すことが仕事なの?」と聞かれて何を答えるのだろうか。たぶん、そんな話題には一切触れず、知らぬ存ぜぬでやり過ごしているのだろう。
 不様である。
 しかし現在の官僚とか役人はすべて似たようなものである。こんな愚かな政権の下で、奴隷のように働かされている。
 財務省などは霞が関のエリート階級である。それが、あのざまで恥ずかしくないのか。日銀総裁の黒田など、中央銀行の独立性を踏みにじっている。消費増税に次ぐコロナ騒動で、株価が大暴落しても、従来の金融緩和策を続けるという。バカか。
 金融施策など、景気調整程度の役割しか果たせない。カネを市場にどれだけ供給しても、儲かる仕事が無いのに借金するバカはいない。円高が進行する以上、もうインバウンド消費など絶滅する。
 安倍政権を支えているのは経産省だと言われている。アベノミクスの無内容さを見れば、そのアタマの悪さが透けて見える。これほど無意味な経済施策も珍しい。年金資金を株価買い支えにつぎ込んで株価偽装をやっていただけだ。
 戦後日本は官僚が優秀だったので高度経済成長を成し遂げた、と言われていた。
 大ウソである。民間企業が焼野原の上で必死にもがいたところに、朝鮮戦争の特需で潤ったのだ。朝鮮人の殺し合いに米ソ中が加担して、その後方で運よく儲けたに過ぎない。その事実を黙殺して、朝鮮人を平気で差別する感性が信じがたい。
 傾斜生産方式という特定産業に資金を重点配分する政策は、戦時経済システムを踏襲しただけだ。敗戦で無一文になった日本は、当然ながらすべての産業に渡す資金が無い。そのディストリビューター役を務めたのが当時の通産省だった。
 ソニーを筆頭に当時の日本企業はイノベーション意識に溢れていた。この活力が無かったら経済成長などあり得なかった。官僚は単に「邪魔をしなかった」だけである。本当のディストリビューターは総合商社であった。
 官僚とか役人は、国家が雇っているサラリーマンである。民間では到底役に立たない人間を、失業対策事業で雇っているのだ。確かにこんな連中を解雇したら、町中にどこにも雇われない失業者が溢れてしまう。こいつらを生活保護で守っていたら、国家財政など破綻してしまう。
 サラリーマンは責任など取らない。特に公務員は国家が雇っているので簡単にはクビを切られない。税金をどこに投入するかの決裁権を持っているくせに、その使命の重大さを理解していない。無駄な公共事業を山ほど築き上げて来た。この箱物のメンテナンス業務は役人たちの美味しい金づるである。
 そんな無責任な役人根性がバブル崩壊以降の民間企業に伝染した。だから30年間も没落の坂道を転がり落ちている。
 そこに安倍政権という、役人の人事権を掌握する独裁者が登場した。役人は独裁者に対して無力である。もともと自民党という利権屋集団と共犯関係になることで、官僚組織は生き残ってきた。なので、殿様の悪政に何の反論も意見具申もできなかった。
 その挙句に、消費増税とコロナウィルス騒動が持ち上がったので、前例踏襲しかできない役人たちは右往左往するばかりである。
 日本の役人たちにはビジョンというものがない。かつては有ったが今は皆無である。
 だから麻生のような、ヤクザより品の悪いクズの言いなりである。
 「国民全体に対する公僕」という意味を思い起こすべきである。
 司法の劣化など見るに耐えない。国の富を簒奪する利権集団の擁護しかしていない。
 現在の「居直り強盗」「説教強盗」のような政権の下僕なら、官僚組織全体が「国民の敵」である。
 民間の善良なるサラリーマンも同様だが、官僚や役人には、「人間としての恥を知れ」と言いたい。
 こんな無様な姿を目の当たりにした子供たちが大人になる20年後、どんな日本になるのか楽しみである。政治家もクズ、役人もクズという現実を見た人々が何を求めるのか。
 日本という国が存続していれば、という条件がクリアできればの話だが。

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