命名されていた

 都知事選の投票に行き、その足でゴールドジムに行った。日曜日のZUMBA人気クラスで名簿記名に行列ができていた。
 列の直前者は、なかなか上級者のオバサマである。街で互いに自転車ですれ違ったこともある。昨年末のジムの忘年会でも一緒になった。
 土曜日のラテンエアロの話題になった。彼女は仕事の関係で出られないらしい。イーズカは何番で入場しても定位置が空いている話をしたら大笑いである。
 彼女が言うには「イーズカさんのこと女性陣はみんな『らせんオジサン』と呼んでいますよ。」とのことである。「その一言で、初めての人もスグに分かるので」とダメを押された。
 なるほど、分かり易い。異常にクネらせているので、動きは螺旋状である。単なるウォーキングの時でも上半身も下半身もS字になり、昔の床屋の看板のように2色の螺旋が回転している。
 良かった、それほど「敵意」は買っていない。客観的な形状で呼ばれていただけである。シツコくてネバルので「納豆ジジイ」とでも呼ばれていたらイヤだなあと思っていた。
 ここまで傍若無人にやっていても、周囲の目は気にかかる。特に異性の視線は年齢に関係なく意識する。
 忖度はしないがナーバスにはなってしまう。
 イーズカは昔から、他人に対して実行する事は無神経ながら、他人がコチラに仕掛ける事に関しては神経質である。
 「らせんオジサン」かオモシロイ。純粋抽象絵画のような振り付けをしてみたい。


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