夏の次は「冬」

 昨夜、扇風機をバラして仕舞いました。今朝、ガスストーブを設置しました。ストーブはまだ使わないが、風呂場が倉庫化しているので引っ張り出した。
 もう最近は、春とか秋がそれぞれ1~2週間くらいしか無い。
 10月になったら夏服を仕舞う。衣装は大事にしているので、すべて洗濯してから、重さやカタチを見ながら順番に重ねていく。これをキチンとやると、衣装の寿命が倍くらいに延びる。
 ギリギリ夏の終わりにシルクのシャツを着ることができた。これは確か、スイスのジュネーブで買ったモノである。シルクは扱いが厄介で、一度着たらクリーニングに出すしかない。

 冬衣装の方が「これ見よがし」なモノが多い。親友のファッションデザイナーが「オーダー一点モノ」のように作ってくれたロングコートがある。
 ボタンは一か所のみ、折り返し部分は真っ赤なフェルト材のような裏生地になっていて、前を開けるとロックスターのステージ衣装のようになっている。
 このコートを着ていくと、どんなホテルでもレストランでも特別待遇を受ける。一枚モノのウール素材なので温かく、下は夏服でも大丈夫で、オフホワイトの麻ジャケットを着るのがお気に入りだ。
 場所によってはハットも被る。あの大キライな麻生太郎のような出で立ちとなる。クロークがある店でないと邪魔にしかならない。

 まあビンボー人が派手な衣装を着やがって、という誹りを受けかねないが、こんな衣装ばかり買っていたのでビンボーになった、とも言える。

 他にもラムスキンのバーバリーの革ジャンもある。コチラはバイクに乗る時に便利だ。ただ細身なので、太ってしまったら着られない。

 旧日本陸軍のような発想で、カラダに服を合わせるのではなく、服に合わせてカラダを作れ、と体型を維持しなくてはならない。

 シューズはタップダンスを踊った時に、床を踏み鳴らす音が良い堅いソールの、ボルドーワイン色の靴が好きである。エンジ色の短めのヒモが踊るのに邪魔にならなくて良い。

 こんなことばかり言っていたら、63歳になってしまった。この衣装で連れ回す嫁探しが急務である。

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