運動マニア

 今日はずっと小説の直しをしていたので、デスクワークにウンザリしてジムに行った。夕食を済ませてから行き、ちょうど19時過ぎからのレッスンがあったので出てみた。

 すると参加者は女性2名とイーズカの3名のみ。女性のひとりは韓国籍の元テコンドー選手だった。彼女と男性のイントラとの会話を聞いていたら「4月から脂肪燃焼コンテストが始まるのよ。また優勝しなくちゃ」などと言っている。

 「今度は何キロ落とすのだ?」と訊いたら、「もう体重じゃなくて、体脂肪率よ」と言い、「それに向けて開始時の体脂肪率を上げる為に食べてるんだけど、なかなか体脂肪率が増えないカラダになっちゃってるのよ」と嘆いていた。

 「体脂肪率が上がらないカラダは素晴らしいじゃないか」と言うと、「でも、それじゃあ勝てないのよ」との返事だった。

 もう、本末転倒の世界から戻って来る気は無いらしい。ゴールドジムでマシンばかりやり込んでいる女性など、モデルかボディビルダーくらいしか居ない。
 その全店コンテストで、また優勝しようとしている。去年は「24キロ体重減」で圧勝したが、ことしは体脂肪率での優勝を目指している。

 そして、その19時過ぎからのクラスは「ヒップホップ」だった。初めて出たクラスだがオモシロイ。
 テコンドーの彼女も、格闘技とダンスはリズムだ、と考えるクチなので、かなり上手い。

 帰り際、彼女から「人数が少ないから、空いててオモシロイでしょ、じゃあまた来週ね」と言われて別れた。
 金曜日は「運動しない安息日」にしていたが、ハマりそうである。

 こんな異常な彼女から「アナタの格闘技は、異常よね。蹴るたびにスクワットするなんて、ワタシには出来ないわ」と言われている。たしかに格闘技は「下半身」なので、足腰中心に鍛えまくっている。

 ゴールドジム全店の中でも、彼女とイーズカは「特殊人」というジャンルに属している。

 スッキリしたので、これから異常な集中力で、特殊な物語を書く。

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