「哲学系ユーチューバー・ジュンちゃんによる哲学講義」

 彼の存在は先輩の投稿で知った。だが、これは哲学講義というような内容ではない。彼の考えによれば「哲学は単なる概念論争ではなく、日々役に立つモノでなくてはならない。」という事らしい。
 内容を一言で言えば「ネット・ウヨクやビジネス・ウヨクの論理破綻を丁寧に叩く」ことである。

 聞き始めた頃は、ハンナ・アーレントの解説とか哲学講義らしい展開も多かったが、そんな事では毎日一本の動画は上げられない。しかし今でも問題の本質を突くときに、哲学者や思想家の言葉を引くことはある。その読み込むチカラは大したモノだと思う。

 イーズカは元々「ウヨクとは、元からアタマの悪いヤツが学びもせず、調べる事すらせずに単純な論理の受け売りに走っている」としか見ていない。
 啓蒙主義は無意味だと思うので、バカに説教しても何の効果も上がらない、と放置していた。

 しかしインターネットの進展に伴い、ネトウヨやビジウヨがアチコチで幅を利かせている。その発言に注目し、単にバカにするのではなく、前後関係から来る論理矛盾や、話題にする事実のフェイクを暴き出して見せるのがジュンちゃんである。

 やり玉にあがる常連は、維新の橋下や松井や吉村に始まり、カドタ・リューショーなどが延々とつづく。彼の講義で初めて知った名も多い。
 百田尚樹や三浦瑠璃くらいは知っていたが、トンデモナイ奴らがウヨウヨと居る。
 彼は産経新聞やWILLやHANADAなどは、「アッチ系の同人誌」と呼んでいる。

 右翼には商売上の都合によりその立場を取っている人も多い。それ故、アベ・シンゾーに裏切られた森友学園の籠池氏などはアベ批判の急先鋒になっている。これらの人々は真実を知った上で、損得勘定で立場を選んでいる。

 しかし「アッチ系」にはサイコパスも含まれる。この連中は歴史も真実も関係ない。信じるコト言い張るコトに意味があるらしい。
 それらを丁寧に調べ上げて論破するジュンちゃんの作業は、かなり厄介で骨の折れるオタク業務に近い。ベンキョーにはなるが、自分でやりたいとは思わない。

 彼の動画は毎日15分から20分ていど。ネトウヨというものが、どれほど荒唐無稽かを知るには役に立つ。言葉に無駄が無いので、分かり易い。

 「一月万冊」あたりは粗製乱造でシャベリが下手な上に、一篇が1時間近いので時間の無駄にしかならない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?