愚かな日本人
むかし『12人の優しい日本人』という映画があった。裁判員裁判が始まる前に作られ、日本人が論理性やディベートに如何に弱いか、という点をテーマにしていた。豊川悦司という俳優もここで知った。
別に日本民族全体をコキオロシテ留飲を下げたい訳ではない。
プリンタインクを買いたくて西口ヨドバシ本店に行った。入り口がひとつに絞られ、サンバイザー装着の店員が動いていた。
「マスクをつけてください」
「そんなモノは一切しない」
「では入店できません」
「ふざけるな。マスク装着を客に強制する科学的根拠を述べよ」
「そういう決まりでして」
「バカか、オマエラは。ビックロも入店確認が厳重だったが、消毒液を手に噴射したあと、手首にセンサーを当てて体温チェックで入店させていた。ヨドバシのマスク強要にそんな合理性があるのか?」
「いやあ、他の店の話は分かりませんので」
「分かった、ヨドバシなど客商売をみずから否定した。二度と入るか」
捨てゼリフを吐きつけて店を後にした。コンタクトレンズの検診をしてからビックカメラに行ってみた。
消毒以外は自由に入店できる。
4階で目的のインクを購入して、ビックカメラのポイントカードを申し込んだ。ヨドバシを怒鳴りつけた以上、ビックカメラに乗り換える必要がある。
しかし、あの不愉快極まりないスマホを使用するカード入会である。
最初は立ってやっていたが、あまりにトラブルとミスが多いので、座る席に案内された。担当の中国人女性は年配者で、なかなか見事な接客だった。
まあしかし、サイテーなシステムである。メールアドレスを2回も入力させる、パスワードも同様である。ほんの一文字の違いで全データが吹っ飛ぶ。
途中、何度もこんな客を小馬鹿にしたシステムは即座に全廃すべきである、と文句を言った。
最終段階の直前まで3回くらい行き、なにかのミスで再入力を要求される。データは吹っ飛んでいる。
「ポイントカードなど要らない。会計しろ。」
支払いながら、「こんな顧客を愚弄するシステムは即座に辞めろ。他でも似たような作業を強いられたが、ビックカメラのシステムが最低最悪だ。」
「もうビックカメラなどで二度と買い物などしない。こんなシステムを提案した奴も了承した奴も死刑にすべきだ。」
蹴散らすようにハルクの前に出ると雨が降り続いていた。軒下でタバコを吸い、吸い殻を投げ捨てて帰って来た。
腹が減っていると怒りっぽくなるので、ゆっくりと食事をしてからゴールドジムに行った。
実は4/9から臨時休業に入り、5月いっぱいも休業が続く。4月会費は支払い済みだったので、4/10以降の会費の返金を受けることになった。
4/15に引き落とし口座に振り込むとの返事だったが、昨日入金は無かった。
窓口にはマッチョ系のインストラクターしか居ない。事情を説明して理由を尋ねた。「今日は土曜日だし、作業が遅れているんだと思います」との返事だった。
「そんな話が通ると思うのか。サービス休止期間の料金は払い戻します、と言ったのはゴールドジムの方だ。当初は返金より前に5月会費を引き落として、6月分で相殺するなどと言っていた。わたしは冗談じゃないと思って銀行口座をカラにした。6月に営業できる保証などどこにもない。」
「ゴールドジムはサラ金まがいの会費徴収をする。一度ウッカリ引き落としが出来なかったことがあった。翌月分の会費だ。30日に入館しようとしたら、いますぐ支払って頂かないと入館をお断りします、会費支払い済みの30日にだぞ。オマエラはそういったヤクザな会費徴収をしている。それが返金になると、忙しくて間に合わなかっただと。ふざけるな!
返金処理は契約業務の一環だ。その支払いが遅れた以上、年利14.5%の延滞金を要求する。本部に支払い日と支払い金額を確認しろ。」
巨体を直立させて本部に電話していた。詳しい担当者が15時過ぎに出社するので、それからの電話で良いかというので了解した。
最後に、「普通こういう返金の遅れがあると、この会社は倒産寸前ではないかと疑われる。取り立てに厳しく、返金が杜撰な会社などすぐに潰れる。現に米国本社は倒産している。こんな醜態を演じた経営陣を締め上げろ。プライドを持って働け、と。」と言い渡した。
いまスポーツクラブなどいつ倒産してもおかしくない。もともとそんなに儲かる商売ではない。風呂やシャワーなどの利用量が凄まじいので配管などの水回りがすぐに壊れる。むかしのように会費だけ払って来館しない奴など殆どいない。会員数が増えればトラブルも増える。
それらをキチンと処理できる人材など、ほぼ居ない。2か月も休業させられたら破産の危機に瀕している。
これほどヤバい会社への債権など一刻も早く返金させる必要がある。
日本社会は甘っちょろい社会である。仕事に対するプライドが無く、業務改善などまったく進んでいない。
マスク着用など、現在の「人民服」である。科学的根拠など希薄で、気分が支配する「隣組どうしの監視遊び」に過ぎない。
ポイントカードなど顧客囲い込みの販促のひとつである。顧客に入力させる情報やセキュリティなど、会社が負担すべきモノであり、入力強要は顧客を愚弄しており、顧客を排除してしまう。
スポーツクラブなど、サービス提供が本来業務なのに、返金が約束より遅れるなど言語道断である。
こんなふざけた現実が蔓延しているので、毎日怒鳴りつけては、締め上げて対応内容を具体的に説明させている。
「舐めるな、小僧!!」と思っているので、63歳は怒り心頭である。
さすがに3連チャンだったので、風呂を沸かしながら疲れて寝てしまい21時前に起きた。
日本社会など、いちど滅びた方が良いと思う。