創作日記 その17

 有給休暇2日目の火曜日、朝から延々と校正である。明日が応募締切で当日消印OKなので、やり切るしかなかった。
 9割ほどが終わり、最終章に取り掛かる前に、パソコンの「印刷」ボタンを押した。
 が、またもやプリンタ・トラブルが起きた。HPのプリンタのインクカートリッジが「非互換品です」と出て、印刷を受け付けない。新品で買ったカートリッジが最初からNGだったので、ヨドバシまで出向いて、先週に交換したモノだ。

 交換品は受け付けてOKだったのが、今日突然NGになった。慌ててヨドバシに電話したら「再度交換」はできる、とのこと。しかし校正の真っ最中であり、出掛けたくない。

 前回のトラブル時に「ICチップの接点を拭けば直る場合があります」と友人から教えられていたので、トライしてみた。その結果、OKとなった。その旨をヨドバシに告げると、笑いながら「良かったですね。またトラブルが起きたら、お電話ください」と答えてくれた。

 本当にこれが「カネを取って販売できる商品」なのだろうか。二度と買う気は無いが、今日明日はそんな事は言っていられない。

 だがヒューレット・パッカードには、「もう商品など、一切生産するな」と怒鳴り込みたい。「オマエらには、モノを作る能力が無い」と罵ってやりたい。社長以下全員を正座させて、訓示を垂れて「廃業同意書」にサインをさせたい。

 ヨドバシの対応を見ていると、HPはこの手のトラブルが日常茶飯事のようだ。

 まあ明日原稿をプリントアウトし終わるまでは目をつぶる。この思いを小説本体に書きたいのだが、何の関連も無く、新人賞の評価に寄与するとも思えない。

 しかし「いつかはゼッタイに廃業に追い込んでやる」と決意しながら最終章を書いている。
 この怒りエネルギーを「小説のレベルアップに変換できる商品」が出来たら、HPの製品でも買う。

 それくらい苦しんでいるのである。今夜書き上げて、明日の朝校正して、恐ろしいHPプリンタで印刷するのだ。
 明日の朝トラブったら、江東区のHP本社に乗り込んで、そこでプリントさせてやる。

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