アイララ、ヨーコ談義

 昨夜アイララに着くと、もう客は誰も居なかった。事前に電話していたので開いていた。クリスマス・イブはね飲み屋にとっては手強い敵である。
 店内にはみどりママと、DJのチャッピーが居た。

 チャッピーが「イーズカさんのFBの話をしながら、ヨーコの悪口を言ってたの」と、客待ち時間の話をしてくれた。
 いまやイーズカFBの読者の間では、「ハリケーン・ヨーコを見てみたい、会いたくは無いが」との話題が渦巻いている。

 チャッピーはオンナには興味が無いので、ヨーコを泊めていたことがある。
 ある朝、ヨーコが素っ裸で歩いていたので「アンタ、部屋の中でもパンティくらい履きなさいよ」とチャッピーが怒ったらしい。この話は、チャッピーからもヨーコからも聞いている。
 チャッピーはヨーコと付き合いが長いだけに、怒り心頭になっていた。

 「あのオンナは、人間のクズよ1!」と、吐き捨てていた。

 みどりママもヨーコと付き合いが長い。アメリカに居た時にヨーコのクラスに入り、帰国後にアイララで働き出したのもヨーコの紹介らしい。
 イーズカが温泉の入浴券と岩盤浴券で、500円のお釣りを奪われた話をして「ニューヨークに20年も居ると、ああならざるを得ないんだろうな」と話した。
 すると、みどりちゃんは「イーズカさん、ニューヨークにもあんな女性は滅多にいません」と語気鋭く言った。

 みどりちゃんはオンナ同士なので、オトコには見えない部分まで見てしまっている。

 以前、そのみさんに「ヨーコはオモシロイんだけど、昔からの常連さんにシャンペンばかり押し売りされても、困るのよねえ」とボヤいていた。
 ヨーコは、「ワタシがアイララにどれだけ貢献したか、アンタ知ってるの?」と豪語していた。
 これほどにヨーコは「我が道」だけを歩いている。

 今回の来日でヨーコはイーズカの家に2晩泊っていった。最初に会った時も1晩は泊った。
 しかし肉体関係はいっさい無い。
 これだけは全宇宙に向かって言っておきたい。

 この「向こう見ずなイーズカ」でさえも、アイツと関係を持つことには腰が引ける。地獄で閻魔さまにファックするに等しい。
 あそこを中心に、全身が縮み上がる。

 12月22日にヨーコはアメリカに戻って行った。「アイツが日本に居ないというだけで、なんかココロが安らぐ」と言ったら、みどりちゃんが、深く2度も3度も頷いていた。

 ああ、その場に居ない人間の悪口を言うのはホントに楽しい。酒も美味いし、会話が弾みエンドレスになってしまう。

 ワンステップも踊らなかったが、心の底から満足して家路についた。


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