試算表出し方

freee MFクラウドの試算表の出し方

freeeでの試算表の出し方

freeeで試算表を出す場合には、上部のメニューから
「レポート」を選択し
「試算表」をクリック
することで出力することができます。

それで出てきたものが↓ 

デモBS

BSのチェックポイント

BSを出力したものを眺めて、繰越利益剰余金欄の当期損益はマイナスになっていても赤字の場合もあり得るのでまずはスルーでOKです。
しかし、それ以外の勘定科目でマイナスになっているものは基本的にエラーが起きています。


こちらデモの試算表では、付属設備とDCカードがマイナスになっています。

付属設備のマイナスは、工具器具備品の減価償却費を計上するときに、誤って工具器具備品でなく、付属設備を償却してしまっていることが考えられます。

DCカードのマイナスは、DCカードで利用した費用の登録ができていない状態で、DCカードの引落日に引落ができた処理だけが登録されていることが考えられます。

このようにBSの勘定科目でマイナスになってしまっているものがある場合は何らかのエラーがあると考えて原因を探していくと解決していきます。

PLのチェックポイント

デモPL

上のPLの場合ですと、最終行の当期純利益が、一番上の売上高よりも多くなっています。
一般的に事業を営んでいて、売上の金額よりも損失が大きいというのは特殊なケース以外考えられませんので、経費の内訳をみていきます。
すると給料手当の金額が突出していることが確認できます。
給料手当が売上の265.75%もある状態です。

実際、クラウド会計を使うと同時にクラウド給与を使っているケースなどでは給料額が二重に計上されてしまい損益の最終値にエラーを起こしてしまっているケースが散見されます。

例えば
給料が末日締めで翌月払いのケース
この場合、クラウド給与ソフトで給料計算をして給料の仕訳を会計側へ飛ばすと

月末に
給料手当 xxx円 / 未払金 xxx円
という仕訳が飛ばされます。

簿記を理解している方ですと翌月の給料支払日に預金から支出されるものは未払金の精算だと理解できるのですが

簿記の知識がなく、給料計算と預金の取引を別々の事象と考えてfreeeの登録を進めていくと給料支払日に預金口座から出金されるものを給料と登録してしまいます。

なぜこれがいけないかというと
給料が発生した月の月末に、給料が計上されます。
さらに翌月の支払日に全く同額の給料が計上されます。
これによって、給料が二重に計上されPLの利益が大幅に減ります。
それと同時に給料が発生した月の月末に計上した給料の未払金は払い出した処理がされずずっと会社が将来払わないといけないものとして残り続けます。

デモBS2

ちなみに先ほどのデモBS、未払金がごそっと残っています。

これに気づかず融資を受けようと銀行に試算表を提出すると
利益が給料の二重計上で少なくなってる
未払金(会社が将来払わないといけない債務)が多く残っている
ということで不健全な会社とみなされて本来借りることができる金額よりも少ない金額しか借りられない、もしくは全く借りられないなんてことにもなりかねません。

MFクラウドでの試算表の出力の仕方

画像4

左側のメニューから
「会計帳簿」を選択
「残高試算表」をクリック
すると残高試算表が出力されます。

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