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【このアップは5/3/2020に7日間ブックカバーチャレンジ6日目に挙げたものです】

六冊目はこちら。

小野 博の「バイリンガルの科学」

4歳から8歳までほぼ英語でコミュニケーションをとっていたけど帰国してからはおおよそ半年くらいで「すっかり」英語の「え」の字も忘れてしまいました。これは当たり前のこと、人間の順応性の話。
しかし、その後すべての教育を普通の日本のシステムの中で受けてきて、つまり順応してきたにもかかわらず、「帰国子女」というレッテルはいつまでたっても、大人になってもついてくる。
「帰国子女はいいよね」というバイアス。どれだけ日本の教育、とりわけ国語や社会科、抜け落ちた期間の友達との(汚い言葉も含めた)コミュニケーション、これらをキャッチアップすることに時間と労力を使ってきたのか、終ぞ追いつくことはないきりのないいたちごっこ。「帰国子女」のアドバンテージよりはディスアドバンテージの方がはるかに大きい、普通は。そして仕舞には「あの人の日本語変だよね。ビジネスでは使えないね。」などと宣う。

私がなんでいつまでたっても国語や社会が苦手で、日本語でも英語でも読むのが遅いのだろうか。
海外にいた兄弟三人のうちなぜ私だけが英語を使ってのコミュニケーションに抵抗がなく、仕事もして行けたのか。
バブルの頃にちょっと「ご遊学」あそばして、少し話せるからと外資系に雇われていた「(なんちゃって)バイリンガル」が、どうしてバブルがはじけてその後市場から消えていったのか。
様々な「何で?」に回答と解釈をくれたメディカルソーシャルリサーチです。

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