−聴色− 「先生も、あなたの何分の1か苦しい」
ぼくは、小中高と真面目な学生時代を過ごした。
その真面目がたたって、高校3年生の時に不登校に片足を突っ込んだ。
舟木一夫もびっくりだろう。
(そのときの話はこちら↓)
3回目に学校を休んだ次の日の放課後、担任の先生にお呼び出しされた。
教室には先生とぼくだけ。
「何が苦しいのか、教えてほしい」
そのときのぼくは、誰も信じられなかった。ぼくの苦しみなんて誰も分からない。話してなるものか。
「あなたが苦しんでいるのがすごく分かる。」
「でも、先生も、あなたの何分の1か