マガジンのカバー画像

おもいで

18
モノクロームの想い出に色を点けたもの。
運営しているクリエイター

#忘れられない先生

−聴色− 「先生も、あなたの何分の1か苦しい」

ぼくは、小中高と真面目な学生時代を過ごした。 その真面目がたたって、高校3年生の時に不登校に片足を突っ込んだ。 舟木一夫もびっくりだろう。 (そのときの話はこちら↓) 3回目に学校を休んだ次の日の放課後、担任の先生にお呼び出しされた。 教室には先生とぼくだけ。 「何が苦しいのか、教えてほしい」 そのときのぼくは、誰も信じられなかった。ぼくの苦しみなんて誰も分からない。話してなるものか。 「あなたが苦しんでいるのがすごく分かる。」 「でも、先生も、あなたの何分の1か

−青藍− 先生からの「ありがとう」

高校1年生の時のクラスは、担任の先生2人を含めてとても良いクラスだった。 SHRで、先生やクラスメイトから連絡の後には、毎度みんなが「は~い」と返事をする。 別に誰が言い出したわけでもないし、そんな決まりもない。 しかもみんな気の抜けたユルい「は~い」なんだけど、ぼくはその慣習がとっても好きだった。 高2に進級してクラスはバラバラになったけど、旧クラスメイトや旧担任の先生と顔を合わすと「あのクラスはよかったよね~」と口を揃えて懐かしんだ。 高校生活が終わり、卒業するとき