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【 JC論考 】 百聞百見は一験にしかず | 役職を演じることで得られるモノ

JCの特性

JCの特性に[単年度制]と[年齢制限]があります。

◤ 単年度制 ◢
・ 理事長を始め全ての任期は1年。
・ 取り組む課題により組織が毎年一新される。

◤ 年齢制限 ◢
・ 20歳以上の品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できる。
・ だけど40歳を超えると卒業

この特性が果敢な行動力の源泉になっており、常に組織を若々しく保つことができます。

卒業された先輩が折に触れて「役職は人を育てる」とメンバーに語りかけていました。
私自身、これまで副委員長、委員長、専務理事、副理事長と様々な役職を経験して、本当にそうだなーと実感しているところです。
私が様々な役職を担う中で意識したこと、感じたことを記したいと思います。

役職と高められる能力

副理事長

◤ 役割 ◢
○ 委員会が方針に沿って職務を遂行できるよう監督するメンター(指導者・助言者)
○ 委員長始めとする委員の成長や精神的サポートを行う
○ 議案上程者/上程責任者

◤ 高められる能力 ◢
○ エンパワメント力
・ 相手の眠っている力や可能性を引き出し、望ましい方向へ後押しする力

専務理事

◤ 役割 ◢
○ 理事長の業務執行を補佐し、組織を全般的に管理する
○ 組織の潤滑油となる調整役
○ 組織を活性化させ、運営にドライブをかける

◤ 高められる能力 ◢
○ 調整力
・目的のためにメンバーが協力できるよう組織を整える力
○ チームビルディング力
・ 組織をチームへと発展させ、パフォーマンスを最大化する力

委員長

◤ 役割 ◢
○ 委員会の方向性を示すディレクター
○ 事業の執行責任者
○ 委員会運営

◤ 高められる能力 ◢
○ 課題達成力/デザイン力
・ 現状を分析し、なすべきことを考察し、課題達成に向けて計画立案実行する力
○ チームビルディング力
・ 組織をチームへと発展させ、パフォーマンスを最大化する力
○ 言語化力/要約力/プレゼン力
・ 情報を整理整頓し、本質を見極め、相手に分かりやすく伝えられる力
・ 人の心を動かす話す力

副委員長

◤ 役割 ◢
○ 委員長の業務執行を補佐する
○ 事業計画の具体化のために、会務を執行する

◤ 高められる能力 ◢
○ サポート力
・ ものごとを俯瞰的に捉え、過不足を補い、リーダーを支える力

百聞百見は一験にしかず

特筆すべきは、演習でなく実践するということです。
Udemyなど今やオンラインで様々なセミナーを受講することができ、インプットする機会は望めばたくさんあります。
しかし、仕事以外の場でアウトプットする機会というのはなかなかないのではないでしょうか。

経営の神様と称される松下幸之助はこんな言葉を残しています。

例えば塩を見れば、”あぁ、塩というものは白いもので、こんな感じのものなんだ”というのはわかります。しかし、塩の辛さといったものは、いくら頭で考えたり、目で見たりしてもわかるものではないでしょう。

まず、自分で一口なめてみる。頭で考えるのではなく、自ら味わってみて初めて塩というものがわかる。そのように体験を通して初めて物の本質をつかみ、理解することができるという場合が、世の中には少なくありません。

いわば、“百聞百見は一験にしかず”ということも、ある場合には言えると思うのです。

松下幸之助,『人生心得帖』,PHP研究所,2001

諺にも「習うより慣れろ」とあるように、経験することで知識と知識の点が繋がり腹落ちします。

JCでも、仕事でも、何か行うときは持っている知識と経験がベースになっていて、持ってないことはできません
今までの知識と経験がベースになるならば、仕事では得られないような様々な経験ができるJCでの学びは、仕事の幅を大きく広げてくれます。

JCの1年ごとに様々な役職を経験できる仕組みは、とっても面白いなと思います。
立場によって振る舞い方、話す言葉も変わってきます。
大切なのは、その役職にどんな役割があり、その担いを通しどんな能力を高め、1年後どんな自分になっていたいか意識しながら、役職を「演じきる」ということだと思います。

追伸
理事長という担いを通して感じたことは、2022年度1年間全うしてから振り返って書いてみたいと思います。

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宮澤重嗣/MIYAZAWA Shigetsugu
會津藩祖保科正之公を始め、歴代會津藩主を祀る「土津神社」禰宜。
「幸福感受性の回復」という使命のもと、健やかな人間形成に資する會津武士道の矜持である「義」の心の発信に努めている。


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