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web拍手返信 2023/3
期間限定で募集した「悪癖」へのご質問コーナーです。連載中はお答えできなかったことなど、ざっくりと返信しております。
※本記事は「悪癖」最終話までのネタバレを大いに含みます。コミックス既読の上でご覧になることをおすすめします。
人物設定・背景など
大門と小島
二人の年齢・誕生日が知りたいです
年齢や誕生日については連載中も時々聞かれていたのですが、小島の出生が絡むため触れられず…一応事前に作成していた資料には以下とありました。
大門 誕生日 4月6日 おひつじ座 26歳
小島 誕生日 12月22日 山羊座(正しくは 11月28日射手座)25歳
楊平の誕生日に写真が送られてから東間が引き取りに来るまでひと月くらい掛かっています。元々出生届を出していない子供なので、改めて領事館に届け出し戸籍を得て帰国しているという感じ。
作中にある東間の『チャンスは一度きりだ』というセリフは”これ以上楊平が成長してしまったら二度と日本国籍が得られない(=医療保険も教育も受けられない)ぞ”という脅しですね。
小島は恋愛っぽい事は照れがあるようですが、プレイにおいてはNGがあまりないように感じます。
これはやりたくないというプレイはあるでしょうか?
大のスカトロはNGです。理由は体に悪いから。
あとスーツを着てて目立つ場所に傷はつけないルールを設けていました。
指輪をプレゼントしてましたが、二人とも普段から会社でも付けているんですか?デマの出張先ではばっちり付けてましたが。
個人的に現場出たりする仕事に指輪は怪我の元なので(特に婚約破棄したばかりの)大門は着けないんじゃないかな〜と思っていたのですが、読み切り描く際に担当さんから「付けたら?」と言われて、まあラストだしいっか!と付けることにしました。
小島は顧客向けのカモフラだと思われてそう。
岩蔵と安川
カップリングとしてはどちらが下になるのでしょうか。
登場時は岩蔵✕安川と決めていたのですが、描いているうちにあまり性に積極的なCPではなくなっていったので曖昧になってしまいました。どちらにせよ美代ちゃんが成人して家を出るまでエッチはお預けな気がします。
須藤
須藤さんのその後が気になります。
特に決めていません。大門と別れた直後、そのまま車に戻り親の決めた相手と結婚したのか。それとも踵を返してどこかへ消えたのか…。4巻20話、後ろ姿で登場していますが服装からしてどこか遠い国に居るのかもしれません。
彼女はB Lでは煙たがられる立ち位置にも関わらず好いてくださる方が何人かみえて驚きました。彼女の勝ちを取りに行く姿勢は私も好きです(小島が消えてからお洒落して猛アタックしている)。もう少し行動が早ければ結果は違ったかもしれません…
オーナー
大門がお義父さんと呼んでいた人は小島とはどのような関係性でしょうか?
質問にお答えする前に、まずオーナーについての補足を少々。
彼は1970年頃左翼学生運動が熱気を帯びる最中、自らが革命を起こし社会を正すと信じていた山男の仲間のひとりです。しかし加齢とともに当時の情熱を失い、日常の日陰に甘んじている自分に対する後ろめたさもありました。
彼は日本から山男を支え、自分の顔を「貸し」、帰国後の身分も用意していました。しかし元から母国で生きるつもりのなかった彼の死を知り、似た面影に誘われるように息子の楊平に対して懺悔のような、親愛のような気持ちを抱くようになりました。
オーナーもまた怪物であり、楊平のためなら邪魔な人間を排除する人物です。
ラストシーン、大門との会話で”(世間に受け入れられなくても)楊平を手に入れる覚悟があるのか”と少し脅しています。しかし逆に楊平への愛を見抜かれ、二人を見守る選択をするのでした。まるで父親のように微笑んで。
作品設定・ストーリー
小島の学生時代(中高生、大学?)はどのように過ごしてたのか構想があれば知りたいです。
学校では教師ウケのの良い生徒を演じてそれなりに楽しく(もしくは楽しそうに)してたと思います。勤勉で常に優秀というより要領良く結果を出すタイプ。
作中に出てくる水族館などはモチーフにされてる場所があるのでしょうか?
特にありませんが、地元の名古屋港水族館によく行っていたのでそのイメージが強いかもしれないです。舞台はもうちょっと都会なので、外観はしながわ水族館を参考にしました。
小島は今後、戸籍上の両親とは交流を持っていくのでしょうか?
しないんじゃないかな。恨みはしないが助けもしない、という距離感ですね。
3巻P154 「お前なんて誰も愛するわけがないだろう」のコマの長髪の女性は須藤さんですか
葬式で泣いていた、死亡した子供の母親です。
第4巻P13「暫くにぎやかだねぇ」の次のコマで楊平が目を見開いていますがどういう理由ですか?(子供が苦手とかでしょうか?)
おばあちゃんを(自分と同じように)孤立した人間だと思っていたので、ちゃんと家族に慕われている(上であえてひとりで暮らしている事)に驚いています。理由は最後まで読むと分かりますね。
4巻P67 大門が護身用としてハンマーを持っていたのは何故ですか?
(曽我部の復讐対策?)
大門は『山男が犯人ではない』前提で動いているので、『=真犯人が村に紛れている』という可能性から最悪戦闘になることも考慮してだと思います。というかハンマーというより登山用ピッケルですねこれ。
ちなみに実際の滑落防止姿勢は垂直の壁に留まれるスーパー技術ではないので、常日頃鍛えている大門だから実現したミラクルパワーだと思ってください。
制作ウラ話
小島というキャラクターは先生の中でどうやって生まれたんですか?
概ね既存のキャラ派生なので強く影響を受けている!という人物はいませんが、二人の関係の起点となったのは「メンタリスト」のパトリック・ジェーン(と犯人)ですね。口が上手くて事件をほぼ屁理屈で解決してしまうパトリックにS心を刺激されるのは私だけではない、はず…
悪癖の一話目は読み切りで掲載と伺ったのですが、その時点で先生のなかで、その後のストーリーは出来上がってたのでしょうか。それとも、連載が決まり後々考えられたのでしょうか。
ラストの大小大円団ハッピーエンドは、1話の時点から決まっていたのでしょうか?それとも、メリバルート(小島標本化or大門が小島を手にかける…etc)も分岐としてあったのでしょうか?
1話の時点では読み切りなので、当然長編のことまで考えていません。
ただこの時点でキャラや人間関係がほぼ形成されていたので、肉付けする形でプロットを作成しました。(なので1話の内容も伏線に出来た)
ラストに当初との変更点はありませんが、パラレルとしていくつかのバットエンドを扉絵に仕込んでいます。サービス!
1話が元々読み切りで2話以降から連載とありましたが、はじめからエンディングまでストーリーが決まっていたのでしょうか?
悪癖ははじめから4巻ほどのページ数を予定して書かれていたのでしょうか?
概ね決めてプロットを担当さんに提出していました。ただ2巻以上続く連載は『悪癖』が初めてだったので、ページ数は正直想像がつきませんでした。
なのでコミックスが出る度に「次で終わると思います!」と担当さんにバレバレのホラを吹いて苦笑いされながら、エロシーン以外は少々駆け足で描いていたと思います。4巻まで出してもらえて&畳めて良かった…
1話当初の予定していた内容からの変更点などはありますか?
正直5年前とかなので忘れてる部分も多いですが、細々とした箇所も含めると結構あると思います。
例えば最初私は大門の髪型があまり気に入ってなかったので火事の際に頭を燃やして丸刈りか短髪にしちゃおうかなとか考えていました。次第に慣れて、これはこれでとなったので今に落ち着いています。
赤黄青白と変わってゆく表紙の色の意味はどうゆう意図がおありなのでしょうか?
1と2巻はデザイナーさんが決めたものです。3巻以降は消去法です。図らずしも信号機のようと仰ってる方がいて、「天才だ…」と思いました。
先生の過去の作品でもシリアスなお話はありましたが、悪癖はシリアスなシーンが多い割に全体的に見たときにあまり暗い雰囲気に感じないし、ユーモアなシーンも多くあるように感じました。その辺は意識して書かれているのでしょうか?
ずっとシリアスなシーンは読んでても描いてても疲れちゃうからね。読みやすさを重視しております(これでも)。
その他・コメントなど
大門と小島のイラストを痛ネイルにしてもらうのは大丈夫でしょうか?
いいよ!出来たら見せてね。
大門かっこよすぎて小島はかわいすぎてどうにかなりそうです。そしてめちゃくちゃロスです
私もロスです。でもなんかやりきった感じもあります。
人生で初めて購入したBL漫画です……!
ありがとうございます。初めて読むBL漫画が悪癖で本当に良かったのか悩ましいところです。
また小島の女装が見たいです!!
頼んだらしてくれると思います。羞恥心がないので個人的にはコレジャナイ感がすごいです。
最後に
以上になります。
他には私個人へのご質問や、読者の方のびっくりするほど重い人生のお話(なぜここに…)などいただいたり。全てに返信は出来ませんが、ひとつひとつありがたく読ませていただきました。
web拍手は常時設置しておりますので、気になることなどありましたらまたぜひお気軽にお願いいたします。返信などは不定期・ランダムですが、また時間を作れたタイミングにお返しできればいいなあと思っております。
それでは最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました!