再帰 20200927~20201004

9月27日(日)

実家に戻ってきて数日が経った。驚くほど実家の様子は変わっていなくて、逆に引いた。なにも起きていなかったかのように、時が止まっていたかのように、そのままだった。

この数日はというと、生理のせいか時差のせいか全然眠れず、全然起きられない。でも、PMSではないことはたしからしいので、心が乱れてつらい、ということはない。ただポジティブに、ニュートラルに眠れず、起きられないだけ。あと昨夜は『インセプション』を途中まで見てやめたせいで、夢の境目がわからなくなりそうで寝られなかった、かもしれない。

でもなにかを取り戻そうと、人生設計を練り直したり、もっと具体的にいうと銀行口座とクレカの紐付けを整理しようといろいろ調べたり、フランス語の試験にむけて課題と対策を明確にしてとりあえず来週やることを書き出したり、試験の申し込みをしたり、講習を受けたいなと考えたり、(bullshit)内定式のための自己紹介パワポをつくったり、まあなんというか、そのようなことをした。自己紹介ってやだな〜。と、純粋に思っている。新しいコミュニティの宿命か。今後の人生で何度も立ち返る場所なのだろうか。

さておき。なぜこんなに自分がフランス語にモチベーションがあるのかはよくわからないんだけど、英語よりずっとわからないことが多いから、学んでいると「学んでいる」感じがするからかもしれない。英単語は一回覚えてすっきり忘れたものばかりで、覚え直しても新たなフェーズに行けている気がしないのだ、そんなこといってないで覚え直した方がいいんだけど。知ってるけど。

卒業のための計画はあまり進んでおらず、残念な感じだけど、あまりに漠然としていて手をつけることさえ億劫なので、ひとまず明日からはフランス語学習で生活リズムをつくってそのなかに作業を組み込んでいこうとおもう。とにかくリズムをつくることが先決。というわけで日記書きもリズム作りの一環として復活させました。

9月28日(月)

思いの外早く起きた。というのは、9時のことである。郵便を出し、銀行口座の確認をし、回覧板を回収し、なんやかんややりつつ、さて、今夜はキッシュ・ロレーヌを作ろうと決意した。フランス語の単語帳も少しやったし、手始めにプロジェクトのためのあれこれを印刷したりもした。

キッシュ・ロレーヌは、今日はカブでアレンジした。ちょっと生地に水を加えすぎてゆるくなったけど、けっこうおいしい出来だった。簡単なのに。フランスで義母がつくってくれたアーティチョークのキッシュと彼のルバーブケーキから着想を得ている。着想というか。生活を思い出したかっただけなのだけど。まあまあ時間はかかってしまった。もう少しスムーズにできたら1時間以内でさくさくっと作れる気がする。またやろう。

脱出島がバラエティのくせによくできていて、思わずほろほろ泣いてしまう。

テレビのせいで、遅れてオンライン飲み会に参加。ゆるゆると参加。なんだか人と話すのは久しぶりで、結構億劫だった。というか、オンラインで飲むのは少人数・仲が良い、に限るとおもう。

フランスに行っていました、とカミングアウトして、仲の良い数人は知っていたので平気な顔をしてくれたけれど、やはりそうでないと、驚いた顔をされる。そりゃそう。画面越しなのでわからないけれど、驚きだけじゃないかもしれない。「なんでそんなことを」と思ってジャッジされているかもしれない。これらはすべて懸念していたことで、そしてわたしが決別したいと思っている部分の日本の慣習的側面で、でも、行く以前よりずっと、わたしははれやかな気持ちなので彼らの顔があんまり気にもならなかった。

それで、改めて、どうしてわたしは飛び出して行ったのか、ということを冷静に思い返してみたりする機会にもなった。

理由はこれ!とひとつに絞ることはできないし、理由がなんであろうと大称賛される行為ではないかもしれないけれど、そういうときこそ、自分の「選択」の重さを感じる。

結果から振り返ってみると、「心を壊さずに済んだ」というのが一番の大きな収穫だったかもしれない。6月、7月、8月と、ディプレッションが続き、「死にたい」こそ思わなかったけれど(たぶん。はっきりとは覚えてない)、なんとなく心を砕いて生きる日々だった。どわ〜〜〜っと理由もなく涙が溢れて寝られない夜も増え、夜は家族から隠れるようになった。理由がない、というのはけっこうつらくて、思い当たる数多の理由が浮かんでは消え、浮かんでは消えた。これは巷で話題の「コロナ鬱」か?とも思ったりしたけど、きっと多くの人も同じように苦しんでいるし、なんなら仕事も授業も失わずに済み、もともとバイト先も退職予定だったわたしは、この世界においてほとんど影響を受けていない側の人間なのだから、と盾をつくって「わたしなんかがつらくてはだめだ」と思おうとしていた気がする。見えもしない、触れられもしない他人と比べて、自分のつらさを蔑ろにするのは本当にやめたほうがよかった、と今は思う。

飛び出して行って、心を壊さずに済んだ。壊す前に気づくことができた。たぶんだけれど、これらのディプレッションは(もちろんコロナから派生する社会の閉塞など諸々を通して悪化した)PMSだったのだ、と推測できるようになった。思い返せば波があった。ぐうっとつらくなるのは、大体月に一度で、3日から5日くらい経つと、案外けろっと気持ちが戻ってきたりする。さらに振り返ってみれば、5月も4月も3月も、去年だって、月に数日、涙がどわ〜っと出る日があったりして、あれももしかしたらPMSだったかもしれないな、と今は思う。そういう日は、「理由もなく」ではなく、「なんらかのトリガー」があって、比較的解決しやすいので気にしていなかっただけで。

フランスに行って、ぜんぶけろっと治ったわけではない。月に一度どわ〜〜〜っと泣いて、コントロールができなくなったり、した。コントロールできない自分、に悲しくなり、悪循環でどわ〜〜〜っと泣いたりもした。それがたとえ人の前でも、はっきりと理由もないので、うまく説明もできず、うまく説明できない自分が嫌になりどツボにハマったりも、した。でも、PMSかも、とおもえてからは、泣きながらも(どうせPMSだしな......)と脳内にあきれ返った自分をもう一匹飼うことができてずっと楽になったし、人の前で泣けた、というのも大きかった気がする。加えて、全ての物事が暗闇に放り込まれていたときと違って、少なくともひとつのことでも、光が見えていたことで、やり過ごせた部分もある。光、というのはつまり、未来の予定のこと。「渡航できるかわからない」という漠然とした不安より、「どうなるかわからないけど渡航すると決断してここに来てしまった」というどうしようもない選択と事実が、案外心の支えになった気がする。決断されていないこと、よりも、決断してしまったこと、のほうが、羽が生えて軽くなるのだ。

これはどうやら毎月毎月形を変えてやってくるらしいので、どうせ来月もやってきてしまうのかもしれないけど、たぶん死にはしないと思えている。わたしがフランスに飛び出して行ったのは、もちろん会いたい人に会いに行ける時に会いに行きたい、というシンプルな感情もだったけれど、心を殺さないための鍵または延命装置が必要だ、という極めて喫緊のSOSもあったと思う。もはや誰になにを言われようと、どんな顔をされようと、フランスに飛び出さなかった自分が思い描けない。どうやって生きつないだかわからないから。そういうわけで開き直りにも近い感じで、わたしはわたしの選択を正解にできたな、と実感しているし、「自分で選択をした」という自信がまた背中を押してくれているような気がする。

あなたが、あなたが、あなたが、なにを言おうと、わたしが、わたしの命の使い方を決めます

9月29日(火)

動けない日だった

9月30日(水)

冷蔵庫掃除した!けっこう時間をかけて。案外捨てられるものは少なく、物量は減っていないかもしれないけど、きれいになった。あと漬物と搾菜がいかにたくさん買い溜められているかがよくわかった。うちの家の人は、とにかく物を買う人ばかりなので、こうして整理することで買い物する前に自然に考えられるようになるといいな~と思う。というか、変な調味料とか奇妙な便利調味料とか、早く使い切って卒業してえ!

10月1日(木)

内定式の日。朝10時から16時までってどんなやねん!とずっと思っていたけど、ランチタイムもZOOMつないでごはん食べましょうね~となってどんなやねん!!!と思ってしまった。「内定者の自覚を持って~」などと言われても、お金もらってないのでそれはできませんわ......と思ってしまう。忠誠心とかないので。お金もらったら気持ちは変わります。

まあそんな文句を言っていても仕方がないわけで、とりあえず2年~3年の目標は立ったので、できることを頑張ろう~という気持ちにもなった。前回のグループワークで腸が煮えくり返ったような近況報告は今回はなく、いい人そうな人たちだったし、前回よりずっと実用的な情報が共有されたので(不毛な情報も多かったが)心が安寧です。英語のテスト受けろよ~と言われて、めんどくせー!ってなるかもしれないけど、わたしはめっちゃうれしかった。英語のテストめっちゃ受けたい。入社後も3か月に一度はTOEICが受けられるのかな。めっちゃ受けたい。どうやらわたしは語学テストが好きらしいということに気づいた。会社のお金で受けられるの最高じゃん。

ひとまず、夜にはオンラインで受験できる英語のテストを受けた。できることをさっさとやっていかないとあらゆる提出物遅れてしまうタイプなので。トホホ。TOEICのスコアに換算すると855点ですよ~という結果で、先日のTOEIC模試も825~865点だったわたしには妥当な結果。じゃあ目標はとりあえず900点かな......と思う。なにをすればいいんだろう。専門系の語彙を増やすことかな。

10月2日(金)

最近またメルカリがはかどっている。ため込んだ本や雑誌、漫画、小物を順々に断捨離したい、できればお金に換えられるものはお金に、そしてほしい本が買いたい、という感じ。ものをため込む性格というか家系なので、私の場合小学校の教科書あたりから揃っていたりするのだけど、ようやく小中高の遺産は底をついてきたかな。

あとはフランス語の勉強も続いている。5日はDuolingoできた。朝やるのが続けるコツ。あとは毎日単語帳の例文を2周ずつしている。なんかのYouTubeで見たけど、書いて覚える、一生懸命覚える、緻密に一度で覚える、なんて意味ない!と思えてからスピードが上がり、モチベーションも上がった気がする。読んで読んで読んでその場で覚えられなくてもいいから何度も戻ってくる、のが結構いい。DELFの過去問は印刷したきり、全然手を付けられていないのでやらねば。

夜は留学時代の日本人ズと再会した。相変わらず盛り上がりもしない穏やかでのほほんとした人たちだけど、やはりそれなりに優秀で、みんなそれぞれの場所でなんやかんややっているんだな、と思えてよかった。特別親しいわけではないけど、時々顔を見たい。

10月3日(土)

フランス語の単語帳ルーティーンをこなしたあと、いよいよ始めるか、と思って資格試験の勉強をスタートさせることにした。買っておいて2単元ほどしかやっていなかった教科書を開く。ついでに、全体の計画を立てようと思って、あれこれネットで検索をする。なんとなく独学で勉強している人がどういう教科書を使い、どれくらい勉強しているかは分かったので、noteの下書きにまとめつつ、自分に合った方法を探ることに!(学習ルーティーンや作戦、長期の目標、短期の目標はnoteにまとめてしまうと結構いい、っていうことが最近分かった。今までロルにまとめていたんだと思うけど、手書きだとついつい何度も書き直してしまうから時間のロス、ノート変えるとなんだかよくわからなくなるので。noteならどのデバイスからでもチェックできるし。)

結局8単元分を3時間くらいでできることが分かった。けど120単元くらいあるなかで、わたしが専門としてきてミスゼロで行けそうなのはたったの1単元だと気づいて絶望したよね~~~。歴史しかできない。7年勉強して歴史しかできない!

最近のフランス語と資格試験の勉強、さらには趣味でゆるりとはじめた中国語への熱は、どうやら修士論文からの逃避行であるということらしい。そうだよな。。。卒業のためにやることがおろそかになっている。。。

10月4日(日)

DELFのB2の過去問を解いてみた。解けない。解けなかった。全然。これは無理。いや、まだ読解の部分しかやっていないけど、作文はもちろん無理なので、無理じゃん......リスニングに希望はあるのだろうか......。問題形式を知りたかっただけとはいえ、こんなに歯が立たないとは。6か月あればどうにかなるのでしょうか。たすけて~。

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