医療ドラマをぶっ通しで見ていて急に感情が迷子になる。ぼろぼろと涙が溢れる。それぞれにとって大切な人がほろほろと失われていく。手の隙間からこぼれ落ちる砂みたいなときもあるし、パチンとスイッチが切り替わるくらいの一瞬で世界が変わってしまうこともある。わたしが両足を押し付けて「立っている!」と思うこの地面は、思っているより随分簡単に崩れるらしい、ということを思い知る。

わたしは「人は変わる」ということを信じている方の人間である。人だけではない、物事も変わる、世界も変わる。時折、「人はそう簡単に変われないから」と言う人がいて、それもよくわかる。たぶんそれは、「他者に、自分に、期待をしない」ということだ。なにも変わらない世界にいたら、人は変わらないのかもしれない。でもやっぱり、物事が、世界が、状況が変わったらすぐに「変われる」「変わってしまう」のが人間だと思う。いい意味でも、悪い意味でも。そして、物事、世界、状況が刻々と変わっているのが2020年現在のような気がしてならない。

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わたしは変わるし、あなたも変わる。友達は服みたいなもので、成長したら着られなくなったり好みが変わったりする。仕方がないこと。それを責めていてはキリがない。と、高校生の頃にどこかで読んでその言葉を大事にしている。それで構わないのだ、と。もちろんずっと付き合っていきたい大切な友達もいるだろう。それは幸運なことである。一方、わたしがそう思っていても相手がそう思わないこともあるかもしれない。かなしいけど、それも仕方がない。相手が思っていてわたしが思っていないことだってあるかもしれないから。だからこそ、今会いたいと思ってくれる、思い合えている友達は大事にしたい。

肩の力を抜いて、今を大事にしたい。あらゆるものは形を変える。今あるものは、今しかないかもしれない。




ちがうな......わたしが今言いたいことはぜんぜんこれじゃないな......

近くにいたいのになんで国境閉じているんだよ、ってことと、うれしかった言葉の効力が1週間しかもたないの、どうしたらいいの......っていうことなのだ......


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