「それは操作変数ではない。」

人とロボットの違いを改めて認識する必要がある。

認識、感情、やる気

ロボットに感情は無く、認識のブレはなく、やる気という概念が存在しない。(今のところは...)

認識に関してはまた別の機会に書くとして、今回は感情とやる気にフォーカスしたい。

人事は常にこの感情の流れを予想し、やる気を引き出す支援が求められる。

エンゲージメント、モチベーション、内発的学び
などがその際たる例である。

しかしこれらは全て 従属変数 である。と考える。

これは研究や関数で用いられる変数の一部としての概念であり、従属変数は独立変数によって変化する変数。つまり操作できない変数である。

では何もできないのかと言えば、そうではない。

独立変数を変化させれば従属変数を理想の形にすることができる。

例えば、理科を勉強しない子供がいたとする。その子に勉強しなさい!と言うと子供は反発する。
まさに感情とやる気をマネジメントできていないからこそ勉強をしないし、勉強させることは基本的には従属変数である。
まぁ、たしかに鬼のように強制的にやらせることはできるが、エネルギーも使うし長続きしないか、大きな副作用が起きる可能性もある。

そこで従属変数だ。
勉強させることは従属変数なのだが何が独立変数になるのか。
その子は小さい頃からずっと「なぜ?」ばかり言ってきた子供で母親はなぜなぜ攻撃に耐え続けてきたことを思い出す。その子の性格(定数)である。

では、なぜなぜと考える定数に何の独立変数を乗じれば従属変数になるのか。科学館や博物館に連れて行く。理系が活躍する企業について一緒に調べてみる。不思議な現象を一緒に観に行く。なぜなぜ攻撃してあげる。
こんなところだろうか。

例が長くなったが、組織においても同じことが言える。その組織の性格を知り、何が独立変数なのかを探り、従属変数を目指す姿に近づける。

従属変数=目的
独立変数=操作変数
定数=対象の特性

と訳すとわかりやすい。

「それは操作変数なのか?」

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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