お別れ

今日は休みの日。朝6時に起きて、朝練習をして、髪を切りに行って、久しぶりに会いたかった人とご飯に行く。予定だった。

なのに、、、

今朝、兄と父親からの何通もの着信で目を覚ましました。急いで出ると、母方のおばあちゃんが危篤状態という知らせの電話でした。すぐに状況を理解することはできませんでした。僅か2週間前の帰省では、一緒にご飯を食べて元気そうにしていたから。今年は伊勢に応援に行くからねって楽しそうに話してたから。

とにかく急いで地元の病院に。
でも、間に合いませんでした。
僕が病院に向かっている途中に僕のおばあちゃんは帰らぬ人となりました。僕が着く頃には今にも起き出しそうな綺麗な顔立ちで眠っていました。

一緒に暮らしていなくても母の実家は隣町にあるのでしょっちゅう遊びに行ってはいつも明るく迎い入れてくれて怒ったところは一度も見たことがないくらい優しいおばあちゃんでした。
息を引き取るギリギリまで病室に僕がいるかのように僕の名前を呼んでくれていたそうです。
眠っている顔を見た瞬間、涙が止まりませんでした。

がんだったことを知っていれば、
帰省の時の喉の痛みももっと心配してあげられた。
できる限り側にいてもっとお話もしたかった。
昨年叶わなかった現地応援。
今年来る予定だった全日本、そして箱根。
走っている姿を見せたかった。
2年後社会に出て一人前の社会人になったらいろんなところに連れて行ってあげたかった。
最後に交わした言葉は思い出せないくらい何気ない帰省中のひと時の会話で終わってしまいました。

最後の最後まで僕のことを想い、僕が競技に集中できるように、余計な心配をかけないように、がんのことを黙って、自分の体の心配はそっちのけでいつも自分のことより周りの人を思いやる。

そんなおばあちゃんが僕は大好きでした。

しばらくのお別れです。
天国で僕のことを今までのように見守って下さい。

今まで沢山愛してくれてありがとう。

今日のことを文章として残すか迷いました。
賛否両論あると思います。でも、僕にとっては初めての出来事で今日という日をこれから先もずっと忘れないように。鮮明に覚えていられるようにここに残します。

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