飯田彩乃第一歌集『リヴァーサイド』刊行のお知らせ
自選五首(帯裏)
雨音ももう届かない川底にいまも開いてゐる傘がある
触れてゆくそばから指が泡になる君はどこにもゐない人だな
埋み火を胸に宿して眠り込む百年はながいながい熱(ほとぼ)り
輝きをすこし遅れて連れてくる川の蛇行は微笑みに似る
向かふ先をゆくべき道と思ふこと戦野あらたな光を焚いて
328首収録/四六版208ページ
栞文 伊藤一彦/東直子/服部真里子
帯文 黒瀬珂瀾
装幀 柳川貴代
(いずれも敬称略)
発行 本阿弥書店
価格 2200円(+税)
販売情報
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本阿弥書店Webサイト
書店>
東京・紀伊國屋書店新宿本店
大阪・葉ね文庫
福岡・本のあるところ ajiro
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<目次>
I
ほのほ
ハルとシュラ
副葬品
告げない
風の途中
違ふ星
無塩のパン
足裏に触れる
製氷工場
季節を送る
戦野
たったひとつのバスタブ
それは花
II
永遠が近づいてくる
冬の銀河
WHERE THE RIVER FLOWS
微笑みに似る
街と記憶
千の花(ミルフィオリ)
長ぐつに住むさかな
Ⅲ
カファール
過ぎゆき
野辺に
不可思議の舟
光の名前
ゐなくても
きくらげ
ゆたけき鳥
まほろば
よろしくお願いいたします。
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