失恋記念日

何かに書き留めておこうと思って、ここに残すことにしました。

今日、私は約2年間お付き合いした恋人に別れを告げられました。

「別れを告げられた。」なんてドラマチックな書き方をしましたが、正確には「友達になりたい。」ということでした。みっともないことに、私はこれを書いている間も泣きそうになる顔を精一杯しかめながら「なんて乙女チックなことしてるんだ。」と自分に突っ込みを入れて、口から出そうで出ない何かを押し込むように乾ききった喉で唾をのみ込んでいる有様です。

はじめてこんなにしっかり人を思い、思われ、将来まで考えたので、正直とても苦しいです。苦しいなんて言葉じゃ表せないぐらい呼吸ができなくなり、水分を出してもなお体中に有り余るその量を憎むばかりです。ただ、私が彼からもらったものの中には、自分を肯定する力、そして「ほんの少しの」厚かましさがあります。なので今日、私は失恋しましたが、超ポジティブになり「友達に片思い中でアタック途中」というステータスになりました。そのためこの日記は失恋記念日でもありますが、私の片思いの初日記念日でもあります。そんな私が彼を再び振り向かせるべく、さらにパワーアップするための第一歩として記録に残したかった独り言です。


彼は、「私が中途半端である。」と言いました。

考えてみると、彼に依存し甘えていたはずだと思っていた自分は彼を心から信用しきっていないような言動ばかり行っていたり、自分の進路についてもしっかりビジョンを持っていると思いながらも不確定要素があることを差し引いても宙ぶらりんのようでした。思考に実行性が伴っていない状態ですね。考える葦の一員としては如何なものかと自分でおかしくなってきました。こんな状況に併せてあまのじゃくで人に心を開くのが苦手な私は、友達に相談することさえ臆してしまい、相手の負担など自らじゃ図りようもないそんなどうしようもない、もし自分が勝手にそんなに信用できない奴だと判断されたら嫌だとさえ思うことを考えては勝手に配慮・遠慮してしまいます。そんな「中途半端な私」はただ不平を言っては現実逃避するばかりの情けない人間だと自分でも思います。

きっと今回の彼の選択の要因はそれだけではないんだろうけれど、彼の中でこの中途半端な私とそんな現状を嘆くだけの私の口から出る愚痴は、チリのように積もって噴火した後、冷めてしまったのでしょう。


そんなわけで、泣くだけ泣き切ってはいないが今日を片思い兼自分のパワーアップの初日とするならば、自分を変えなければならないと思い、実行にも移そう!ということで有言実行を1つずつ、やってみることにしました。

①話せる相手に全てを話して一緒に考えてもらう。

夜中だったこともあるのですが、私が現在一番頻繁に連絡を取っているのはイギリス在住の二人なのは確かなのでそこを当たってみることにしました。T(仮名)は私の話をゆっくり聞きつつ、決して私に同情することはありません。「かわいそう」「辛かったね」なんて絶対に言いません。だから私は彼女に一番に電話しました。(イギリス在住のKも実際にいたら同様の反応ですがお忙しだったようです)彼女は私の話を一通り聞き終わった後、いろんな話をしながら私を肯定し如何にあなたは素晴らしい人間なのかということを私に伝えてくれました。冒頭に、超ポジティブにはなったと書いたものの傷口にはかさぶたが必要なように、第三者が私を肯定して全面的に受け入れてくれるということは今の私の心には必要だったようです。私は、傷ついたときに人を頼ればこんな風に受け止めてくれるという事実から背を向けて生きてきたせいで、かなり損なことをしていたのだなと思いました。これで、勇気をもって自分をさらけ出すという一歩は踏み出せたと思います。(Tについての補足:Tの格言の中には、「哺乳類の99%は私(筆者)の味方(彼女の愛犬が絶対私を好きで、哺乳類の99%は愛犬の虜なんだそうです)」があります。他にもあるけれどまたの機会に・・・そして、最高な私を振った者は大涌谷に埋めて焼かれるそうなので、彼女に温泉を勧められた時は彼には来るべき時が来たと思って気を付けてもらうことにします。)

②目標を設定し実行に移す

彼が危惧し、不安と言っていた要素に私の進路があります。私は現在修士課程の1年生なのですが、私が進学したのはもっと専門的な勉強がしたかったからです。そして、「好きこそものの上手なれ精神」の私は、この私の興味・好奇心は博士課程まで尽きずに貪欲に勉強したいだろうと考えていました。めちゃくちゃ甘いですね、若いですね。現実はそう簡単ではありません。まず、私は修士の過程でかなり自分がお腹いっぱい、むしろ食べ過ぎな状態になることが分かりました。研究を続けるというのは向き不向きという一種の才能だとも思いました。そして同じ修士生であるTにも相談し(あとは社会人になってから修士に進みたいと考えていることを話してくれた高校同期)、私は博士には進まず手に職を付けようと決心しました。私的にこの決心は堅かったのですが、日本の就活制度を心底嫌っていた私が(今も気持ち悪いと思う節はありますが、それは食わず嫌いだなともTの就活生活を聞いて思いました。)、彼と生きるために若しくは彼の影響で私が本来持っていた価値観や強みを捨てて大きな流れに迎合したのでは。と思っていたようです。ここ、コミュニケーション不足も甚だしいですね。あと今書いていて、彼さんどんだけ自分に影響力あると思ってんねん。どんだけ~~と心の中のIKKOさんが出てきてしまいました。彼の影響(私にとってはどれもプラスで新鮮だと思っています)は節々にあるかもしれませんが、もともとあまのじゃく&頑固というめんどくさい人間の私は基本的に自分の考えに固執してしまいがちです。なので、今回の決心も自分の固定された考えにメスを入れて自分なりに縫い直したものだったのです。その一大決心を、自分のせいで迎合した考えになってしまった、いずれ転勤についていくから適当な職でもいいか(そこまでは言ってないけれど)なんて思ってしまった。と思われた方が心外でした。心外です!って次会ったら言ってやるー!と思いましたが、ここでも私の信用性の薄さが浮き彫りですね。

そこで目標です。パワーアップのために必要不可欠ですね。これはTと話しながら決めました(彼女も自身に設定)。まず、SPIの本を購入する。私はウェブテストが絶対に苦手なので、入念に対策したいと思います。(この苦手意識もよくないよね)加えて、PDFでダウンロードした論文と弁護士先生のコラム(修論関係)を読み切ること。最後に、髪を切ること。失恋したら~は確かにお決まりですがTが気分転換は必要と言ったのと、後日彼と会うときに驚かせるドッキリにもなる(こんなことで好きになってもらえるなんて淡い期待は抱かないように今から自分に言い聞かせ)と思ったので決めました。後は時間を有効活用するため。髪の毛長いといろいろ時間がかかるんです・・・。これを19日までにすべて行う。という目標設定です。ちなみにTは論文提出が迫っているので、19日までにドラフトを書き上げる!と言いながらシクシクしていました。お互い頑張ろう!と言った後に、今の心の中にはサンドイッチマンがいるからしばらくはどんな時間に何食べても0カロリーなんだよ。とか、TとKと私でG(地名の略称)の誓いを立てて(これは高校同期が考えた名称のオマージュです)、共同アパートをリノベーションするの絶対楽しいねなんて話で予定時間の倍以上話し込んで私の心もすっかり軽くなりました。とりあえず今思い出して喉の奥から何かが出そうな感じはなくなっていました。

③優先順位を考える

最後です。そして、これはまだ実行には至っていません。なぜなら両親との話し合いが必要だから。私の優先順位第一位は、なりたい自分になれるよう努力を惜しまないこと(なんかしゅごキャラみたいですね。大好きでしたあの漫画)。その過程では、バイトは必要ではあるけれど不可欠なものではありません。最近のフラストレーションの原因の一つでもあるバイト。これを辞めると私は来年の学費の当てがありません。でも、バイトが不可欠ではないと言ったのは私には親に頼み込むという手段があったからです。自身の慢心と思い込みから、両親には頭を下げてお願いしていません。ここでも、誰かを頼るという考えが自分の中から欠如しているのが痛感できます。なので、あと数時間後、二人が起床したタイミングで私は二人に頭を下げて頼み込みます。もちろん、一年目と二年目(一年目はコロナのこともあり出資してくれることに)そしてプラスαにして返金と恩返しをする予定です。絶対に自分の力で、自らの努力と両親が自分にかけてくれたもの全てでお返しするつもりです。そして、就職のために自分の精一杯を出して納得し、最高の修論を提出する。これが私の最終目標です。これを志す私が、今私がなりたい自分です。

見違えるようにパワーアップして、逃した魚はでかかったと再度釣らせてやる!という意気込みも込々です。

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