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"ENNIVERSARY"について

お久しぶりです。

理事長兼院長兼故人もとい、斎藤エンです

エンギムナジウムから5年、エンサナトリウムから3年、エンフェアウェルから2年、皆様元気にお過ごしでしたか?とても色んなことがそれぞれあったでしょう、辛いことも悲しいことも、嬉しいことも、楽しいことも、私にもありました。

そんな2020年、世界が新型コロナウイルスという脅威に晒され、8月に企画していた展示を諦めました。2021年になってもまだ、私たちは元の生活を取り戻せないまま、よく形のわからない恐怖に怯え、ひっそりと暮らしています。

そんな中、写真は、アートはどうあるべきであろうかと私は考えました。芸術も娯楽もなくても生きて行けます。撮影をするな自粛しろと言われたこともあります。ない頭でう〜んと考えました。沢山考えました。結果、8月は相応しくないと思い展示は中止致しました。けれど、少しずつ、新型コロナウイルスのワクチン摂取の兆しが見え、感染症対策が徹底されることによって、私は、今こそアートの力が必要なのではないか?と思うようになりました。

皆さん最近お洋服を買いましたか?靴は買いましたか?美味しいものを食べに行きましたか?友人にあって抱きしめて笑いあいましたか?どこかで娯楽にためらいを感じてはいませんか?

エン企画はエンギムナジウムから始まりました。

始まりは私の誕生日のお祝いという細やかなものでした。それを多くの人に見てもらい、共感してもらい、背中を押してもらい、初めてのインスタレーション展、写真集の発行に漕ぎ着きました。3日間に850名の方がいらしてくれました。私の独りよがりに多くの人が協力してくれ、多くの人が訪れたことに私は嬉しくも感じましたし恐れ多いとも思いましたし、身の丈にあっていないような、そんな後ろめたさも感じていました。

それからエン企画はエンサナトリウムに続き、エンフェアウェルで一旦扉を閉じました。その時とても記憶に残っていたのが「この展示を楽しみに半年仕事を頑張った」「学校でクラスメイトと写真集を見て盛り上がってます」そう、口々に嬉しそうに語る皆様に、私はふと、今までの展示はひとりよがりではななかったのだと気づかされました。

嬉しいことにどの展示も満員御礼で入場制限を設ける必要があるほど、多くの方にいらして頂きました。エンフェアウェルの時に、個人企画の限界はここだと私なりに思っておりました。運営や資金繰りを個人でやるには限界でした。自分がやりたいだけの展示だから…となるべく個人で出来ることは全てやってしまっていました。作品制作に集中できず苦しむこともありました。

そんな中、展示が独りよがりのものでないと知った時、協力をお願いしてもいいのかもしれない、協力をお願いしたら個人で出来る範囲がもっと広がって、もっともっと極上の世界を魅せることが出来るかもしれない。それはもうみんなの展示ではないだろうか、そう思えるようになりました。

初めてのクラウドファンディング、成功するかわかりません。今も震えた指でこの文章を描いています。エンギムナジウムを、エンサナトリウムを、エンフェアウェルを覚えててくれるだろうか、そんな気持ちでいっぱいです。ですが、私はあの時、またいつか扉を開く時にお会いしましょうと交わした言葉を信じて、初めての挑戦をいたします。

6月、ENNIVERSARYという新しい扉を用意します。

ギムナジウムで育ち、サナトリウムで療養し、フェアウェルで別れ、

"誕生日"に生まれ変わります。

これは極上の唯一無二の三日間です。

最上級の見たこともない世界を用意して、皆様をお待ちしております。

今までとは一味も二味も違う、エン企画です

季節は6月。

その頃にはきっと世界がもっと落ち着いていて、みんながみんな思い思いのカラフルなお洋服を着て、新しい扉をノックするでしょう。ドレスコードは”カラフル”です。黒でも白でもありません。だって、祝祭の日ですから。

舞台は主人のいない誕生日会です。

マスクの下でもいいです、口紅を塗りましょう、マスカラもして、髪の毛も可愛くして、スーツを来てもいいかもしれません、いつもよりちょっと高いヒールも履いてもいいかもしれません。どうですか?ワクワクしませんか?

それがアートの力だと私は信じています。

ちょっと憂鬱な毎日に弱いかもしれないけれど確かに目の前を照らすもの。

もちろん、主催として感染症対策も致します、けれど、それも私の世界に取り込みましょう。それ含めての展示です。お客様も展示の一部です。

しっちゃかめっちゃかな文章ですが、私の、"私たち"の熱い思いが伝われば幸いです。ENNIVERSARYはチーム戦です。初の試みにヘアメイクに左右田歌鈴様、衣装協力に菫コルセット様を招きました。キャストはまだ公開ではありませんが、強者揃いを揃えました。”チーム、鬼才”です。鬼に金棒です。ここにクラウドファンディングで皆様の協力を獲れば大船に乗ったも同然です。怖いものはありません。(小心ものなので、これはちょっぴり嘘です、ガチガチに緊張してます)

まだまだ公開できないことだらけの謎だらけの企画ですが、斎藤エンだからきっと普通じゃない面白いことをするぞ、と思っていただけたら幸いです。クラウドファンディングの協力はもちろん、力のない個人企画なので、拡散のお手伝いをお願いすることが増えるかもしれません。それ含めて6月までお付き合い頂ければ幸いです。

6月、ENNIVERSARYで笑顔でお会いしましょう。

斎藤エン


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