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ドキュメント72時間で救われる人々

2016年から続いているNHKの超人気番組ドキュメント72時間。

見出したきっかけは忘れましたが、放送開始当初から毎回録画して毎週楽しみに見ておりました。

NHKオンデマンドに加入してからは、沢山の選択肢がある中で、視聴済みのものを観るのはもったいないと避けておりましたが、不意に見だしたら止まらなくなりました。

昔は撮影「場所」にフォーカスしていたのですが、今は「人」を中心に見出したので、視点が変わって面白さが倍増です。

インタビュワーさんの話の聞き出し方、インタビューする人の選出、編集力、全てが「人生のドキュメンタリー」として演出されているのに今頃になって気づいたのです。

一言で例えると、「自分の知らない世界線で生きてる人のリアルが知れる

もう少し深堀りすると、過去に「苦悩や困難」を抱えてそうなオーラの人を見つけてホールド。
初めはその人の「陰」の部分を聞き出し、現在に至るまでの苦悩を吐き出させながら、現在その人が感じている小さな幸福を気づかせて笑顔でインタビューを終えています。

いやらしい話、台本ありきのヤラセ番組かと思えるほど美しい構成で、登場人物はSNSで見かけるようなキラキラした人は1人もいません。

自分を取り繕う人も出てきませんし、自慢話をする人もでてきません。端的に話が終わるわけでなく、短いやり取りの中でしっかり起承転結を織り交ぜてます。

自分と絶対に交わることのないタイプの人達の生活をイメージすることで、思考の抽象度が上がり、視野が広がります。

類は友を呼ぶとよく言われていますが、自分に置き換えてみても人間関係は自分のステージでどんどん変わってきました。

それはある意味、人を見下したり、見上げたりを無意識に行っており、自分の居心地良さを追い求めているとも言えます。

可燃物に瓶と缶を平気で入れる人だったり、タバコポイ捨てするひとだったり、昼間のバイパスで1人頭文字Dごっこやってる人だったり、倫理観や道徳観がない人を見かけると気分悪くなっていましたが、その人の世界線ではそれが常識。話してみるとその人なりにいい人かもしれないと処理すると苛立つこともなくなりました。

1話25分、マインドセットにピッタリの番組ですよ。

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