お金関係の書籍 その参③

第5章 分類する

我々は、浪費に対してもっともらしい言い訳を探し出しては、正当化しようとするのだと仰られています。
1週間仕事を頑張った慰労だったり、毎月の無駄遣いを節制してためたお金で自分へのご褒美に充てたりと…
それが、感情に任せた「心の勘定」で仕分けされると、予想以上の出費に膨らみ、結果的には良い行動が悪い行動に覆されて精神衛生的にも破綻することになりかねない。
本章で強調されているのは、勘定の分類を徹底することだと感じられる。
思いがけない臨時収入は、普段遣いでは見られない浪費に充てられ、労多くして得た収入は堅実に、日々の請求等に回される。
お金の価値は変わらないのに、心の勘定で計ってしまう事で、お金本来の価値を、私的レートに陥れているということに気付かされるチャプターであるといった感想を抱きます。


無料より安いものもある お金の行動経済学/
ダン・アリエリー&ジェフ・クライスラー 櫻井祐子訳

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