【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!第8回「ダイレクト三々、厚みに対するノゾキを打たれたら」
こんにちは。
IGOcompany【U】です。
財団法人日本棋院での15年間の勤務を経て、囲碁をビジネスに起業。
もうすぐ10周年になる「宇佐美囲碁教室」っていう教室を運営したり、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会をしたり、
「新百合囲碁学園」の学園長を任されたりしながら、世田谷や麹町、大学などで囲碁を教えて、ご飯を食べてます。
本日のnoteは、
【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!第8回「ダイレクト三々、厚みに対するノゾキを打たれたら」
です。
【テーマ図の局面】
今回のテーマ図は、白20とノゾキを打たれた時の黒の打ち方です。
解説の前に、
(すみませんが)、
ちょっと僕の本の宣伝をば。
できるだけ優しい内容の本を目指して、級位者から有段者までの囲碁に必要な知識を詰め込んでいます。
Amazonで発売中ですので、
良かったらサンプルだけでも眺めてみて下さい。
前回の、
【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!は、
こちら。
※必ず前回のnoteを載せていますので、興味があったら遡ってみて下さい。
前にも書きましたが、
囲碁の棋力向上の為には、沢山の知識が必要です。
囲碁は、これだけを覚えれば大丈夫!ってことが(ナカナカ)ないんですね。
応用の連続と言いますか、難しい言葉で表現すると「棋理(囲碁の理屈)」の理解が重要です。
色々な局面に対応するために、それぞれの知識が必要になるので、たくさんの棋譜解説を読んで、囲碁の知識の引き出しを増やしていかないといけません。
身も蓋もない言い方をすれば、兎に角、数をこなさないことには強くならないんですよね(笑。
だからこそ、少しでも皆様の棋力向上に役立つようにnoteで、100回を目指して、棋譜解説を続けていくつもりです。
週に1回、定期的に発信していけば、年間50局分以上の「新しい知識」に触れることが出来るので、皆様の棋力向上に役に立つこと間違いなしです。
有料記事は、有料noteのマガジンにまとめておきますので、全部読みたい人は下をクリックしてみて下さい。
ありがたいことに(本当に嬉しいです)最近沢山の方に購入して頂けています。
購入してもらわなくても、スキのリアクションを頂けるだけでもモチベーションになりますので、そちらだけでも宜しくお願い致します!!
それでは、
【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!第8回「ダイレクト三々、厚みに対するノゾキを打たれたら」
を始めます!
(※途中から有料note。無料部分だけでも是非ぜひ読んでみて下さい)。
参考教材は、こちら。
木曜日、夜の木曜交流会での、高段者の方との指導碁を題材にしました。
大切なトコロがつまっている棋譜だったので、新百合囲碁学園でも同じく講義した教材です。
僕が白番で、逆コミが6目半ある対局です。
良かったら、碁盤に石を並べながら解説を読んでみて下さい。
まずは、序盤を見ていきましょう。
何度も言いますが、棋譜解説の中で、色々な事を書いていきますので、ちょっとずつ知識の引き出しを増やしてみて下さい。
【黒1手目~白14手目】
右下隅、白8の手がダイレクト三々。
黒は白14手目までいったん切り上げ、黒Aなどと大場に向かえば(今は)自然な進行です。
【白20手目まで】
実戦は、黒15と右下隅をノビて打ったので、今回のテーマ図の白20のノゾキまでの形となりました。
【参考図①】
例えば、右辺にある黒〇の石などがあれば、黒15のノビを打つのは納得です。右辺を大切にするという気持ちが表れたノビです。
別に、黒15の手を打ったからって失敗っていうワケではないのですが、なんて言うんですかね。黒15とノビると「私は右辺を大切にするよ」という構想を「先に見せてしまった」という意味があるのです。
【参考図②】
例えば、
よくこの棋譜解説シリーズでも登場しますが、
ダイレクト三々からのこの変化になれば、黒は右辺ではなく、下辺に発展するワケです。
局面に応じて、どちらを大切にするかを決めたいので、右下隅はいったん白14までで「保留する」という考え方が存在するのです。
【テーマ図の局面】
もういちどテーマ図の局面。
皆さんは、白20とノゾキを打たれた場合、どう打ってみたいでしょうか?
【実戦 黒21手目】
実戦は、下の図、黒21のツナギ。
このツナギは「キカサレ」と言われていますので、オススメではありません(ただ級位者の方が指導碁でこのツナギを打っても、手厚いですねと言うと思いますが)。
「キカサレ」について、よくわからないという方がいると思いますが、例えば白20と打たれていない時に、黒番で黒21の場所に打ちたいでしょうか?
わざわざ黒21に打ちたいと思う人は少ないと思います。
そういう、あまり役立たない場所に打たされることを「キカサレ」と言ったりします。
では、この局面で、黒はどう打つのが良かったのでしょうか?
答えは、
以下の有料部分で解説します。
※以下有料部分。
※ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
【正解は…】
サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。