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「上野の話とか、何故、囲碁がちょっとずつ上向かなくなってきたのか、など」

こんにちは。 

IGOcompany【U】です。

囲碁をビジネスに起業して「宇佐美囲碁教室」っていう教室を運営したり、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会をしたり、世田谷や麹町、大学などで囲碁を教えて、ご飯を食べてます。

今年の4月からは「新百合ヶ丘囲碁学園」の学園長を任されました。

秋から、八王子でも囲碁教室を担当することになりましたので、宜しくお願いします(近くなったら、また告知します)。

今日のnoteは、

前半は、先週の日記的な話で、

後半は、なぜ日本棋院はマネタイズに成功しなかったんだろう、という疑問について、ツラツラと書いたnoteです。

ふと、youtubeを流してて、

何で日本棋院は多くの棋士が所属している(ほぼ)独占企業なのに、儲かってないのかなと思ったので、書いてみようかなと。。。

※念のために言っておきますが、批判するワケではないですので!!

貨幣を発行できる国は強い=中心にいるものは富む、ワケですよ。

何か、戦争みたいなことがあれば変化はあるワケですけど、関東大震災以降、日本棋院が成立して、ずっと囲碁界の中心にいたのに(もちろん色々問題はあったみたいですけど)何故こんなにも囲碁は衰退していったのかなと。

棋士も独占、免状の発行権もある、何か囲碁に関わる企画があれば日本棋院へ相談される、企業との関りも強い…、さて?

結局は「資本」がないからなんですけど、それだってやり方次第で、もっと上手く立ち回れば、なんとかなったと思うんですよね。

勤めていた頃は、「公益財団法人だから利益を追い求めてはいけない」とか上の人は言っていましたが、それだったら儲かった分を子供大会とか、普及とか、いろいろな事に還元していれば良かったワケで。

なんとなく「上手くいっていない」ってことを認めない(認めたくない)といった昔の良くない企業の風土みたいなのがありましたね。ほら、オリンパスとか、東芝とか、カネボウとか、色々あったじゃないですか。

いや、それについて、責任の所在はどこなんだろうとか、そういうことを言うつもりは全然ないんですけど(終わった過去のことですし!)。

ただただ、ツラツラと思った事を書いてみるだけです(なので、何かを批判するとか、否定するとかいう意図があるnoteではないのです!)。

あくまで法律が認めている個人の意見の表明です。

僕は囲碁が大好きですし、これから囲碁界が発展して、皆に喜ばれるといいなぁと心から思っています!!

でも、ほら、だからと言って、

今日のnoteの題名に「何故、囲碁は衰退してしまったのか」とか、「日本棋院は、ほぼ独占企業なのに何故儲かっていないのか」って書くと、角が立ってしまうじゃないですか。

ということで、

前半はちょっと明るい(?)写真とかを載せて、

後半に、ちょっとだけ書いてみます。

良かったら(あくまで、いち意見として)読んでみて下さい。

ちなみに、今日のnoteの写真は、東京大学構内の新緑の風景です。

こないだ、上野で仕事があって、ちょうど近くに行ったので、島村由希さんて方の個展を見てきました。

囲碁が好きな画家さんの方で、Twitterで見かけて知っていたので(麹町のサロンにフライヤー置いてありましたし)、

行ってきました。

根津駅から近いって事で、東大の赤門も見てみたいなと寄ったり(人生初!)。

今は耐震性の問題で閉鎖中の赤門。

ちなみに、リプが来て知ったんですけど、最高学府は大学全般を指すみたいで、東大は日本の大学の最高峰とか表現するのが正しいみたいです(笑。

クラシカルな建築に歴史を感じたりしてしまいました。

緑が多い構内で、良い環境だなぁと。

その後は、何故か、上野動物園に1年ぶりくらいに行ったり。

なんかだいぶ癒されたので、平日の昼にこういう事をするのは大事だなぁと感じましたね。

コーヒーフロートとビール。どちらを飲んだかは内緒です。

それから、

先週末は、鈴木肇さんの「将棋の集い」もあったりしました。

だいぶ楽しい週だったなぁと思ったり。

で、

さて、

後半の、

何故、囲碁がちょっとずつ上向かなくなってきたのかの話なんですけど、ツラツラと思った事を箇条書き風に書いてみるだけなんで、特に気にしないでいただけると。

まあ、結論を言うと、

資本を構築できなかったこと」と「時代の変化に対応出来ずに、衰退していった」ように感じます。

こうして文字にしてみると、何かどこにでもある当たり前の理由のような気がしますね。

いまはDAOみたいな新しい(と言われている)仕組みとかもできていますが、日本棋院の会員制にして、全国に支部を置き、交流するという仕組みは、当時は画期的で大成功、昭和の囲碁人気の高さも相まって、それは凄く強固でしっかりしていたものでした。

そこに胡坐をかいていたとは言いませんが、今現在では、段々とその会員が高年齢化し、支部も少なくなっていきました。

下の世代に伝えられてないんですね。。。

それでも、囲碁のことに関しては日本棋院はほぼ独占企業(関西棋院もありますので)、免状の発行権、棋士になるためのプロ試験は専売事業です。

事業って言っていいのかはわからないんですけど、野球やサッカーの選手をほぼ独占して管理している(実際は管理しているワケではないかもしれませんが)と言い換えてみたら、えっ、凄い、と思ったりしませんか?

ちょっとブラックな話なんですけど、民間の資格試験って、発行団体とスクールが儲かるためにあるものだ、みたいな話題が最近Twitterでちょっと盛り上がりってましたよね。

そういうのを積極的にしろって話ではないですけど、上手く提案することは出来たと思うんですよね。

宗教的な側面の話をするつもりは「全く」ないんですが、キリスト教だって、仏教だって、教会があったり、檀家さんを囲ったりして、

それでもお互いに納得の上で成り立っていたじゃないですか。

囲碁でも上手く、そういう構造を構築できなかったのかなと。

結局は「資本」集まるところに「人」も集まるわけです。囲碁の人気に、企業のスポンサードが集まったのです。

しかし、その当時の人気のせいで、人は勝手に囲碁を覚えるからほっとこうみないな意識があったように感じます。

特に昔は、あまり普及って意識はありませんでしたね。碁会所も(めんどくさいのか)強くなったらおいで、初段になったらまた来てねとお客さんを追い返すのが普通でした(信じられます??)。

だったら、どこで覚えればいいんでしょうか??

棋士のほとんども昔はトーナメントで食べるのが立派で、稼げない人がレッスンをするんだ、みたいな考え方の土壌がありまして、

そんな風に昭和・平成の前半を進んでしまったのも問題だったのかなと。

昨日、こんなnoteを加筆修正してみたんですけど、

ここでは、

誰でも囲碁を仕事にできます。

僕のように起業して本格的な生業とするか、副業として、毎月の収入のプラスになるように動くか、どちらもありえると思いますが、本当に誰でも囲碁を仕事に出来ると思います。

とにかく最初の一歩を踏み出して、頑張っていきましょう!

って書きましたが、

ホンの十数年前は、棋士にならないと囲碁を普及してはいけない、といった空気とかがあった業界でしたね(今は違います!)。

今は僕らアマチュアが囲碁の本を出すことも普通になってきました。AIの発達もその一役を担っているかもしれません。

いや、ホント、囲碁を教えたい、仕事にしてみたいっていう人が増えれば増える程、囲碁界にとっては良い事だと思うので、微力ながら発信していきたいなって思っています。

で、今は時代が変わって、トーナメントだけで食べられている棋士の方が珍しい時代になってしまいました。

約1割の上位のプロだけが参加できるNHK杯も、対局料で400万円くらい得ていれば参加できる感じのようです(情報に、ちょっと誤差はあると思いますが)。

400万で上位1割。普通のサラリーマンの年収ですよね。それくらいだったら、僕でも(いちおう)囲碁で稼げます(コロナの最中は、ホント大変でしたが…)。

そして、本因坊戦が大幅改定されたり、どんどん(悪い方に)変化が起こっています。友人の棋士の先生が対局料は10年前より6割ほど少なくなっているかもしれないと言っていました。

なんで、そんな事になってしまったんだろうなぁと。

やっぱり棋士って、僕にとって憧れの職業なので、残念に思ったりしてしまいます。

先程も言いましたが、原因は「資本を構築できなかったこと」と「時代の変化に対応出来なかったこと」です。

でも、そうは言っても、当たり前のように当たり前のことをしていれば、囲碁を普及して沢山の人に喜んでもらえていたら、今の囲碁界の現状はなかったと思います。

こんなに囲碁が面白いのに。。。

例えば、コロナの間に、沢山の、本当に沢山の碁会所/囲碁サロンがなくなってしまいました。ホントめちゃめちゃなくなりましたね。

日本棋院は、そういう状況下で、全国の碁会所と密に連絡を取り、少しでも補助金を出し、関係を強化する、みたいな事もできたかもしれません。
逆にチャンスだったんじゃないかと思います。

例えば、NFTが出始めた頃に、棋士に対局料を出してこちらで対局を運営するから(そして日本棋院へはお金をちゃんと支払いますから)、試しにそういう試みをさせてくれないかと提案した起業家さんがいました。

日本棋院の対応は面白かったですね。NFTって何?→企画書を持っていく→企画書の説明が難しいから簡単にしてよ→説明されてもわからないよ→わからないからやらないって感じだったみたいです。

とはいえ、日本棋院も大変なんですよね。通常の業務もあるし、人手も足りないし、何か新しい事を始めるとその分残業になってしまう、みたいな、もう黒木亮さんが小説で書いている発展途上国みたいな(※失礼な表現になったら、すみません)企業構造なんですよね。若手社員もどんどん退職しているみたいです。

とはいえ、今日までの囲碁界を支えてきたのは日本棋院なワケです。

僕も、仲の良い人、お世話になった人、囲碁を通じで親しくなった棋士の先生も沢山いるので、ホント、別に批判するワケでもなく、どうにかならないのかなぁと思っちゃいます。

いや、決して憂いてるだけではないんですが、こういう状況の中で、結局は、前向きに出来ることを頑張って行くしかないなと僕は思っています。

最後は結局出来ることを頑張るって話になってしまいましたが、

今日はツラツラと、こう、ふと思ったことを書いてみました。

たまに、ちょっと思いついて、こういう強めな(?)意見を書くと、気難しいヤツって誤解されたりして、あまり良い事なんいですが、ちょっとでも、囲碁界が、良い方向に行けば良いなぁと。

今はコロナも落ち着いて、子供教室とか、普段の教室も、どんどん上向いていっています。イベントなども行えるようになってきました。

僕は囲碁の未来は、まだまだ全然明るいと思っています。

是非ぜひ、一緒に囲碁を盛り上げていきましょう!!

ホント、拙い文章で、ツラツラとしたnoteだったとは思いますが、少しでも何かのキッカケになれば嬉しいです。

それでは、最後に久々にサポートの文章を載せて終わりにしたいと思います。もし宜しければ下のサポートからご協力ください。具体的には、教室の子供たちのお菓子代になります。

「サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。」

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!


サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。