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かつて活躍していたmai-Starさんを紹介したい【maimai10周年ブログリレー】

はじめまして

Igniserという名前で音ゲーやってます。昔はいろいろ活動してましたが、環境の変化に体が取り残されてしまいました。悲しいね。
でも最近それにも慣れて、そろそろ活動再開できそうだと思っていた時期にTwitterでこの企画を見かけて、「文章書く事ならいけるやろ」と軽いノリで参加を決めました。
しかし実際は想像よりかなり難しく多くの壁がありましたが、こうしてなんとか公開できるようになって有難いです。それではよろしくお願いします。

少しだけ自己紹介

まずお前は誰やねんを解消しましょ。現在の音ゲーの腕前を軽く発表します。

なんだこのうるさいカードは

言葉でまとめても見にくかったのでペラいちにしました。このカードに書かれているもの以外にも、弐寺始めたりグルコスやらノスやらDDRやら色々遊んでいます。良く言うと珍しい形の多機種勢です。悪く言うとメイン機種を迷いまくった男です。
「結局音ゲーやってる時間が一番なんですよね」と考え、行ったゲーセンで空いてる機種があったらそれをやる事を繰り返していたらこうなりました。多機種勢はいいぞ。どの機種でも使える地力が上がる。

閑話休題。そろそろmaimaiのお話に行きましょうかね。


今回のテーマ

今回は私の大好きな譜面ボーイズ(譜面を書く人。ノーツデザイナー欄に表記されている)を紹介します。
本来なら自分の好きなもの色々書きたかったんですが、あまりに長くなるのとmaimaiに関連が無くなる部分が多くなってしまうので、今回はmai-Starさん限定としました。ほかのものに関しては、またいつかの機会に。

maimaiとの出会いから

maimaiの初プレイはMURASAKi+時代、当時中学2年生でした。
某大型ショッピングセンターに家族と訪れた時です。昼食をとる場所がどこも混んでいて、親が席取りのため並んでいるときに、ゲームコーナーへ遊びに行きました。
しかしゲームコーナーも混んでいて、特に当時のメイン機種だった太鼓の達人はズラリと並んでいました。流石にあの待ち時間には順番は回ってこないだろうとしょぼくれていると、筐体の大きなmaimaiに目がとまりました。その時は偶然誰も遊んでいなかったこともあり、やってみることにしました。
太鼓の達人では味わえない手の感覚、大きな動き。見事に魅了されました。

そこから段々とメイン機種がmaimaiに移行し始め、太鼓の方で九段を取得したこともあり、MiLK+稼働開始の段階では既にメインはmaimaiでした。

気が付けば同じ譜面ボーイズの譜面をやってた

実際にmaimaiを真面目にやり始め、MiLK中盤辺りからノーツデザイナー欄を気にするようになりました。
遊んでみると意外や意外、それぞれの人の個性というか、音の取り方やスライドの形など多くのところで違いが出ていました。それに気が付いた瞬間から、maimaiが4割増しで楽しくなりました(個人差アリ)

ここで当時自分が好きだった譜面をいくつか紹介します。

・ナイト・オブ・ナイツ(MAS)
・SPiCa(MAS)
・Axeria(EXP)
・月に叢雲花に風(MAS)
・VERTeX(EXP)

こちらの譜面、すべて共通点があります。


そうです、すべてmai-Starさんが担当しているんです。
当時からやっていたArcaeaで、自由奔放で次の展開が予測しにくく、加えて手を交差させる配置を(自然と?)特訓していたので、所謂「癖スゴ譜面」には耐性があったのでしょう。特に彼のそんな譜面を多くやっていたので、さらに刺さりやすかったのでしょう。特に今でも時々SPiCaやAxeriaは肩慣らしにやるほど好きです。
私はそんな彼に敬意を表して先生と呼んでいます(?)
因みにmai-Star先生はこんな姿です。

/ 私だ \

アホすぎる場所を切り抜きました。すまん。お詫びにmai-Star先生が楽しく踊っている元動画を貼っておくぜ。

そんなmai-Star先生の譜面を、この企画に参加するにあたって、もう一度一通り遊んでみました。すると、mai-Star先生の手癖のような配置や、彼自身の進化を改めて実感しました。
ではいよいよ本編になります。


mai-Star先生のおすすめMASTER譜面をご紹介

まず皆さまはmai-Starの譜面と聞くと何を最初に思い浮かべるでしょうか。MYTHOS、GEMINI-M-、火炎地獄辺りが出る人が多いと思います。ロストワン白やナーブ、BKと答える人もいるかもしれません。しかしこいつら、どうにもこうにもクセがすごいんですよね。

クセが凄い奴

しかしそれだけでなく、歌詞などを上手に表現した譜面やmaimai力のステップアップに使える譜面まで、結構幅広くあるんです。
という事で、今回はクセの凄い譜面やおすすめ譜面などを、それぞれテーマを分けて紹介いたします。
この企画の他の記事と同じ譜面を紹介することもありますが、そこはご愛敬です。それではドウゾ。


しんどい動きを要求してくる配置が多く出てくる最初の方の譜面

そもそも最初の方は、レギュレーションが定まっていなかったり、今では考えられない意外性の高い配置が多くなります。彼も例にもれず面白い配置がありましたね。体感ですが大体初代~GreeN付近が要注意です。
そんな彼の面白配置を4つ紹介。
画像をクリックすると譜面動画が見られます。

1.City Escape:Act1(MAS/12+)

12+で許されていい配置ではない

こちら、2番ホールドを押しながら16分交互を捌くという配置になっています。初見の時ビビりました。現代ではよくて3連打でしょうね。使うべきは指押し?(違)
しかもいやらしいことに、これ完全に右利きが不利な配置なんですよね。
自然にやるとホールドは右手になり左手で可動式三連打を捌くことになります。だからと言ってホールドを左手で取ると画面が見にくくなり、体の中心もブレやすくなります。AP狙いの際はとても大きな壁になるでしょう。
まあここだけだったらミラーかければ多少は緩和されますが

2.セツナトリップ(ST MAS/13)

困りますお客様!6番は予約席でございます!

見た目ではわかりにくいけどしっかりおかしい譜面。CYCLES赤にも同じ系統のものがあります。説明を入れると、スライドの終点にタップが置いてあるものです。
一応押しスラ、早入り等様々な方法で誤魔化せますし、正攻法も細心の注意を払っていればAP可能です。メジャーな捌き方なら各動画サイトに沢山あるでしょう。
私は大きな音が出ないように気を付けながら肘まで使って押しスラしてます。意外と楽。夏場は気軽に出来ないけど。

3.Nerverakes(MAS/13+)

最後グレてSSS逃したのはいい思い出

UNiVERSEのオトモダチ対戦のボスにも採用されていました。覚えている方も多いのではないでしょうか。
実は一番最後のホールドだけ、間隔が32分ではなく16分なんです。ノーツ周りの線を見比べるとわかりやすいです。知らずに詰めると、やけにグレる原因となります。気づくかよッ!
それ以上に、折り返し大回転が難しいんですがね。挙句これとなるとやりたい放題。初期らしい譜面ですね(白目)

4.L'épilogue(MAS/13+)

乗車率150%

ここです。静止画ではわかりにくいですが、イーチがここまで迫っているのにスライドがまだ動いています。
その通りです。同時です。
一般的なスライドの8分音符1つ分の速さでなぞると事故ります。だから、早めになぞってイーチに備える必要があったんですね。
因みにこの曲はBPM145と決して早くはないのでスライドを早めに終わらせるのは十分可能です。しかし違和感は物凄いでしょう。


現代では殆ど見ないアイデアの配置

こちらも最初の方の譜面から。
現代ではある程度セオリーというか、譜面の流れや配置が固定化されている事がいくつかと思います。しかし初期はそれもなく、見慣れない配置が多いです。現代の脳味噌で、特に初見でやるとボロボロと失点したりする配置を紹介。
ここからは直接譜面のリンクを投下。

1.Grip & Break down!!(ST MAS/13)

圧倒的最初難です。初っ端が最高潮です。
前半10秒だけでも見てください。この頃のmai-Star先生が結構詰まっています。スライドマシマシ、交差マシマシ、事故要素カラメオオメです。
それを抜けても油断はできません。気を付けるポイントは主に、
・交互押しが右側なら右手始動、左なら左手始動とは限らない(1,2,1,2 や 5,6,5,6 等)
・スライドを持ち替えずにやると腕が絡まる(交差させることになる)
・↑の現象もまた複雑で運手を組むにも大変(その場の反応でやるのはもっと大変)
このあたりです。主に初期の方の譜面は大体こんなもんなんでしょうが、この譜面は非常にその傾向が強いと感じました。

2.おちゃめ機能(MAS/13)

「吹 っ 切 れ た」のやつです。mai-Starが吹 っ 切 れ た

恐れを知らぬ配置です。すごいですよね。
最初にリズムの誘導はありますが、それが全て交互で大丈夫な配置なだけに、逆によくわからなくなっています。
対策としては、
・交差が苦手なら片手で2連打する
・2連打が嫌なら交差させて完全交互
と考え方自体は単純ですが、行うは難し。私は必死にタップの順番を見切ってSSSまでは出ましたが、集中力が落ちてその後しばらくアホのようなスコアを連発しました。


巻き込みのすんげー譜面

今度は巻き込みです。スライドだろうがタップだろうが、あの人は好きに置くのです。 「好きに置くとどうなるの?」 「知らんのか。」「プレイヤーが苦しむ。」
そんな譜面を2つ。

1.月に叢雲花に風(MAS/13)

スライド巻き込みでランクが決まるといっても過言ではない譜面です。あとは振り回しが少々。
語りたいところは多くありますが、一番すごいのは「同始点直線イーチスライド6連続」です。
1-3+5、1-4+6、1-5+7(わかりにくくてゴメンネ)という、見ればわかる、巻き込むやつやん!のあれです。嘗て『シュガーソングとビターステップ』にもありましたが、削除されてしまいました。親戚いなくて悲しいね。

2.毒占欲(MAS/13)
2022/9/15追記:この曲はUNiVERSE+稼働終了と同時に削除対象となってしまいました。現在遊べません。

さらに酷くなったパターン。展開が早い分こちらはもっと正攻法での処理が大変になっています。
一番すごいと思った配置が、上記の動画で1:00あたりから始まる「8分の間隔のみ空けて同じ形のスライドが出る」ことと、叢雲にもありました「軌道がAセンサーかBセンサーかだけの違い」です。正攻法でこれ取れるんですかね…?


その他、どのジャンルにも属してないけど紹介したい配置や譜面

同じ属性の譜面を見つけることは出来なかったけど、紹介はしておきたい譜面をピックアップ。色んなジャンルがあり、まとまりがない感じになりましたが許してください。闇鍋の時間だ。

1.ソーラン☆節(MAS/13)

小学生のころ踊った記憶があります。地方や年代によってやったやらなかったはありますがどうなんでしょう… ですが私と同世代の人は結構やってる人は多いと思います

初代+らしく難しい所は難しく、それでも踊りっぽい場所はそれっぽく踊り。その塩梅が非常によくできた譜面がこれだと思います。
スコア狙い、AP狙いなどは何か所か躓くことはあるでしょうが、シンプルにゲームとして楽しむならこの譜面は傑作です。

2.待チ人ハ来ズ。(MAS/13)

異常事態枠です。こちらをご覧いただきたい。
サビが始まる直前にご注目。


聞こえないのは僕だけでしょうか…

動画を見ていただいた方はお気づきかと思いますが、サビ直前のここのブレイクは「音が殆ど聞こえない(又は鳴っていない)場所に」配置されています。びっくりですね。
これがmai-Star先生のセンスなのか、実際に何か鳴っているのか、聞き間違いか。真相はわかりませんが、「ここにブレイクがある」のは事実です。なので、頑張って光らせてください。
公式音源も置いておきますので、1サビ前をよ~~く聞いてみてください。

それと音ゲーを抜きにして、一度普通に聞いてください。これはシンプルな布教でs(殴

3.B.B.K.K.B.K.K.(MAS/13+)

肩無くなるわ!!って言いたくなる譜面です。本当に疲れる。
本当に、これ、ずっっっっっっと忙しい。一生振り回されて一生スライドさせられて、一生拘束厳しくて肩が終わります。
他の譜面ボーイズなら休憩できるであろう場所も、スライドマシマシで碌に休まりません。いじめないで。
私はこれが本当に苦手で、1日に何回もできるわけじゃないからSSSを出すのにかなり苦労しました。今でも鳥安定するかどうかは怪しいです。しかも1クレこれだけを遊ぼうもんなら、しばらく肩が上がらないほどダメージ溜まります。それは流石に僕だけ?

4.神々の祈り(MAS/12)

これはシンプルに練習にもってこいな譜面です。
この譜面の登場はGreeN+で、画面中央で曲がるスライドやS字型スライドが登場したバージョンです。そんな新しいスライド達の使い方を模索していたのか、という時代に作られた譜面で、mai-Star先生はお得意の一筆書きに沢山入れ込もうと思いました。
その結果、形が大変なことになりました。

一本抜けると一気に画面がお祭り騒ぎ

実際には曲自体がそこそこゆっくりで(BPM130)、難易度も高くはないことから一筆書きの練習曲として重宝されていたようです。

5.1/3の純情な感情(MAS/12)
2023/3/24追記:maimai でらっくす FESTiVAL稼働終了と同時に削除対象となりました。現在遊べません。

歌詞の表現がストレートな譜面です。その配置の意味に気づいた時にはハッとしました。

・「壊れるほど愛しても」

切れているけど6番にもブレイクがある

壊れる=break はほかの譜面でもよくある配置です。しかし私が凄いと思ったのはこれの直後。

・「1/3も伝わらない」

正直動画を見た方が伝わるのでそちらでお願いしたい

この歌詞に対してこの表現です。
「1-5スライドで左右に分け、右に1つ左に3つブレイクを置く」。つまり1/3。この発想は天才。
はじめてやった時はそこに気づく余裕はありませんでしたが、譜面を確認した時に気づいて本当にすごいと思いました



以上、ピックアップしたい譜面でした。
譜面の選択上10年続いたmaimaiの中で、前半の譜面が多くなってしまいました。
他にもmai-Star先生の譜面はたくさんありますし、赤もいい譜面が多くありますので是非やってみてください!!お前もmai-Star先生を推さないか?


そういえばでらっくす譜面でmai-Starって名前見ないけど?

↑と思われた方挙手!
あと、PiNK以前の譜面ばっかり紹介するじゃん!と思われた方も挙手!

その通りです。正解です。
実はPiNK+最初に出た『月に叢雲花に風』MASを最後に、彼の作品は世に出てこなくなりました。
後に、彼は別部署に異動となったことが明かされました。
今の彼ならどんな譜面を書くでしょうか。タッチノーツの使い方はどうなるのでしょうか。
私は一縷の望みをかけて、コハDの質問会で送ってみました。

「mai-Star先生は帰ってこないんですか?」

(´・ω・`)

知ってた~~~~

正直めっちゃ気になるんですよね。mai-Star先生の書くでらっくす譜面がどうなるのか。
私は社会人ではないので、会社内で一度離脱した部署に再び戻ってくることが起こるのかわかりませんが、それでも私は心のどこかで願っています。
maimaiも10周年ですし、サプライズで戻ってきてくれないかな~って。コハDさん、新井Pさん、SEGAのお偉い方々、検討してみてはいかがでしょうか。話題性もあると思います。


最後にちょっとだけかっこつけさせてください。
私がmaimaiを始めたのが先述の通りMURASAKi+であり、mai-Star先生の現役時代に遊んでたわけではありません。しかし、現代にも残る独特で刺激的、でも曲に合った雰囲気の譜面が、見事に私をmaimaiの世界に引きずり込みました。
勿論譜面ボーイズはほかにも沢山いらっしゃいます。その一人ひとりに個性があり、一譜面ひと譜面考え込まれて作られているので、これまで気にしてこなかったよって人は、少しだけでも意識してみてはいかがでしょうか。

という事で、私の記事は以上になります。お楽しみいただけましたでしょうか。
今はもう動かないmai-Star先生の歴史ですが、maimaiの歴史が止まったわけではありません。寧ろ10周年という大きな節目を迎える今こそお祭りの時期です。どうやら公式の方でも10周年イベントの匂わせがありました。私非常に楽しみ!


…と思ったら、当記事公開前に始まりました!maimai10周年記念ページの公開が!!
お祝いメッセージの中にmai-Star先生のメッセージもあるみたいです!

ちゃんとノーツデザイナーと書いてあります

先生のカッコいいコメントやその他のノーツデザイナー、他maimai関係者をはじめ、様々な方からメッセージがあります!他にもmaimaiの歩みを振り返れたりグッズ紹介があったり…まだの人は是非目を通してみてはいかがでしょうか?


そんな感じで、最後は若干急ピッチでこさえた感じになりましたがそろそろこの記事を締めようと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました!!!

最後に、この企画のすべての記事へ飛んでいけるページと、主催者であるたけるん!様の最初の記事を載せておきます。興味がありましたら他の記事もぜひ見てください。読み応えのある記事ばかりとなっております!

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