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iPhoneの充電を完璧なタイミングで自動で止める方法

*2022年12月27日追記*
この記事は執筆から時間が経っています。
一部古い情報が含まれていますのでご注意ください。
また、筆者はより便利な方法を見つけたので、後日別記事にします。

寝ながら充電したい

私はいつも寝ている間にiPhoneを充電しています。
私が寝ている時間は、だいたい6~7時間。
しかしiPhoneの充電にかかるのは、たったの1時間30分。
5時間も無駄に電源に接続されている、と思うと寝れなくなってきました。

満充電はしたくない

私はiPhoneを100%まで充電したくない、という強いこだわりを持っています。
リチウムイオン電池の劣化を抑えるためには、20%で充電開始、80%で充電終了、というサイクルがいいのですが、さすがに80%で充電を終えると1日持たないので、90%で充電を終えたいという強いこだわりがあります。

ただしiPhoneは、iPhoneの使用状況を自ら学習して、朝起きる頃にちょうど100%になるような充電がされる仕組みになっています。
なので、何も考えなくても過充電はされません。
しかしこの仕組みを知っていても、やはり5時間も無駄に電源に接続されている、というのは気分が悪いです。電気代も気になるし…

タイマーで切れるスマートプラグ

そこで私は最初に考えました。
ちょうど90%になるぐらいの時間になったら電源供給をストップするプラグを導入すれば良いのでは?

ありました。令和には“スマートプラグ”なるものがあるようです。
スマートプラグとは、基本的にはWi-Fiで接続し、スマートフォンの専用アプリ上からオン/オフができるというもの。
メーカーやモデルによっては、アプリ上で指定した時刻になったらオン/オフ、または指定した時間が経過したらオン/オフ、ということもできるとのこと。

さっそくamazonでスマートプラグを検索してみました。
すると、たまたまタイムセールで1000円未満で購入できるスマートプラグを発見。

このスマートプラグを使って、ちょうどiPhoneの充電が90%ぐらいになる、1時間30分にタイマーを設定しておけば、寝ている間に自動でオフにしてくれます。
これで、今まで無駄に充電され続けていた5時間がなくなりました。
iPhoneのバッテリーに負担をかけず、無駄な電力を食うこともない。家計にも地球環境にもやさしい充電システムの完成です✨

もういっそのこと90%になるタイミングで切れてくれ

しかしこのスマートプラグの欠点は、まずLightningを挿して、スマートプラグをオンにして、スマホのアプリからタイマーを設定する、という3アクションが必要です。
これを毎日寝る前にしていたら、だんだん煩わしさを感じてきました。
家計と地球環境のために、毎日この3アクションを踏むのは面倒です。

そこで再びamazonを彷徨っていると…Merossというメーカーを発見。
Meross製のスマートプラグの多くは、AppleのHomeKitというスマートホームの規格に対応していて、iPhoneなどとの連携が強みです。

私はHomeKitの良さに買ってから気づいたため、iPhoneの充電という用途は全く想定せず、スマートタップを買ってしまいました。

先述しましたが、これはPC周りの電源供給用に買ったタップです。iPhoneの充電という用途は全く想定していません。
しかしHomeKit対応のアクセサリは初めて触るので、どんなことができるのかと色々試していました。

そして最終的に辿り着いたのが、iPhoneのショートカットアプリとHomeKitの連携技です。
厳密に言えば、ショートカットアプリ上のオートメーションという機能を使って、iPhoneが任意の充電残量を超えたことを認識すると、HomeKit経由でスマートタップをオフにする、という夢のようなアクションが自動でできることに気づいてしまいました。これは世紀の大発見!

オートメーションの設定方法

予めMerossのスマートプラグをiPhoneのホームアプリに登録しておく必要があります。
iPhoneでホームアプリを開き、アクセサリの追加から、本体背面もしくは箱などについているHomeKit用のQRコードを読み込んで追加を完了します。

iPhoneのショートカットアプリを開き、オートメーションタブに移動します。

タブは画面下部から選択できる

画面右上の➕から新規オートメーションを開き、青色の個人用オートメーションを作成をタップします。

ホームハブを設定を選択すると、家族でオートメーションを共有できる

遷移した画面でバッテリー残量を選択。

ここでさまざまなトリガーを選べる

シークバーで90%まで動かし、90%より上にチェックを入れます。

90%と等しいだと、90%になった瞬間にオートメーションが発動してしまう。

遷移したアクションの画面で、アクションを追加をタップ。

アクションを追加を選択

Appタブに移動し、ホームアプリを選択。
遷移した画面で、”マイホーム”をコントロールを選択します。

ホームを選択
“マイホーム”をコントロールを選択

シーンとアクセサリをタップし、自動化するアクセサリを選択。
遷移した画面で、オン/オフを選択して、画面右上の完了をタップします。

シーンとアクセサリを選択
自動化したいものにチェックを入れる
アクセサリがオフになっていれば、先ほど指定したタイミングでアクセサリがオフになる。
最後に完了をタップすることを忘れずに。

IF文を組んでみました。このように組んでおけば、スマートプラグを使わずに充電することがあってもエラーを吐きません。

(IF文を組まない場合でもオートメーションは動作しますが、外出先などスマートプラグ以外で充電して90%を超えた場合でもこのオートメーションが実行されるため、通知センターにエラーが溜まります。)

iPhoneのバッテリー残量が90%より上になったとき、
もしスマートプラグがオンであるならば、スマートプラグをオフに、
そうでないならば、このアクションは実行を停止し終了する

画面右上の次へをタップし、遷移した画面で実行の前に尋ねるオフにします。

オフにすると再度確認されるが、尋ねないを選択する

最後に画面右上の完了をタップして、オートメーションの設定は完了です!

家計にも地球環境にもやさしい寝ながら充電を実現

この方法を使えば、iPhoneにLightning端子を挿し、スマートプラグをオンにしたらあとは寝るだけで、iPhoneが90%より上になった時点で自動的に充電をストップしてくれます。

Lightning端子を挿すのが面倒であれば、MagSafeやQiによるワイヤレス化をすればいいし、
スマートプラグをオンにするのが面倒であれば、例えばオートメーションで寝る時間になったら自動的にスマートプラグをオンにするとか、スマートプラグの前に立ったら自動でスマートプラグをオンにできる人感センサーを設置するとか、可能性は無限大です✨


最後に注意書き。こんなオートメーションを作ってしまうと、90%を超えたらiPhone上で電源供給をストップできる、と思ってしまいがちですが、あくまでiPhoneは90%を超えたことを認識するセンサーの役割のみであり、このオートメーションのトリガーに過ぎないことをお忘れなく。
スマートプラグなしで自動充電ストップは、iPhoneでは不可能です。

それから再三申し上げますが、iPhoneではiOS 13からバッテリー充電の最適化が実装されており、そもそもiPhoneが過充電されないように設計されているので、このようなシステムは本来なら必要ないのです。
ただそれでも心配という方や電気代が気になるという方が、この情報が少しでも参考になれば幸いです。

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